炎天下の植え込みで元気に咲き続けた花とは? 暑すぎる夏でも「優勝した植物」答え合わせ 

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-08-21 06:00
投稿日:2024-08-21 06:00
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我がお花屋の日常業務として、「公共の仕事」なんてものもございます。近隣地域の公園や道路の植え込みの仕入れでござんすな。

見たくないけど見えちゃうの

 予算の関係や、ボランティアさんのご希望もあって、植物の種類は勝手に決めていいわけではなく、具体的な植え込み場所もわからないのですが、「この近隣地域」という部分がミソ。配達に出勤に、はたまたプライベートにと、運転する車の窓から見えるんです。見覚えのあるラインナップで植えられているワタクシが仕入れたであろう草花の成れの果てが…。

「おー頑張ってる!」という場所もあれば、「ヴヴヴ…」なんて場所も正直あります。それもそのはず、ご自宅の庭なら水やりや管理もこまめにできるのでしょうけれど、完全に自然に任せてます! な場所が基本でござんすから。

 暑いにもほどがある今夏、生き残りをかけて闘っている手軽で安価に手に入る植物たちの奮闘ぶりが今回のテーマ、「結局、夏に強い子誰なんだ? 優勝級の植物たち」の解説でございます。

【読まれています】あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話

過酷すぎる日本の夏

 ワタクシのお店は神奈川の片田舎にあり、熱中症警戒アラートの発令が連発。あまりに昔過ぎな話ではありますがw、子供の頃、夏休み中に開放される学校のプールの思い出は、花壇に咲き誇る真っ赤なサルビアの蜜の味の記憶とセットです。

 その記憶をたどれば、夏休みでも花壇には花がたくさん咲き、適度な夕立があれば、すっかり過ごしやすく、今思えば楽な夏でしたな。地球沸騰時代の昨今は経験値では予想できないことばかりですが、炎天下にさらされた公園や道路の植え込みで咲き続け、「優勝!」と叫ばずにはいられない“意外な植物”を見つけました。

意外な優勝者

「ニチニチソウ(日々草)」が優勝でした。正直意外。暑い! 水ナシ! 炎天下! の三拍子揃った植え込みで、すこぶる元気。なんならこぼれ種でアスファルトの隙間から出てる株も咲いている…。

 ニチニチソウは突然枯れる「立ち枯れ病」になりやすい植物として知られますが、これは湿気や風通しが悪いと茎にカビが生えてしまうことが原因です。そして、なんだか元気ないけど水枯れかな、と水をあげればあげるほど枯れてしまいます。

 あーなんてへそ曲がり! と思っていたのですが、まさかのまさか。手入れをこまめにできない公園や道路脇の植え込みは、暑すぎると成長が止まってしまったり、枯れてしまう現象は珍しくなく、雑草にその地位を奪われてしまうのですが、ちゃんと炎天下でも頑張ってくれるお花はあるのです。

 もちろん、安定のマリーゴールド、ペンタス、ポーチュラカ、マツバボタンなど素晴らしいのですが、、、株いっぱいに色鮮やかなニチニチソウがなんせ目につく!!

 個人的には価格・見栄え・強さ三拍子揃ったニチニチソウが意外性も含め「大優勝!」でした。

 まだまだこの暑さは続きそうですが、暑いからといって植物を楽しめないのもまた寂しいお話です。

 こぼれ種で来年も期待できる安価で入手が楽な植物から「植物生活」を楽しんでいただけましたら…遠いお空の向こうから応援しておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


ほっこり読み切り漫画/第58回「サクラ鳴く」
【連載第58回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、...
KALDIサマサマ☆ALL500円以下! “プチプラ”ハロウィンおやつ5選
 暑い暑いと言っている間に、いつのまにか9月も終盤。秋の気配が色濃くなってきました。  となると、気になるのはハロウィ...
「卒業」ばりに花嫁略奪!事実は名画より奇なり、破天荒な友人がヤバすぎ
 破天荒とは、「誰もしなかった前代未聞の行動をする」ことを意味します。そして、世の中には、まさに「破天荒」の言葉にふさわ...
気づけば10年前のまま…大人のメイクは年単位で見直すべし!
 みなさんはぶっちゃけ、メイクの勉強をしていますか? 私はお恥ずかしながら、10代の時に雑誌を参考にして習得した以来、や...
夏空が秋にかぶさる風景 季節がバトンタッチする時期がきた
 夏空が秋にかぶさる。そうだ、あしたはもう「秋分の日」。  ここまでくると「いよいよ今年も後半戦」という感じがして...
気が付けば先輩社員の立場に…「職場で憧れられる存在」に5つの共通点
 仕事がバリバリできて見た目も完璧な女性は、職場の頼れる存在であり、憧れる存在でしょう。「私も少しは後輩から憧れられる女...
2023-09-21 06:00 ライフスタイル
妊娠5カ月、4畳のシェアハウスへの単身引越しに踏み切った話
 先日、夫の実家で親戚の子どもたちと上の子の5歳の誕生日を祝いながら、ふと「ってことは、自分も人の親という立場に置かれて...
「ほよよ顔」がたまらにゃい!プー太郎君の“たまたま”を激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
日持ち抜群「ジンジャー科のお花」の摩訶不思議、1週間過ぎても元気!
 ワタクシの大切なお花友達のAさんは、見た目は男性ですが、心は妄想が止まらない夢見る乙女。朝の精神統一は「花を触ること」...
ギャラ飲みは私の天職! 月収100万円、一度だけ恋人関係になった人も…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「必ず夢は叶う」は罪なアドバイス? どっちにしろ人生は続くのです
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
子育てワンオペ問題…親頼みのママにモヤモヤ、男性の育児休暇は必要?
 先日友人と、子育てについての話になりました。  私の仲の良い友人たちは、自分の子どもが乳児の時に、実家の協力が得...
おなら、誤爆、カビパン…40年生きてたら、恥ずかしい思い出ぐらいね
 生きていれば、誰にでも一つや二つの恥ずかしい思い出があるものですよね。時間が経って忘れた頃に、ふと思い出してしまうと、...
遊びスイッチ全開にゃ! 猛ダッシュ“たまたま”の一瞬をパチリさせて~
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
親との距離感むずい…小言付き同居or孤独な別居、子連れで出した答え
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
月経ディスクにベットする女の覚悟「ストレスを減らす手伝いがしたい」
 生理用品の一種で使い捨て可能な「月経ディスク」を企画・販売する「MONA company」代表取締役の向井桃子さん(3...