川口ゆりアナ「男性の体臭が苦手」投稿は問題意識の欠如か、契約解消は過剰か…SNSで「べき」論法の是非

更新日:2024-08-20 17:03
投稿日:2024-08-20 17:00

 SNSでの投稿内容が不適切だとして、所属事務所から契約解消されたフリーアナの川口ゆり(29)をめぐる騒動が続いている。川口アナはSNSで《夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる》とし、《常に清潔な状態でいたいので1日数回シャワー、汗拭きシート、制汗剤においては一年中使うのだけど、多くの男性がそれくらいであってほしい》と求めた。発言はネット上で炎上し、賛否両論かまびすしいが、ホリエモンこと実業家堀江貴文氏(51)はこのほどユーチューブで「契約解除は僕はちょっとかわいそうだと思うんで、契約戻してあげて欲しいなと思います」と訴えた。

「男性も女性もみんなもうちょっと寛容になりましょう。こういったことでいちいちいがみ合っていてもしょうがないんで。いがみ合わなくてもいいことに関していがみ合わなくてもいいかなと」というのだ。

 川口アナは問題になった投稿後、《一日に何度もシャワーに入れない人もいると非難の言葉を沢山貰いますが、そういう話をしてるのではなく。気付かぬうちに不快にさせることが誰しもあるから、できる範囲で清潔感を保つことが大事》と続け、持論を展開していた。しかし批判の声が続き、所属していた事務所から契約解除となると一転、《この度は私の不用意な発言で不快にさせ、傷つけてしまった方が多くいたこと、大変反省しております。言葉を扱う仕事をしている者として未熟でした。 以後、言葉で誰かを傷つけてしまうことがないように精進してまいります。 本当に申し訳ございませんでした》と謝罪文を掲載した。

 その後、川口アナのパートナーが《本人は気が滅入っているので私が代わりに投稿します》《世間の皆様の想像を遥かに超える深刻な事態が起きている》《無関係な方が命を落とすようなことがいつ起きてもおかしくありません》などと投稿したと伝えられた。

 批判はありながらも、擁護論も出ているという状況が続いている。某芸能プロ社長はこう言う。

「解雇という言葉も散見されますけど、そもそも業務委託契約でしょうから、法的に解除は自由にできます。また、たとえタレント本人に悪気やさほど非はなくても、炎上したという時点で契約解除するしかないとの意見が業界内では少なくない。他の所属タレントの仕事にも悪影響が生じるし、炎上コメントを出させた挙げ句、放置したのでは統制力がないと見られかねないからです」

 川口アナは同じSNSで2018年11月のものとして、こんな投稿があるという。

《『顔がいい(生まれつきの姿形の均等性)』ということと『いい顔(自信や知性などの内面が自然と表情に表れるさま)』だということは別物だと思う。企業の採用活動における『顔採用』とは前者よりも後者の意味合いが大半だろうし、この違いを認識している学生さんは強いと思う》

 これに対し、芸能プロ社長は続けて「6年前の投稿は持論でしかなくても、美容整形クリニックやエステサロンがクライアントなら反感は買います。事務所も、小さく注意していたのではないでしょうか」と推察した。川口アナが問題意識を欠いていたのか、契約解除した所属事務所の判断が行き過ぎなのか。元宮崎放送アナウンサーで、芸能リポーターの平野早苗さんはこう言う。

「契約解除との報道には驚くとともに、過剰反応とも取られかねない措置をしなければならない世の中になってしまったのかと、考えさせられました。発言の背景や真意はわかりませんけれど、言い方という面はあったかもしれません。私はこう思うから、あなたもこうして、というのはどうだったのでしょう?」

 そしてこう続けた。

「たとえば昔ニンニクの匂いが苦手でした。今は大好きですけど、当時はニンニクを食べた人が近くにいると一瞬息を止めたりしたものです。でも、だから食べないでとは言えませんよね。香水だってTPOがあって、食事の時にきつい香りの人がいると、ちょっと困りますけど、何かの理由があってそうしている可能性もゼロではないし、一概につけないでとも言えません。自分の感じ方は伝えても、だからこうあるべきと言う論法はすこし強引なのですね。たかが言葉、されど言葉。誹謗(ひぼう)中傷の意図はなくても、誰かを傷つけてしまう表現もある事を意識しないといけない時代になってるのかもしれません。何事も萎縮してしまう気もします」

 川口アナは18日までに、ビジネス動画メディアReHacQ(リハック)にゲスト出演し、反省と謝罪の言葉を口にしたが、物言えば唇寒し──。

  ◇  ◇  ◇

 近頃は本当に些細なことでも炎上してしまう。●関連記事【もっと読む】川口ゆりアナはなぜ大炎上? SNS投稿の“可燃性”をゼロに近づける「たった1つ」の注意点…では、リスクを大幅に下げられる秘訣について伝えている。

エンタメ 新着一覧


松本人志側の弁護士事務所が「弁論準備は取り消しになりました」とだけコメント 謎の裁判延期は「本人側の事情」か
 一体水面下で何が起こっているのだろうか――。ダウンタウンの松本人志(60)と"週刊文春サイド"の裁判が宙に浮いた状態と...
2024-08-27 17:03 エンタメ
山本耕史「ゴミ捨て」でプチ炎上したが…堀北真希さんと結婚9年目で気になる“本当の夫婦仲”
 俳優の山本耕史(47)の発言が“プチ炎上”していた。8月17日放送のトーク番組「アナザースカイ」(日本テレビ)に出演。...
2024-08-27 17:03 エンタメ
なんて賢い子!“星家イチのオトナ”が優未だった件。27日あさイチに“料理男子”井上祐貴が降臨
 寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)は星家で暮らし始めるが、航一(岡田将生)の長男・朋一(井上祐貴)、長女・のどか(尾碕...
桧山珠美 2024-08-26 17:35 エンタメ
"キムタク神話崩壊"へ秒読み…通算3作目ソロアルバムが1stから56%ダウンの惨憺
 8月14日にビクターエンタテインメントからリリースされた木村拓哉(51)のソロアルバム3作目「SEE YOU THER...
2024-08-25 17:03 エンタメ
木戸大聖が世間に見つかってしまった!月9「海のはじまり」スピンオフでファン急増中
 めめ(目黒蓮)の体調不良が心配でなりません。現在、フジテレビ系月9「海のはじまり」に主演していますが、Snow Man...
旧ジャニーズとNetflixの蜜月…下半期から来年も友好関係が続きそうなワケ
 今年に入って、NetflixからSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)のコンテンツが量産されて...
2024-08-24 17:03 エンタメ
寅子の「心が躍るような」結婚式。放送残り1カ月ちょっと、NHKにスピンオフで描いてほしいこと
 お互いそれぞれの名字を名乗ったうえで、「夫婦のようなもの」になることを決めた寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)。猪爪家...
桧山珠美 2024-08-24 06:00 エンタメ
平手友梨奈がHYBEと契約終了、2度目の退所で訪れる転機。神童が“本物”に返り咲く日
 平手友梨奈(23)が今月8日、韓国の大手芸能事務所「HYBE」日本本社のレーベル「NAECO」との専属契約を終了した。...
こじらぶ 2024-08-24 06:00 エンタメ
佐々木希と渡部建は“不肖の夫婦”なのか…今度は妻が文春砲で夫の足を引っ張る脇の甘さ
 8月22日発売の「週刊文春」に掲載された、女優の佐々木希(36)とジュエリー作家A氏の金銭トラブル。内容を読む限りは佐...
2024-08-23 17:03 エンタメ
【写真特集】女子アナ時代、初々しい浴衣姿の田中みな実
【この写真の本文に戻る⇒】 なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
なぜ田中みな実は「いらん一言」を放つのか。女優ヅラ発言の真意を考察
 放送中のドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)にて、3人の主要キャラのうちの1人に抜擢されている田中み...
堺屋大地 2024-08-23 06:00 エンタメ
航一は本当に明治生まれなのか?「夫のようなもの」を許容できる男に疑惑
 航一(岡田将生)から、そこまで悩むのなら結婚をやめようと告げられた寅子(伊藤沙莉)。それは婚姻届を出す結婚をやめようと...
桧山珠美 2024-08-24 00:23 エンタメ
フワちゃん&中丸雄一はほぼ全カット…やらかし芸能人を「消去」する番組編集はこう行われる
 8月18日、日本テレビ系で「行列のできる相談所」が放送された。同番組には本来ならばレギュラー出演者でタレントのフワちゃ...
2024-08-22 17:03 エンタメ
『ラヴィット!』に疑問の声。違和感たっぷりでもギャル曽根の「超ギャルル」を推すワケ
「日本でいちばん明るい朝番組」をコンセプトに、平日の朝に笑いと情報を届けている人気番組『ラヴィット!』(TBS系)。 ...
中丸雄一は復帰どころかこのまま“シューゼロ”危機…アパ不倫で活動休止の大きすぎる代償
「彼は自ら入れ替えのチャンスをつくってしまったとしか言いようがないですね」と言うのはさるテレビ関係者。“アパ不倫”で活動...
2024-08-21 17:03 エンタメ
寅子版「自分会議」はユニークな演出だった! “ラスボス”百合さんに俄然注目
 結婚したら、自分か航一(岡田将生)のどちらかの名字が必ず変わることに、改めて気付いた寅子(伊藤沙莉)。  自分が...
桧山珠美 2024-08-20 15:30 エンタメ