ペニバンの使用を提案され
――シズルさんのプロ意識の高さ、そして、奈緒子さんの快楽の生々しい表現にドキドキしています。続けてください。
「その後、彼は愛液をティッシュで拭ってくれて…。私が『最高に気持ちよかった』と言うと、『ありがとう。いっぱい感じてくれて、僕も嬉しい』などと彼に抱かれながら甘いピロートークをしたんです。
でも、それだけでは満足しなかったですね。どうしても野太い男性器をヴァギナに入れてほしくて…。そのことを告げると、シズル君はバッグから何かを取り出したんです。
(なに? アダルトグッズ…?)
私が目を見張ると、案の定、バイブでした。亀頭やカリのくびれもあるリアルな男性器を模した肉色のモノ。でも、エナメルのベルトがついています。
――これは…?
――ペニバンって言うんです。
――ペニバン?
――はい、ペニスバンドの略。元々はレズビアンのために作られたものと聞きましたが、実際は分かりません。でも、本番行為にこだわるお客さまには、シリコン製のペニバンを僕が装着して、お客様に気持ちよくなっていただいています。
(シズル君がペニバンを使って、私を…?)
一瞬の間がありました。でも、
――…使ってみたい。
気づけば、そう答えていたんです。そして、手を伸ばしてペニバンを握りしめていました。
――硬い…カリのくびれや亀頭部分も本物そっくりね。
私は興味深く裏スジや亀頭周辺に指を這わせました。
――使うんだったら、消毒してコンドームをかぶせますけど、いいですか?
私は生唾を飲みながらうなずきました。シズル君は除菌ティッシュで疑似ペニスを拭(ぬぐ)い、手際よく竿の部分にコンドームをかぶせます。
そして、ちょうどトランクスごしの股間の位置に疑似ペニスが来るよう、ベルトを身に着けたんです。
きちんと固定されるよう、力士のまわしのように下側にもベルトがついているんですよ。びっくりしました。
思わず先端を咥えてしまって
――すごい、これがペニバン…。
ベッドの上で疑似ペニスをつけた彼をしげしげと眺めました。はた目から見たら滑稽でしょうが、その時の私はすごくエッチな気分になって…。身をかがめて疑似ペニスに顔を寄せ、先端を咥えてしまったんです。
――あ、奈緒子さん…。
シズル君の驚いた声が、さらに私を興奮させました。
(これはオモチャじゃない。彼のペニスよ)
シリコン特有の人工的な匂いを感じながら、もう一人の自分が囁きました。体温を持たないペニスは、私の口内の唾液にまみれ、次第に温かくなっていって…。
――シズル君…入れて…。
私はたっぷりと唾液をまぶして体勢を変え、ベッドに四つん這いになったんです。バックから責められたかったのは、もう本脳ですね(笑)。
――分かりました。念のため、ローションを塗りますね。
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