横浜流星"疲れた風貌"の裏に超過密スケジュール…NHK大河「べらぼう」の重圧と山﨑賢人の飛躍

更新日:2024-08-29 17:03
投稿日:2024-08-29 17:00

 2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』のスタートまで4カ月余り。8月27日、大河初出演となる飯島直子(56)など、新キャスト11人の名前が発表された。

 19日には『べらぼう』の主演を務める横浜流星(27)が、富士フイルム新製品『instax mini Link3』発表会に広瀬すず(26)と登壇。2人のシリーズも第8弾となる好評のプロモーションだったが、集まった取材カメラマンたちから相次いで聞かれたのが横浜の風貌だった。目の下には薄っすらとクマのようなものが見え、人気役者から匂い立つ独特のオーラも覇気も感じられなかったことに「昨今の大河で主役を張るプレッシャーか…大変だよな」という声が漏れた。

 そこで取材を進めてみると、横浜のスケジュールがとんでもないことになっていたのがわかってきた。『べらぼう~』のクランクインは今年6月中旬だったわけだが、その直前まで、横浜は『正体』(松竹=11月29日公開予定)、『国宝』(東宝=2025年公開予定)という大作2本と、1本の短編映画の撮影に忙殺されていたのだ。

 例えば、2022年にオンエアされた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に主演した小栗旬(41)の場合、役作りを含めた準備期間に1年半を要したことが報道されていたし、その翌年の『どうする家康』の嵐・松本潤(40)もほぼほぼ同じくらいの時間が必要だったことがわかっている。

「作品1本の役作りを体に染み込ませるのも大変な作業なのに、横浜は『べらぼう~』では江戸時代の版元、『正体』では5つの顔を持つ指名手配逃亡犯、さらに『国宝』では、所作が非常に難しい梨園の御曹司…つまり歌舞伎役者を掛け持ちしていたわけです。ほとんど休みのない撮影で、じっくりと1年間向き合わなければならない大河の、内面的な役作りが十分にできているのかも心配になってきます」(映画関係者)

 また、ある芸能プロダクション関係者は"目の下にクマのようなもの"ができたのは「ハードスケジュールだけが理由じゃない」とこう語る。

■同じ事務所の山﨑賢人の主演映画『キングダム』は興収68億円超の大ヒット

「同じ所属事務所には2歳上の山﨑賢人(29)がいます。今年7月に公開された『キングダム 大将軍の帰還』(東宝/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)は公開から5週間強で68億円を超える興行収入を記録。『キングダム』シリーズとして見れば、約232億円ものメガ・ヒットになっています。横浜が『自分は大河で』と意気込む気持ちも自身へのプレッシャーになっているのではないでしょうか」

 さらにここにきて、現在オンエア中の大河『光る君へ』の視聴率が下降線を描き始めたのも、横浜にとってプレッシャーではないかと見るテレビ関係者もいる。

「テレビ離れ、ドラマ離れが顕著になっているのは大河ドラマも同じです。局内からは"『どうする家康』、『光る君へ』、『べらぼう~』と、もし3作連続で低視聴率が続けば大河の見直しや廃止も有り得る"なんて声もありますから…」

 横浜の疲れた風貌は、忙しさとプレッシャーによるものなのか。大河存続の重圧を跳ね返してもらいたい。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

「べらぼう」の翌年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、横浜と同じ事務所の仲野太賀(31)が主演を務める。横浜にとっても仲野にとってもプレッシャーだろう。●【あわせて読む】仲野太賀が2026年NHK大河「豊臣兄弟!」主演 もう“父・中野英雄の七光”とは呼ばせない…もどうぞ。

エンタメ 新着一覧


“テレ朝ドラマ”常連・ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志、降臨!
 大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝え...
桧山珠美 2024-03-13 14:30 エンタメ
りつ子スパークのラインダンス必見!ワクワクズキズキと笑顔が溢れる回
 羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をして...
桧山珠美 2024-03-11 15:30 エンタメ
“ユーミンドラマ”で見せたクソ女の夏帆、そして金子大地と中島歩に注目!
この投稿をInstagramで見る 【公式】「ユーミンストーリーズ」オムニバス夜ド...
真木よう子“まっけんセクハラ発言”はわざと?昭和の価値観をエンタメ化説
 ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』(2007年/フジテレビ系)や『最高の離婚』(2013年/同)などでの演技が好...
堺屋大地 2024-03-09 06:00 エンタメ
第111回ブギウギの“三大なぁぜなぁぜ”…畑仕事する農家の手じゃない!
 梅吉(柳葉敏郎)が亡くなった。葬儀では松吉(木内義一)が号泣しながら、遺影の自慢をする。  そんな中、スズ子(趣...
桧山珠美 2024-03-08 15:50 エンタメ
死の間際までユーモア忘れず、父娘で歌った「父ちゃんブギ」
 久しぶりに香川に戻ったスズ子(趣里)は、梅吉(柳葉敏郎)が写真館を切り盛りし、繁盛していた話を聞く。梅吉が大切にしてい...
桧山珠美 2024-03-07 15:40 エンタメ
NHKさん、経費削減のあおりですか?スズ子の米公演シーンは写真だけ
 アメリカ行きを決めたスズ子(趣里)だったが、愛子(小野美音)は置いていかれることにすねてしまう。  旅立ちの直前...
桧山珠美 2024-03-05 15:35 エンタメ
“電撃婚”大谷翔平の心を射止めた妻はプロ中のプロ彼女。目標はダル夫婦?
 2月29日16時42分のことでした。NHKで衆院政治倫理審査会(政倫審)の中継を見ていたら、<大リーグ・大谷翔平選手 ...
【台湾ルポ】台湾人の祈り方「拜拜」が酔狂的でエキセントリックすぎる!
 日本からのアクセスも良く、週末や連休を利用して旅行が楽しめる海外として人気の「台湾」。台湾グルメを満喫したり、観光スポ...
2024-03-07 18:24 エンタメ
「買い物ブギ」圧巻のステージ!“キングカズ長男”覚醒、スズ子の虜に
 ワンマンショーに向けて稽古や衣装合わせが続く中、スズ子(趣里)は新しいマネージャーのタケシ(三浦獠太)の様子を見て不安...
桧山珠美 2024-03-01 14:30 エンタメ
タナケン「業界」発言に違和感 喜劇界でも演劇界でもないワードチョイス
 タナケン(生瀬勝久)が入院したと聞き、山下(近藤芳正)とスズ子(趣里)は、タナケンの見舞いに行くことにする。  ...
桧山珠美 2024-02-27 15:05 エンタメ
NHKさん、スーパー家政婦・大野さんのレシピ本出版のご予定は?
 大野(木野花)が家政婦としてスズ子(趣里)の家に来て半年、愛子(小野美音)はニンジンを食べられずにスズ子を困らせていた...
桧山珠美 2024-02-26 16:00 エンタメ
芦田愛菜が少し嫌いになりそう…「さよならマエストロ」本筋以外が楽しみ
 イケメンの息子はやっぱりイケメンです。TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を見ながら、確信...
恐るべし、大野さん! おてんば愛子を“瞬殺教育”、白い割烹着は信頼の証
 茨田りつ子(菊地凛子)の紹介で、大野晶子(木野花)がスズ子(趣里)の家政婦として働くことになる。  この日のスズ...
桧山珠美 2024-02-24 13:55 エンタメ
錦戸亮“主演抹消過去”もバネに復活!山ピー、平野ら民放地上波で続々躍動
 2月23日、「不適切にもほどがある!」(TBS系、以下「ふてほど」)に錦戸亮(39)がゲストで登場し、大反響を巻き起こ...
こじらぶ 2024-02-24 16:04 エンタメ
痛快すぎるりつ子のひと言、“眼鏡会計ババア”でざわつかせた女優登場!
 スズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)に新曲にはブギの歌を書いてほしいとお願いする。  はじめは、ブギが続けば面白...
桧山珠美 2024-02-22 15:05 エンタメ