「コーヒー1杯も買えない!」キャッシュレス化に乗り切れない、現金派の叫び

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-09-14 06:00
投稿日:2024-09-14 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞として注目を集めています。

キャッシュレス時代に乗り切れない

 20年ぶりに新紙幣が発行されて、そろそろ1万円札の渋沢栄一の顔にも少し慣れてきた。これから世の中は本格的なキャッシュレス時代に突入して、今回が「最後のお札になるかも」と言われているね。

 だけど、オレみたいな年寄りはお金がかたちのない抽象的な記号のようになっていくことに、どうも違和感を覚えるんだ…。

 子どもの頃に「お金を粗末に扱うとバチが当たるぞ」と言われて育ったからかな。お祝い事や人が亡くなった時にはお金を包んだり、神社で賽銭を奉納したり、お金に霊的というか神聖なモノを感じているんだろうな~。

【読まれています】世帯年収1500万円でも越えられない壁。耐え難い屈辱を喰らった女の選択

 オレの場合、そもそもスマホを持ってないからキャッシュレスに対応しようがないんだけどね。使える唯一の電子マネーはテレホンカード、まだまだオレみたいな人もいるんだよ!

――自信満々に宣言されても…。今どきテレホンカードを持ってる人がレアですよ。

“現金難民”と化す高齢者たち

 チャールズ国王の即位から約2年後、日本とほぼ同時期に新紙幣が発行された英国のキャッシュレス決済化は日本よりもかなり進んでいる。ロンドンのストリートミュージシャンの多くは、チップをキャッシュレスで受け取るための決済端末を用意しているくらいだからね。

 そうしたキャッシュレス化が進んだ国々では、その一方で、現金の受け取りを拒否する店が増えて、電子マネーを使うすべを持たない高齢者が “現金難民”と化して問題になっている。

 その対策としてアメリカ各地では小売店やレストランに対し、現金支払いを断ることを禁止する法律が制定されつつあるとか…。すごい世の中になってきたもんだね。

 そういえばオレも先日、渋谷のコーヒーショップで現金が使えなくてさ~。商品を受け取った後だったから困っちゃったよ。結局、一緒にいたお姉さんに奢ってもらったんだけど(笑)。

アメリカのZ世代に現金ブーム

 そういえば、読売新聞の辛酸なめ子さんのコラムに興味深いことが書いてあった。キャッシュレス化が進む昨今、アメリカのZ世代と呼ばれる若者の間で「一周まわって現金ブームの兆し」という話なんだけど。

 カードや電子マネーだと払った感覚が薄くて浪費してしまうから、というのが理由みたいなんだけど、時代の流れに逆らった“反キャッシュレス”的な節約術にも見えるよね。

 現金を財布に収めず、バインダーのポケットに用途別に毎週の予算を入れるのも流行ってるとかで、こうした海外のブームは少し遅れて日本にやってくることも多いから、そのうち日本でも“現金ブーム”あるんじゃないの?

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


職場の「かまってちゃんおばさん」対処法 波風立てずに断るひと言がある
 どの職場にもほぼいる「かまってちゃんおばさん」。忙しい仕事中に「かまって」アピールされたり雑談で引き止められたりすると...
自分が負け組だと実感する6つの瞬間 凹む5秒前に唱えて欲しい魔法の言葉
「私って、もしかして負け組…?」ふとしたときに、こう感じたことがある女性は多いのではないでしょうか。今回は、負け組を実感...
夫と大喧嘩!発熱の娘に家事させるか、フツー。モヤる私はおかしいのか
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
モデルになる運命にゃ♡ 「黒一点」のヒロイン系“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
春が覆いかぶる道
 春が覆いかぶさってくるような道を、ゆっくりと歩きながら空気を胸いーっぱいに吸い込んでみる。  どう? 少しはラク...
女偏のムズイ漢字3語「好々爺 不如意 嫋やか」確実に読んで書けるように
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
交際1年の彼氏が「俺たち付き合ってた?ヤバ笑笑」って…もう人間不信!
 あなたには、信じていた人に裏切られたり傷つけられたりした経験があるでしょうか? 今回は、女性が人間不信に陥ったLINE...
ほっこり癒し漫画/第73回「ヘルプみーこ」(前編)
【連載第73回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
本当に100歳まで生きたいの?自分の“賞味期間”を延ばすキャラ設定の極意
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
29歳女が結婚相談所で悟る“普通”の定義 最後の最後に選ぶべき男は誰?
 結婚を望み、婚活に励む萌香。週末はいつも東京駅周辺のホテルラウンジでお見合いに臨んでいる。だが、なかなかピンとくる男性...
東京駅に現れた“普通の男”に絶句。ハイスぺ男にはお預け喰らい…Wの不発
 結婚を望み、婚活に励む萌香。週末はいつも東京駅周辺のホテルラウンジでお見合いに臨んでいる。だが、なかなかピンとくる男性...
年収500万、大卒、婚姻歴なしでもムリ! “普通の男”すらなぜ現れない?
「お待たせしました、萌香さん。お待たせしすぎたかもしれません!」  約束の時間に15分遅れてきたその男性は、肌色が...
今だから言える話「犯人は私w」笑えない!思い出をぶっ壊す昔の同級生達
 今回は、思い出が激変した“昔の同級生からのLINE”をご紹介します。あなたの中にある青春時代の記憶と過去に起きた本当の...
お金を出すから叱って…♡ スナック常連は良性マゾだらけ!?
 みなさん「良性マゾ」という単語を聞いたことがあるでしょうか。  実は私もXで初めて知ったのですが、いわゆる「Sか...
Amazonで対面指定注文⇒在宅でも宅配BOXの怪、なぜ改善されない?
 魅惑のショッピング天国Amazon。揃わないモノはないんじゃないの? と思うほど、ポチッとすれば、早ければ当日、遅くと...
2024-05-10 06:00 ライフスタイル
40代本当の「自分らしさ」見つけましょ? やめたい習慣と3つの質問
 コロナ禍で働き方や既存の価値観が大きく変わる中、「自分らしさって何だろう?」と改めて考え直した人もいるはず。特に、メイ...