会長報酬は月500円。スタバのソイラテ買ったらほぼ終わり…商店会活動は「ご奉仕」です

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2024-09-18 06:00
投稿日:2024-09-18 06:00

知らぬ間に「⽔⼾の御⽼公⼀⾏」と揶揄されていた役員3⼈組

 役員3⼈組、床屋さんの休みに合わせて毎週⽉曜⽇を活動⽇と決め、商店会エリアの会員候補の⽅のところへ⼀軒⼀軒訪問。

「10年間休⽌していたんですけど、今回商店会を再起動することになりまして…。メインの理由としては、商店会の会費を集めないと街路灯の維持ができないんですよー」と床屋さん。

 しかし「うちは街路灯に⾯してないから関係ないけど」とか「うちは商店やってないから⼊らないよ」などと返されると、床屋さんはしどろもどろ。そこで、私が、

「街路灯に⾯していなくても、この街路灯のおかげで周辺地域が明るくなっているので、この地域の皆さん全体が恩恵を受けているんですー」

 とか、

「商店会というのはお店をやってらっしゃる⽅のみの団体ではなく、この地域で事業を⾏っていらっしゃる皆様の団体ですので、⼤家さんも含まれますし、事務所や企業の⽅も含まれるんですー」

 とにっこり笑顔で、でも早⼝気味に畳み掛けてバックアップ。

 こんな調⼦で商店会を回っているうち、翌週には、

「あら、今⽇は1⼈? 助さんと⾓さんは?」と1⼈で歩いていると⾔われるようになった。ありゃ、ということは⽔⼾の御⽼公は私か?

 ⾃分的には役員3⼈組は「ポンコツ商店会再起動部隊!」といったちょっと勇ましい気分だったのだが、周りには呑気な「⽔⼾の御⽼公⼀⾏」に⾒られていたという…(笑)。

「俺が助さんだ!スケベぇの助さん、 ははは!」

 この話を元酒屋さんにすると、

「お! じゃ、俺が助さんだ!スケベぇの助さん、 ははは!」となぜか⼤喜び。このリアクション、昭和おじさま全開。あなたはね、助さんじゃなくて、うっかり⼋兵衛。私は、⾵⾞の弥七が役員に欲しい。

 そして、引き続き⽔⼾の御⽼公⼀⾏の訪問勧誘は続く…。

 次回(#4)へ続く。

フィッシュバーン真也子
記事一覧
コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


猫飼う40独女が準備する「防災グッズ」元カレのアレと被災した親の経験談が沁みる…
 9月1日は「防災の日」でした。地震や台風などに対する不安が高まっている今、災害に備えていますか? 私は、しなきゃしなき...
40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  最近、フ...
簡単!秋におすすめのアロマと桃尻・股関節・ふくらはぎ・内ももの鍛え方【調香師がチャート別に解説】
 適度な運動で汗をかくと健康になるのはもちろん、達成感で幸福ホルモンが刺激され、心や肌にも潤いを与えます。今回は、フェロ...
祝“たまたま”2nd写真集発売!「神表紙」の魅惑ポーズの裏側に迫る
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
水の中の緑のカーテン
 水底に沈んで  上を見上げているつもりになって  涼んでみる
「阿婆擦れ」は“当て字”。もともと男性にも使われていた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
目指すは我が家でホムパ! プ~ンと漂う家の臭いの根源と3つのテッパン対処法
 自分の家の玄関を開けてふわっと嫌な臭いがした時、本当に凹みますよね。  わが家の臭いには、慣れてしまいがち。他人に気...
天使レベルの美にゃんから、やんちゃ盛りまで! 癒しの“たまたま”9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 8月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまた...
子ども同士のLINEトラブル。「私たち友達じゃない」「えっ」日常のやり取りに3つの地雷が潜んでいた!
 今や、スマホは中高生なら持っていて当たり前の時代になってきました。さらには、小学生のうちからスマホを持つ子どもも増えて...
だってイソップだよ! トイレの消臭芳香剤3,000円超えの買い物はアリかナシか
「売り切れ続出の人気商品が入荷しました!」そんな触れ込みに心惹かれ、買ってしまいました。  イソップ(Aesop)...
人間関係にモヤァ…「切るべき人」の特徴は? スナックママの有益な助言
 この夏は久しぶりに数カ月ほど、人間関係でモヤモヤしてしまいました。ただただ悩む日々が続き、ひとりで考えても答えが出ず…...
夫の連れ子と仲良くなるには? 妊娠するタイミングも考えておきたい
 結婚した夫に連れ子がいた場合、関係性に悩む人は多いですよね。特に思春期の子供は、実の親でさえ対応が難しい時期。では、夫...
BBQ、ビニールプール、公園、不審者…夏こそ気をつけたい子育て中のヒヤリハット
 子育て中の親御さんは、子供の安全にいつも気を配っているはず。とりわけ夏は身近なところに危険が多く、一瞬の隙に大怪我につ...
祝「ポッカレモン100」52周年! 超簡単レシピでチーズを作ってみたよ
 先日、「ポッカレモン100」のリニューアル発表会にお邪魔しました。「発売52年目の大改革」と銘打ち、ブランド初の<高め...
祈りの儀式かな? 肉球全見えのへそ天“たまたま”に手を合わせよう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...