「未亡人の患者と恋に落ちたんです」不倫歴1年、56歳眼科医の告白 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-19 14:45
投稿日:2024-09-13 06:00

「もう一軒、行こうか」の誘いに…

 その後、何度かスナックで酒を飲み、そのうち2人きりで別な食事処に行く関係となった。

「美香さんは40代でも若々しくて、優しい顔立ちや酔うとちょっと甘えんぼうになる雰囲気に癒されてね…。彼女と会う日のために、わざわざシャツやパンツを新調したんです。好印象を持ってもらえるよう、床屋に行く頻度も増えて、ダイエットも頑張ってね(笑)。

 ある日、ほろ酔いの彼女が割烹料理店でぽつりと言ってきたんです。『信一先生はご家族がいて羨ましい。私は帰宅しても誰もいなくて…時々、ひどく寂しくなるの』って…」

 彼女に寂しい思いをさせないよう「もう一軒、行こうか」と誘った時、美香さんは思いがけない言葉を告げてきたという。

自宅に招かれて

「彼女は『もう一軒行くのなら、私の部屋はどうですか?』と誘ってきたんです。驚きました。彼女とは地元が同じなので、食事デートの際もかなり慎重に行動していたんです。あえて2、3駅離れた場所の店を選ぶ時もあったし、スナックで飲む時もママや他の客に怪しまれないようにふるまったり…。

 家族や患者さんが同じエリアにいることに加え、美香さんにどんどん惹かれていく自分がいたから内心は複雑でした。これ以上好きになると、もう自分を抑えられなくなる…でも、欲望には抗えなかった。

 彼女のマンションに行って2人きりになると、これまで耐えてきた思いが一気に決壊したんです」

写真立てを伏せたことで迷いが消えて

 男女の関係になった時、家族への罪悪感よりも、「自分はまだまだ女性を悦ばせられる力があったんだ」という気持ちがこみあげて驚いたという。

「肉体的には衰えているのに、まるで20代の自分に戻ってきたかのような力がみなぎってきたんです。いや、それよりも、僕を招き入れた美香さんが、リビングにあるご主人との写真立てを伏せたことに『えっ』と動揺してしまって…。

 でも、それが逆に僕の迷いを断ち切ることに繋がったかもしれない。結果、僕たちは不倫関係になりました」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


治らない? 浮気癖のある夫の共通点3つ、その妻が幸せになるための選択肢
 夫の浮気や不倫癖に悩む女性は多いようです。芸能人でも、ミュージシャンの降谷建志さんとタレントのMEGUMIさん夫婦に関...
恋バナ調査隊 2023-12-23 06:00 ラブ
うちの旦那、いい人ではあるけどね。物足りない夫の特徴と妻ができること
 夫に対して「すごくいい人なんだけど、なんか物足りない」と感じる妻は多いようです。はたから見れば幸せな悩みのように感じま...
恋バナ調査隊 2023-12-22 06:00 ラブ
「起業するからお金を貸して」と彼に言われたらどうする?
 ある日突然「起業する」と宣言した彼。なにやらいろいろ準備を頑張ってる様子です。 「起業資金が足りないので支援してほし...
内藤みか 2023-12-21 06:00 ラブ
上原多香子も?「不倫クセ」がある人のヤバすぎる6つの特徴
 1度目の結婚時に阿部力さんとの不倫騒動があった上原多香子さん。2度目の結婚中である今も、新たに年下男性との不倫が報道さ...
恋バナ調査隊 2023-12-21 06:00 ラブ
彼氏にすると地獄!パートナーに選ばない方がいい男性の特徴
「なんでこんな人と付き合ってしまったのか…」  そんな後悔をした経験はありませんか?  恋愛は、時に楽しく...
若林杏樹 2023-12-20 06:00 ラブ
寝ても覚めてもX漬け…スマホを抱えた「SNS依存症気味の夫」どうする
 仕事から帰ってきて寝るまで、ろくに会話もせずにずっとSNSを覗いている夫…。こちらは、家事や育児に大忙しなのにイライラ...
恋バナ調査隊 2023-12-20 06:00 ラブ
これってDVなのでは?レス妻が夫にセックスを強要しないワケ
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私自身、夫が行為を拒...
豆木メイ 2023-12-19 06:00 ラブ
貴女に合う年末年始の幸運下着色&香り術は?フェロモンジャッジで解説
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-12-19 06:00 ラブ
なぜ妻を女として見れないの? 夫の目線で考えた3つの理由
 恋愛中は、あんなにお互いときめいていたのに、「まったく夫を男として見られない」と思う女性は多いですよね。でも実は、男性...
恋バナ調査隊 2023-12-19 06:00 ラブ
友達の紹介で恋愛を成功させるのに必要な事前情報&厄介な断り方のコツ
 恋人がほしい時、結婚相談所やマッチングアプリを使うのもいいですが、一番信頼できるのは「友達の紹介」です。両者をよく知っ...
恋バナ調査隊 2023-12-18 06:00 ラブ
夫婦の無言は終わりの始まり?会話がなくても長続きする男女の共通点4つ
 会話がない夫婦と聞くと「冷め切っている」「きっと離婚する」など、ネガティブなイメージを連想しますよね。でも実は、会話が...
恋バナ調査隊 2023-12-18 06:00 ラブ
俺いるのに男と飲み会ってどの口が言う!不倫相手との不毛喧嘩LINE3選
「不倫」と聞くと、陰でこそこそイチャイチャしているイメージを抱く人も多いと思いますが、実際には喧嘩も少なくないようです。...
恋バナ調査隊 2023-12-17 06:00 ラブ
「パー活」って何?40代にぴったりな理由&3つの成功術、婚活との違い
 40代の未婚女性は、自由な時間を謳歌している反面、ふとさみしい気持ちに陥ることもありますよね。ひとりぼっちの将来を想像...
恋バナ調査隊 2023-12-17 06:00 ラブ
KANA-BOON脱退メンバーの素行が物議…同時進行恋愛常習男のあるある行動
この投稿をInstagramで見る 古賀 隼斗 KANA-BOON(@kanabo...
遊び目的はパージ! マッチングアプリで男の本気度を見抜くポイント4つ
 マッチングアプリは、スマホで手軽に男性と出会えて超便利。真剣に恋活や婚活ができる場として利用者数が増加し、かなり一般的...
恋バナ調査隊 2023-12-16 06:00 ラブ
悔しさを清算したい! 結婚直前に元カノに連絡する男の思惑
「冷酷と激情のあいだvol.173〜女性編〜」では、別れてから3年も経っているのに、一方的にコンタクトをとってくる元恋人...
並木まき 2023-12-16 06:00 ラブ