【45歳からの歯科矯正】本当の苦行は1年半はめていたワイヤー矯正を外したあとだった

コクハク編集部
更新日:2024-09-21 06:00
投稿日:2024-09-21 06:00
 昨年4月に歯科矯正(表側のワイヤー矯正)を始めて、1年半。ついにワイヤーとブラケットを外せることに。想定内のスケジュールではありますが、想定外の苦行が待ち構えていようとは…!

ワイヤー矯正の出口戦略

 ワイヤー矯正期間中は2週間に一度の定期検診に加え、ブラケット(ワイヤーを固定するために歯の表面に着ける金具)が外れるたびに、クリニックに駆け込んでいました。再装着は時間との勝負。“なる早”で着け直さないと、せっかく動いた歯が元に戻ろうとしてしまうのです。

 スケジュール帳に書かれた「歯医者」の文字を数えたところ、18カ月の間に60回近く、クリニックに足を運んでいました。我ながら辛抱強く通ったなと思います。

 ちなみに私の場合は定期検診に加え、再装着時の診察費用も事前に説明をうけた歯科矯正費用にインクルードされているので、別途費用が発生することはありませんでした。

 友人がワイヤー矯正のために通っていた別のクリニックでは再装着などの診察費は別途かかり、当初より費用がかさんだと嘆いていました。クリニック選びの際には、こうした“見えない部分”も確認しておくに越したことはなさそうです。


【こちらもどうぞ】45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ

矯正器具を外しても、治療は終わらない

 かみ合わせと歯並びは器具を着けた状態でも、劇的に改善されたのが分かります。んー、いい感じ♪

 ですが、装置を外したらハイ終わり~! とはなりません。歯を動かす治療が終わった後に待ち受けているのは、別の治療。きれいになった歯並びを維持するための「保定装置」をつける必要があるのです。

 主治医「ワイヤーを外した直後から、しばらくの間は『ポジショナー』を着けた生活になります。食事と歯磨きの時以外は、原則、ずっと着けっぱなしでいてね。会話もろくにできないから、仕事の予定とか調整できるといいですね」

 「えっ? (そんな話、聞いてませんけど!←は心の声)」

 主治医「言った言った、話したよ(笑)」

 たしかに遠い記憶をたどれば、説明を受けていたような…。でもね、そもそもワイヤー矯正期間を完走できるかどうかも不安だったし、なんなら一昨日食べた晩ごはんのメニューを言えるかどうかも怪しいのに、1年半前の話をどこまで覚えていられるでしょう。

「お互いトシを取るのは嫌ね」などと話をしながら、ポジショナーの型取りを行い、この日の定期健診と診察は終了。

 2週間程度続くというポジショナー装着は、お盆期間に設定し、リモートワークで完結できるように細かな予定を調整。万全を期して、ワイヤー矯正を外す日程を決めたのですが…。

簡単に外れていたブラケットが外れない?

 矯正器具とお別れする当日。いざすべての器具をきれいに外すとなると、一瞬、歯が引っ張られるような感覚があり、軽く痛みを伴いました。

 それに何より、音がすさまじい…! ブラケットをひとつずつ外していくのですが、主治医の手元が動くたびに、『ウィ~ンウィ~ン、ヴィ~ンヴィ~ン、バリ、バリバリバリッ』とプラスチックが割れるような音が続き、私の歯、割れない!? とハラハラドキドキ。

 さらには矯正装置を外した歯の表面には接着剤が付着しており、それを削って落とす際にも『ウィ~ンウィ~ン、ヴィ~ンヴィ~ン、ガリガリッ』

 ブラケットがぽろっと外れて、あれだけ病院に駆け込んでいたのに、いざ除去しようと思ったら、なかなか外れないやつもあるなんて不思議です…。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「大阪万博」開幕から2カ月、どうなった? 変化した5つの常識。インパク、わんぱく…ファン専門用語も解説
 4月13日に大阪・夢洲で開幕し、連日にぎわいを見せている大阪・関西万博。累計入場者数も900万人を突破し(6月23日現...
美猫が勢ぞろい! 天才モデルに令和の王者まで♡ 癒しの“にゃんたま”の9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年6月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
記憶から消えていく…加工アプリを使わずに撮った、本当の顔
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
にゃんたま族はヒモが好き。誘惑に吸い寄せられて…この通り!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第99回「気分転換も必要ニャン」
【連載第99回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「スメハラ」ですよ! 香水に“マナー”があるの知ってる? ビジネス、プライベート別の付け方をおさらい
 上手く使えば人の心を鷲掴みにできるアイテム、香水。香りは人の記憶に強く残るので、相手に自分の印象を残したいときに役立ち...
イタタ…妻が困る「非常識」夫のトンデモLINE3選。「挨拶するわけないやろw」ってどの口が?
 恋は盲目。“彼氏”のときは見えなかったけど、“夫”になったら気になりまくる非常識なパートナーに頭を抱えている女性もいる...
【女偏の漢字クイズ】「妻、委、要、妾、姿」の中の仲間外れはどれだ?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
ドラマ『ひとりでしにたい』未婚・子なしは悪なのか? 独女が“人生の選択肢”を考えた結果、決めたこと
 アラフィフ独女ライターのmirae.です。50代になり、「老後」や「終活」といった言葉が、少しずつ現実味を帯びてきまし...
そこまでやる!? 節約ガチ勢の爆笑テクニック「焼肉の匂いはご馳走です」夫の節約はどう操縦する?
 少しでも生活を楽にしようと節約に挑戦している人はたくさんいるはず。独特な節約方法を編み出した強者もいるようです。 ...
夜職の沼…ホステスが“出戻る”ふたつの理由。まずはお金、もうひとつは?
 スナックというものに関わりはじめて十数年。働く側としてもお客さん側としても、いろんなことを知り、経験してきて、やっぱり...
も~鬱陶しいなあ! なぜか“鼻につく”人の8つの特徴。否定から入られると不快なんです
 あなたが「鬱陶しいわ」「なんかイライラする」と鼻につくのはどんな人ですか? きっとさまざまな意見が飛び交うでしょう。 ...
優しさのつもりが…「ホワイトハラスメント」に要注意! 部下のやる気と成長機会を奪っているかも
 セクハラ、モラハラ、カスハラ、マタハラ…。ハラスメントに厳しい昨今、次々と「これはハラスメントだ」といわれることが増え...
令和の王者・にゃん太郎の“たまたま”、この雄姿を見れるのは今だけ! 去勢避妊手術が始まる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
本当のルッキズムってなんだ? Z世代が支持するグループ「HANA」が社会に“No”を突き付けた影響
 社会に深く根付き、日々私たちを苦しめる「ルッキズム」。そんなルッキズムが支配する社会に対し、Noを突きつけるアイコニッ...
借りパクは許さん! 催促LINEの“波風立たない”お手本集。日傘や漫画にお金…どうする?
 人に貸したものを返してくれなかった時、催促するのは気まずいと感じる人が多いですよね。今回は、LINEで相手に嫌な思いを...