第25週「女の知恵は後へまわる?」#125
桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥ってしまう。航一と寅子が帰宅すると、星家には子どもたちが集まっていた。
一方、同級生を突き落とした疑いで調査を受けていた少女は不処分となったが、審判の後、寅子を訪ねてきた保護者の佐江子(辻沢杏子)は、驚がくの事実を告白する。
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【本日のツボ】
桂場にひざ枕される航一
※※以下、ネタバレあります※※
「時期尚早とは、つまりどういうことでしょうか?」
「反発は来るかもしれない。でもたとえどんな結果になろうとも、判決文は残る! ただ何もせず、人権蹂躙から目を逸らすことの、何が司法の独立ですか!!」
あの穏やかな航一が珍しく声を荒げ、桂場に抗議しました。
そんな航一と睨み合う桂場、と思ったらその表情が変化していきます。「星君」、そう言って椅子から立ち上がり航一の元へ向かう桂場。「えっ」怪訝そうな航一ですが、その鼻からはツーっと鼻血が流れており…。貧血を起こしたのか、桂場のほうへ倒れ込みます。
場面変わって。慌てて駆けつけてきた寅子が長官室に入ると、そこには桂場のひざ枕で仰向けになって眠る航一の姿が…。
なぜひざ枕? なぜ正座?
寅子は開口一番「はて?」寅子の入室と同時に劇伴もコミカルな感じになり、さきほどまでの緊迫した状況から一気に和やかムードへ。
なぜ、ひざ枕? しかも正座? といろんな「はて?」が視聴者の頭に渦巻いたことでしょう。
気がついて立ち上がった航一。さらに寅子が「桂場さんも立てます? 足しびれてませんか?」と尋ねると「君は夫のことだけ、心配したまえ」と強がる桂場。「いいから掴まってください」と寅子が桂場の腕を引っ張り上げようとすると、「ゆっくり頼む」。
さらに紘一も手伝って引っ張ろうとすると、「あっ、ちょっちょ、動くな。あー」と。「足を伸ばしましょう」と言う航一に、「駄目だ、やめろ、触るなー」と桂場。その姿を見て今にも笑い出しそうな寅子と航一でした。
そして、足の痺れがまだ癒えない桂場に向かって「桂場さんは若き判事たちに取り返しのつかない大きな傷を残しました。きっと一生許されない。私は彼らに許さず恨む権利があると思う」「私自身、桂場さんに怒り、失望して傷つきもしました」「私が邪魔で面倒で距離を置きたくても、司法の独立のために共に最後まで戦うしかないんですよ」と容赦なく言いたいことを言う寅子。さすがブレません。
来週で大団円!
そんな2人の関係に、「少し妬けるな」とやきもちを焼く航一も含めて、あの緊迫シーンから和やかムードへの緩急つけた見事な珍場面、いや、名場面をありがとう、という感じです。
星家では家族団らんのすき焼きパーティ。そして、航一が寅子に本音を言う夫婦の場面。一方、長官室で孤独に調書を読む桂場。桂場は独り身なのでしょうか。
来週で大団円も迎える「虎に翼」。せめて、桂場にはもう一度、好物の「笹竹」の団子を食べさせて欲しいと願うばかりです。
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