「寝香水」って知ってる?【10月前半】調香師が睡眠の質を高めるアロマをタイプ別に解説

太田奈月 調香師・IFA国際アロマセラピスト
更新日:2024-10-07 14:43
投稿日:2024-10-01 06:00

「寝香水」をご存じですか?

 少しずつ寒くなる季節の変わり目は、しっかり睡眠をとって自律神経を整えましょう。今回は、調香師ならではの裏ワザ【幸福感に包まれる寝香水術】を紹介します。

 寝香水(ねこうすい)とは、コロナ渦で注目された“寝る前や寝るときにつける香水”のこと。寝つきをよくして睡眠の質を高め、朝もすっきり目覚めやすくなります。

 脳は寝ている間にも膨大な情報を処理しているため、身体が休んでいても鼻から香りが脳に届き、癒しをもたらします。日中は香水がつけられない人も夜は自分の好きな香りを楽しんで、心地よい眠りとともに素敵な夢を見てくださいね。


【こちらもどうぞ】簡単!秋におすすめのアロマと桃尻・股関節・ふくらはぎ・内ももの鍛え方【調香師がチャート別に解説】

「フェロモンジャッジ」ってなに?

 素敵な女性はいい香りがする――。

 そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけでなく、心身ともに活力がみなぎってオスたちを引き寄せる魅力がアップします。

「フェロモンジャッジ」では、調香師・太田奈月が貴女のフェロモン度数を診断。「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)などに出演し、“フェロモンの達人”として話題をふりまく太田さんが、おすすめの香りとともに日々の癒しと元気のヒントをお届けします。

【10月前半】貴女のフェロモン度を判定!

     ↓   ↓   ↓   ↓

フェロモン度90%の貴女は…

官能と純粋さを合わせ持つ最強モテ「処女」

 フェロモン度数90%の貴女は意識のあるなしに関わらず、オスが思わずムラムラしてしまう、桃のような甘いにおいを全身から発しています。

 処女はオンとオフの切り替え上手だからこそ、芳しいほどのモテ肌を保っています。睡眠をひとつの儀式として、眠る前のリラックス習慣を当たり前のようにできているのも処女の特徴です。

 睡眠の達人である貴女は“フェロモンの達人”といってもいいでしょう。さらに寝香水を取り入れて、夜も朝もよい香りに包まれたモテ肌女子を極めましょう!

【幸福感に包まれる寝香水術】
 すずらん×枕

 かわいい鈴の形をしたすずらんは、一説では受精卵の出逢いを助ける香りに似ているともいわれる魅惑的な香りです。3大フローラルノート(香調)でありながら天然香料が存在しないところもミステリアスで、いつまでも追いかけたくなる処女にぴったり。

 Santa Maria Novellaの「オーデコロン スズラン」は、自然界のすずらんから香りが採れたら一番近いと思えるようなグリーンでフローラル、透明感のある美しい香調です。

 寝香水では枕に1プッシュした後、一度部屋を出て時間をおきます。その後に部屋の電気を消してふとんに入ると、枕元の香りが少し変化して貴女を眠りへと誘ってくれるはず。香りが強い場合は枕を裏返しましょう。朝起きたときも香りの余韻を楽しめるおすすめテクニックです。

フェロモン度80%の貴女は…

大人の色気を持つ妖艶な「熟女」

 処女に次いでフェロモン度数の高い貴女は処女よりも大人の色香、ミステリアスな一面を持っています。

 眠るときには上質なシルクのパジャマや優雅なバスローブを身にまとい、おしゃれなグラスにワインを注いでゆったりとくつろぐ…。まるでハリウッド女優のようなナイトルーティンを実践できるのは熟女だからこそ。

 寝香水で1日の疲れを癒し、幸福感に満たされた夜を過ごしましょう。ラグジュアリーな空間が貴女の色気を育てます。

【幸福感に包まれる寝香水術】
 バニラ×ソファ&クッション

 バニラの香りは甘くてほろ苦い、大人の色気を漂わせます。熟女の肌とも相性がよく、体温と交わるとセクシーに香り立つでしょう。

 TOM FORD BEAUTY「バニラ セックス」は、大胆なネーミングにも負けない官能さに加えて爽やかさもある嫌みのない香り。お風呂上がりにソファとクッションに1プッシュしておき、髪の毛を乾かしたりして時間をおいた後にソファに座ればバニラの香りが貴女のハートをやさしくハグしてくれます。赤ワインとも相性抜群!

フェロモン度50%の貴女は…

同性が惚れるかっこいい「イケメン女子」

 周囲から「かっこいい」といわれることが多く、ずばり「できる女」。ストレスがたまり、お疲れモードになると、かっこよさが薄れ、「疲れている」感が外見にも出てしまうので要注意!

「ふとんに入ったら即寝で睡眠の悩みはゼロ」という人も多いイケメン女子ですが、仕事人間の貴女は、実は疲れすぎて気絶状態で寝ているのかもしれません。

 夢も見ないほど長時間眠ったのになんだか疲れがとれない…という人は、睡眠の質を見直してみて。昼間は交感神経優位で戦闘モードのイケメン女子こそ、寝香水をナイトルーティンにすると効果大ですよ。


【幸福感に包まれる寝香水術】
 ジャスミン×ナイトランジェリー&パジャマ

 夜に香りが強くなるジャスミンは女性の二面性にもつながると言われ、かっこよく生きる女性の味方です。D’ORSAYの「あなたの唇で E.Q.」という名の香水は、少し霧がかかったミステリアスなジャスミンが主役で寝香水にもぴったり。落ち込んだときに添い寝してくれるやさしいカレのように寄り添ってくれる香りです。

 夜の入浴前、コットンやハンカチに1~2プッシュ吹きかけ、ナイトランジェリーやパジャマに挟んでおきます。お風呂から出たら、香りがうつったナイトランジェリーに身を包み、できれば1時間以内に就寝しましょう(仕事のことは忘れてください!)。

フェロモン度30%の貴女は…

独自の世界観を放つ個性的な「無臭の女神」

 確固たる信念をもち、我が道をいく貴女。周囲からは「変わっているね」と言われることが多いのでは? 個性的で好きなオスにも染まらず、自分の都合を優先する生き方を好むようです。

 ひとりで落ち着く空間にいるのが好きな無臭の女神は、枕が変わったり人と相部屋で眠ったりするのは大の苦手。たまにはフェロモンを刺激するために冒険するのもいいですが、なるべく自分の安心できる環境を整え、香りで非日常感を楽しむのがおすすめです。

 睡眠中にフェロモンとホルモンを補いながら、夢の中のラグジュアリーな空間でゆったりと過ごしているような魔法をかけましょう。

【幸福感に包まれる寝香水術】
 サンダルウッド×ベッドシーツ

 どこか懐かしさを感じるサンダルウッドの香りは、南国リゾートの特別感もあって、ラグジュアリーさと安心感の両方をもたらしてくれます。サンダルウッドの香水といえば、高貴でセクシャルなGUERLAINの「サムサラ」。イランイランやバニラの甘さもあり、深くて幸せな眠りへと誘ってくれる香りです。

 ベッドシーツの足元側に1プッシュしたら、掛けぶとんを1~2回パサッとかけて香りをくゆらせます。香りがふわっと立ち上がったら、一度ベッドから離れて部屋の電気を消し、ふとんに潜り込みましょう。足元から香りが上がってきて、心地よい眠りにつけます。

  ◇  ◇  ◇

 ※精油の成分中には、皮膚刺激の強いものや光毒性をもつものもあります。敏感肌の方、妊娠中の方、基礎疾患・アレルギーのある方などは事前に安全性を確認し、使用するときは十分ご注意ください。

太田奈月
記事一覧
調香師・IFA国際アロマセラピスト
 静岡県生まれ、茶農家の父、美容家の母を持ち、幼少期から香りと美に関する知見を深める。英国ケンブリッジにてホリスティックアロマテラピーを学び、アロマセラピストとして活動、様々な人種・国籍のクライアントのトリートメントを体験する。

2011年、「Natsuki Ohta JAPAN」香水ブランドを設立。「肌は嘘つかない」がコンセプトのフェロモンジャッジ🄬、天然アロマ香水 アロマパルファン🄬の創設者で、2000年開校の「アクトインターナショナルスクール」校長を務めるかたわら、調香師として企業とのコラボ企画やメディアに出演。あらゆる可能性を秘めたアロマテラピーの啓蒙活動を行う。

公式HPInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...
え、これだけで? 爆速で人と仲良くなれる「超簡単」なテクニック
 みなさんは距離を縮めたい人にはどんな風に接していますか? 私はミリ単位でジリジリ近づくことが多いのですが、スナックでの...
ボサ髪にギョッ! 100均ヘアグッズで「ちゃんとした女」に変身できる?
 写真や動画を見返した時、自分の髪がボサボサすぎてギョッとしました。「いい加減ヘアセットくらいしようよ」と出かける前の自...
最近の小学校で教わる「ふわふわ言葉」って何? 大人こそ大切にしたい心地よい言葉6選
 皆さんは「ふわふわ言葉」を知っていますか? 最近の小学校の教育現場で教材になっている、子供だけでなく大人こそ改めて大切...
プー太郎君の「ほよよ顔」に癒される~♡ 猫カフェで至福のひと時
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「リンドウ(竜胆)は仏花」と決めつけるのはもったいない! “花が咲くリンドウ”を楽しんで
 日中は冷房、夜は毛布をかけて寝る不思議な時期です。これを秋と呼んでいいのかは迷いますが、季節の移ろいを感じる今日この頃...
「あー家が狭い!」4つのイライラ解消法。プチ優雅な暮らしを諦めない
 家が狭いとイライラしてストレスが溜まりますよね。物にあふれた部屋を見るだけで、どっと疲れが押し寄せてきます…。でも、ち...
癒されないわけがない!40女が選ぶ秋の夜長に読みたい珠玉の猫漫画3選
 10月に入り一気に過ごしやすくなりました。読書の秋! と言いたいところですが、毎日の仕事や家事で心身ともにお疲れ気味…...