【45歳からの歯科矯正】ワイヤー矯正終わったのにマウスピースを装着。毎日キッチン泡ハイターが手放せない

コクハク編集部
更新日:2024-10-01 06:00
投稿日:2024-10-01 06:00
 ワイヤー矯正が終了し、1年半装着していた矯正器具を外しました。食後の歯磨きのしやすさに感動するのもつかの間、今度は「マウスピース」を装着する日々が待ちかまえていました。

矯正は「保定期間」こそがキモ

 1年半のワイヤー矯正では、歯に持続的に無理なく力を加え、ベストな歯並びになるよう調整してきました。歯列矯正は歯そのものだけでなく、支える骨やそのまわりの組織にも“伝播”し影響を及ぼしますが、歯を動かしたらハイ終わり、ではありません。

 歯列矯正はいわば、自然の流れに逆らう行為であり、きちんとフォローしなければ、歯も骨も組織も元の場所に戻ろうとします。ダイエットのリバウンドを死守する以上に厄介かも。サボると大変そう…。

【こちらもどうぞ】【45歳からの歯科矯正】本当の苦行は1年半はめていたワイヤー矯正を外したあとだった

何をどうする?

 ワイヤーを外した直後から、「ポジショナー」と呼ばれるボクサーがつけるようなもっこりとしたマウスピースを、食事や歯磨きの時以外は装着。私の場合は3週間ほどポジショナー生活を送ったのち、「リテーナー」への移行となりました。

 ポジショナーもリテーナーも、役割はほぼ一緒。歯列矯正後に歯の位置を保つために使用される装置です。ただし、ポジショナーはその形状から、しゃべることさえままなりません(苦笑)。日常生活に支障が出まくりなのです。

 リテーナーにも種類があるようですが、私はマウスピース型のリテーナーでした。見た目は歯列矯正用のマウスピースそっくりですが、素材や目的は似て非なるものだとか。

外食時に油断すると泣きを見る

 型取りした自分専用のリテーナーは、透明で装着しても目立たず、四六時中着けておかなければならないといっても、ワイヤーとは雲泥の差です。もちろん、自分で取り外しも可能。

「だからこそ、外すとなくしてしまう人がめちゃ多いから。『外したら容器に入れる』習慣を徹底してください」

 力説する主治医によれば、「特に外食時がキケン!」だとか。リテーナーを外し、紙ナプキンに包んでおく――なんて行為をしてしまうと高確率でそのまま持ち帰るのを忘れて、まんまと紛失。リテーナーを作り直す患者さんは後を絶たないといいます。

 いやあ、お酒飲んじゃったら、そうなるよねえ。新たにリテーナーを作製する費用が別途かかるなんて、是が非でも避けたい。

夜はポジショナー、日中はリテーナー

 就寝前にポジショナー、日中はリテーナーを装着する日々。唇が学習したのか、ポジショナーを着けていても、装着当初に悩まされた“よだれだらだら”状態にはなりません。

 また下手な違和感もなく、素肌ならぬ素歯より、どちらかを装着しているほうが心地いいというか、落ち着くぐらい。

 食後は歯磨きが鉄則なので間食も控えるように。ポジショナー&リテーナーのW使いをスタートさせ、1カ月が経ちますが、不便は感じません。

お手入れにマストな“台所にあるアレ”

 ポジショナー、リテーナーともに清潔に保つのが鉄則です。『矯正 洗浄剤』とググると、専用の洗浄剤(主に錠剤or液体タイプ)がヒットし、世の中にはほんとう、いろんな商品があるんだなあと感心。

 それにしても種類が多く、迷いに迷って、主治医に助言を仰ぐと意外なものを薦められました。一家に1本(?)、台所用漂白剤の「キッチン泡ハイター」です。

 使い方はいたってシンプル。洗浄容器にポジショナーorリテーナーを入れたのち、きちんと浸るまで水道水を注いで、泡ハイターを1プッシュ。泡ハイターは液体のそれより塩素濃度が薄く、手軽に使えるのが利点とのこと。確かに寝起き、寝る前でも「シュッ」だけなので、毎日苦にならずに続けられます。

スタンダードプロダクツで見っけ

 洗浄容器は、蓋付きの陶器やガラスを薦められたので、スタンダードプロダクツのガラス容器(330円)を購入。ダイソーもチェックしましたが、大きさや見ためからスタンダードプロダクツに軍配!

 ほぼほぼ四六時中、ポジショナーかリテーナーのどちらかを泡ハイター液(塩素)につけおきしておくので、漬かっていた部分の容器表面は次第にざらざらとしてきました。“使い捨て”覚悟、リーズナブルな容器で十分です。

 ポジショナー&リテーナーとの付き合いは、まだ始まったばかりです。装着時間は徐々に短くなっていくものの、保定治療コンプリートまでの道のりは、めちゃ長い…。

※本文はワイヤー歯科矯正を行う個人の感想です。

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


8年前に“ゆるFIRE”した男 新NISAより確実なリターンは自分への投資
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
母親は夢を諦めなきゃダメですか?夫を「支えてあげて」の言葉が悔しい
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活をしている。  夜...
浮気より酷い夫の裏切り SNSには私の知らない「もう1人の彼」がいた
 かつて漫画家を目指していた夫婦の絵里奈と拓郎。双子の子供ができたことを機に、夢を諦め堅気の生活を暮らしている。 ...
妊娠妻の電話に出ない…いまだ夢見る漫画家志望の夫とワンオペ妻の軋轢
 初夏の印象が霞むほどの汗ばむ陽気の午前中。  林絵里奈は井の頭公園の池のほとりのベンチに腰を掛け、在りし日のデー...
「晩ごはん何?」焼肉、すき焼き却下でもやし炒め! 家族間攻防LINE3戦
 仕事で疲れて帰宅した時、一番楽しみなのは晩ごはんですよね! とはいえ、主婦としては毎日の晩ごはんのメニューを考えるのも...
【ファミマ】コンビニ衣類正直レビュー、ショーパンゆる履きはOKだけど
 ファミリーマートとファセッタズム(FACETASM)のデザイナー落合宏理氏が共同開発した衣類「コンビニエンスウェア」。...
【独自】すいかばか初の“夕方専用すいか”、気になる出来栄えは?
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
インフルエンサー退職願望のアラフォー、“発信=スキル”なる大きな勘違い
 普通の会社員を続けることに不安を感じる女性が増えています。周囲に自分の才能を活かして稼いでいるがいると、「自分も何か発...
職場やママ友“ケチな人”との付き合い方5選 1円単位で文句ブーブーは勘弁
「この飲み会、私はあまり飲んでないから、あなたたちが多めに払ってくれるよね?」「ここの料理、5,000円もするの? え〜...
背徳感がたまらにゃい♡ ガラステーブルの下から見る涼し気“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
夏場の観葉植物、様子が変!間違った育て方、救済法、最新便利グッズまで
 危険な暑さが続く夏。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は古い平屋の建屋のため、エアコンをフル活用しても、毎日が熱中...
きっと、夫も気付いていた…40女が長年の“腐れ縁”にケリをつける日
 実は筆者には、結婚前から長く続いている“腐れ縁”があります。その相手を仮にP氏とします。
くねくねコロンは信頼の証♡ 無防備な“たまたま”をガン見しちゃおう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
目的地は決めてない 見知らぬ町を深夜にふらつく解放感
 終電が終わって、深夜の踏切はしばしの休憩。また朝から大忙しだからね。  こちらは明日は予定もないから、見知らぬ町...
【難解女ことば】「婆」の部首はさんずいではない。正解は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
母と夫がまさか…流行りの性格診断で腰抜かす『16Personalities』が怖い
 SNSのプロフィールに診断結果のアルファベットを入れたり、それぞれの性格をコンテンツにまとめたりと、若者を中心に流行し...
2024-07-06 06:00 ライフスタイル