そんな時は、難しい話はちょっとお休みして、心が安らぐ「猫マンガ」を手に取ってみてはいかがでしょうか? 今回は猫ラブガチ勢&マンガ大好き40代の筆者がおすすめする3作品をご紹介します。
1. 「拾い猫のモチャ」にごたろ著
幸せを呼ぶオスの三毛猫「モチャ」とその飼い主一家の絆や、小さな幸せを描いた「拾い猫のモチャ」。もう表紙からかわいいがあふれている。
猫って、無意味にドヤ顔をするんですよね。
わざわざ寝ている人の顔を踏んづけて歩いたり、叱られると急に遠くを見て虚無の表情になったり…。
猫飼いなら“あるある”と頷いてしまう瞬間がぎゅっと詰まっています。絵柄がリアルなので、より説得力があるんですよ。ちょいちょい、とてつもなく不細工な表情を描いているのも、わかる~!
新たな子猫「ミルク」を拾ってきたお父さんが「こんなに小さな生き物が、こんな巨大生物を信用してくれるのか」と涙するシーンなど、4コマなのに泣かせるエピソードがあるのも憎い。
ああ、また子猫が飼いたいなあ…。全8巻です。
(KADOKAWA刊 1210円~+税)
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2. 「夜廻り猫」深谷かほる著
「夜廻り猫」の主人公は涙の匂いを嗅ぎつけて夜の街を歩く猫の「遠藤平蔵」。
悲しみや悩みを抱える人々のもとに現れ、その心を癒していきます。8コマのショートストーリーですが、扱うテーマは重厚なものが多い印象です。
いじめや若者の貧困、伴侶との死別や毒親との関係…。簡単に解決できる問題ではないからこそ、そっと寄り添ってくれる遠藤さんの存在が尊い。
遠藤さん以外にも、個性たっぷりな猫がたくさん登場します。推し猫を探してみるのも楽しいですよ。
ちなみに筆者の推し猫は「宙さん」。第百六十話の扉絵に描かれている「きげんがいいのが、ぼくのしごと」が名言すぎる。筆者の座右の銘です。現在10巻まで発売中。
(講談社刊 1100円~ +税)
3. 「しっぽのお医者さん」ねこまき(ミューズワーク)著
コクハクにて絶賛連載中の「しっぽのお医者さん」。この度、2巻が発売されました!
「春山動物病院」に10年前に突然やってきた「ねこのハルちゃん」と「獣医の春山直樹先生」を中心に、さまざまな動物たちと多くの人々とのあたたかな触れあいが描かれています。
もともと「ねことじいちゃん」や「まめねこ」が大好きだった筆者。あっという間にこの世界観に引き込まれてしまいました。
柔らかいタッチにぴったりな優しくてクスっと笑えるエピソードがいっぱい。若い頃に読んでいたら獣医を目指したんじゃないかしら…(笑)。
筆者のお気に入りのエピソードは、9月19日に発売された2巻に収録されている書き下ろしの「春山先生の幼き日々」です。
登校中の春山少年の後を犬や猫、いろんな動物がついてきちゃうシーンにほっこり。
動物好きなら一度は憧れるシチュエーションですよね。うらやましい!「それでハーメルンと呼ばれたよ」の春山先生の言葉にも納得です。
(日刊ゲンダイ刊 1400円+税)
おわりに
秋の夜長は、静かな時間を楽しむ絶好の機会。温かい飲み物と一緒に、猫マンガで優しい時間を過ごしてみては?
(編集K)
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