癒されないわけがない!40女が選ぶ秋の夜長に読みたい珠玉の猫漫画3選

コクハク編集部
更新日:2024-10-08 06:00
投稿日:2024-10-08 06:00
 10月に入り一気に過ごしやすくなりました。読書の秋! と言いたいところですが、毎日の仕事や家事で心身ともにお疲れ気味…。
 そんな時は、難しい話はちょっとお休みして、心が安らぐ「猫マンガ」を手に取ってみてはいかがでしょうか? 今回は猫ラブガチ勢&マンガ大好き40代の筆者がおすすめする3作品をご紹介します。

1. 「拾い猫のモチャ」にごたろ著

 幸せを呼ぶオスの三毛猫「モチャ」とその飼い主一家の絆や、小さな幸せを描いた「拾い猫のモチャ」。もう表紙からかわいいがあふれている。

 猫って、無意味にドヤ顔をするんですよね。

 わざわざ寝ている人の顔を踏んづけて歩いたり、叱られると急に遠くを見て虚無の表情になったり…。

 猫飼いなら“あるある”と頷いてしまう瞬間がぎゅっと詰まっています。絵柄がリアルなので、より説得力があるんですよ。ちょいちょい、とてつもなく不細工な表情を描いているのも、わかる~!

 新たな子猫「ミルク」を拾ってきたお父さんが「こんなに小さな生き物が、こんな巨大生物を信用してくれるのか」と涙するシーンなど、4コマなのに泣かせるエピソードがあるのも憎い。

 ああ、また子猫が飼いたいなあ…。全8巻です。

(KADOKAWA刊 1210円~+税)

【読まれています】もふもふが恋しい季節に♡愛しの“たまたま9玉”でほっこり一息しましょ

2. 「夜廻り猫」深谷かほる著

「夜廻り猫」の主人公は涙の匂いを嗅ぎつけて夜の街を歩く猫の「遠藤平蔵」。

 悲しみや悩みを抱える人々のもとに現れ、その心を癒していきます。8コマのショートストーリーですが、扱うテーマは重厚なものが多い印象です。

 いじめや若者の貧困、伴侶との死別や毒親との関係…。簡単に解決できる問題ではないからこそ、そっと寄り添ってくれる遠藤さんの存在が尊い。

 遠藤さん以外にも、個性たっぷりな猫がたくさん登場します。推し猫を探してみるのも楽しいですよ。

 ちなみに筆者の推し猫は「宙さん」。第百六十話の扉絵に描かれている「きげんがいいのが、ぼくのしごと」が名言すぎる。筆者の座右の銘です。現在10巻まで発売中。

(講談社刊 1100円~ +税)

3. 「しっぽのお医者さん」ねこまき(ミューズワーク)著

 コクハクにて絶賛連載中の「しっぽのお医者さん」。この度、2巻が発売されました!

「春山動物病院」に10年前に突然やってきた「ねこのハルちゃん」「獣医の春山直樹先生」を中心に、さまざまな動物たちと多くの人々とのあたたかな触れあいが描かれています。

 もともと「ねことじいちゃん」「まめねこ」が大好きだった筆者。あっという間にこの世界観に引き込まれてしまいました。

 柔らかいタッチにぴったりな優しくてクスっと笑えるエピソードがいっぱい。若い頃に読んでいたら獣医を目指したんじゃないかしら…(笑)。

 筆者のお気に入りのエピソードは、9月19日に発売された2巻に収録されている書き下ろしの「春山先生の幼き日々」です。

 登校中の春山少年の後を犬や猫、いろんな動物がついてきちゃうシーンにほっこり。

 動物好きなら一度は憧れるシチュエーションですよね。うらやましい!「それでハーメルンと呼ばれたよ」の春山先生の言葉にも納得です。

(日刊ゲンダイ刊 1400円+税)

おわりに

 秋の夜長は、静かな時間を楽しむ絶好の機会。温かい飲み物と一緒に、猫マンガで優しい時間を過ごしてみては?

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“たまたま”とももうすぐお別れ…去勢前のおやつシーンを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
自然の石を積んだ石垣でできた江戸時代から続く「棚田の村」
 見知らぬ土地で、山道を越えて現れた見事な石垣に圧倒される。ここまで積み上げる労力を想像すると途方に暮れるし、これが自然...
妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2023-12-16 06:00 ライフスタイル
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル