3人でホテルの部屋へ
やや乗り気になっている彼らの背中を押すように、亮平さんはなおも言葉を継いだ。「真理子さんも了承済みであること。決して、罪にはならないこと。加えて帰りのタクシー代も渡す旨」も告げたという。
真理子さんは語る。
「亮平さんが客室に部屋を取っているとカードキーを渡したんです。そして『僕は隣の部屋で待機しているから、安心して3人で楽しんでほしい』と」
そして、3人は上階にある部屋に行った。
「部屋は、キングサイズベッド1台を備えたベイビュールームで、浜離宮恩賜庭園と東京湾を見下ろす一室でした。ガラスのパーテーションで区切られたお洒落なバスルームには、独立したバスタブ、白い大理石の洗面台、明るい縁取りの円形鏡が備わっていて、それだけで気分が昂揚してしまって…。
ベッドルームには墨絵風の絵画が飾られ、伝統的なランタンタイプの照明もあり、すごくスタイリッシュでした」
満たされた「女としてのプライド」
3人は順番にシャワーを浴び、バスローブを羽織ってベッドに横たわった。
真理子さんは半分困惑しつつ(こんな美青年2人と卑猥なことをするなんて…)と身を硬くしたが、隣の部屋で待っているであろう亮平さんを思うと、いくらか大胆になれた。
「私は『お2人の好きなように、抱いてください…』と言いました。目をつむるとバスローブの紐が解かれ、肌があらわになって…。あとは彼らの欲望のままに抱かれました。ずっと目をつむっていたから、今、私に触れているのがタクミくんなのか、ジュンくんなのかはわかりません。
ただ、体だけは言いようもなく潤って、抑えようとしても淫らな声が濡れた唇のあわいから漏れ出てくるんです。
全ては亮平さんのためと思いつつも、若くエネルギッシュな青年2人が私に欲望をぶつけてくる…。その事実が10歳以上も離れた私の『女としてのプライド』を満たしたのは事実です。
恋人からの連絡が
熱く硬いものが、いくども私を貫きました。その時、予想外に悦楽に喘いでいる自分がいました。亮平さんの名を叫んだのか、タクミくんやジュンくんの名を口にしたのかはわかりません。
ただただ、私はまぶたを閉じて、彼らにされるがまま仰向けになったり、うつぶせになったり…。終わったころには全身が汗と体液まみれでした」
1時間後、亮平さんからスマホに連絡がありました。
『彼らを解放して、シャワーを浴びずに隣の僕の部屋においで』と言うのです。私は汗みどろの体にバスローブを羽織りました。少しだけドアを開けて廊下に誰もいないことを確認すると、素早く隣のドアのチャイムを鳴らしたんです」
続きは次回。
ラブ 新着一覧