「彼に浮気された腹いせに女性用風俗を利用する」が問題解決にならないワケ

内藤みか 作家
更新日:2024-10-31 06:00
投稿日:2024-10-31 06:00
 利用者が急増しているとも言われる女性用風俗(女風)ですが、中には「彼氏(またはパートナー)に浮気されたから」という理由で利用する人もいます。

「私も他の男と遊んだからこれでおあいこ」と考えているようですが、実は微妙なズレがあるかもしれません。

女性が“女風”を利用する理由

 女性が女性用風俗を利用する理由にはさまざまありますが、多くは「優しくされたい」のだと思います。

 ハグされたい、手をつなぎたいなど、ソフトな接触で十分癒やされると考える人も少なくないのです。

 もちろんその理由は、優しくしてくれる異性がいないから。彼氏やパートナーがいても、冷たい扱いを受けていたら、他の誰かに優しく包み込まれたくなり、女性用風俗や恋人レンタルを利用したくなるのです。

セックスレスと女風

 また「最近レスだから女風使ってみた」という話もよく聞きます。「私はエッチが好きなのに彼は全然で…」と悩む人も結構いて、大人のオモチャで我慢できない人が性欲のはけ口として利用しているようですね。

 お互いの性的欲求度が違うのであれば、女風を利用するのもひとつの方法です。

 近ごろ男性より性欲が強い女性が多いのは、女性が男性並みに仕事をするようになったという説や、男性の元気がなくなってきたからだという説などいろいろありますが、現実問題として、目の前の性欲をうまくコントロールし、お互いのバランスを調整する必要があるのです。


【こちらもどうぞ】「僕が女風で働くなんて」【女風の世界~30代美青年セラピストの告白】

浮気されたからやり返す?

 そしてよく聞く理由が、「彼に浮気されたからやり返す」というもの。

 これについては、ほんの少しズレがあるように感じています。というのも、女風はあくまで「風俗」だからです。

 彼が浮気したのは風俗ではない女性だとしたら、そこには大きな違いがあるのです。「彼が風俗遊びをしたから私も女風を利用してやる!」だったら、それは確かに対等な仕返しかもしれませんが…。

浮気と風俗の違いは何?

 彼が普通の女性と浮気をしたとしたら、そこには恋愛感情が多少なりとも発生していた可能性があります。

 女はそこに激しい嫉妬を感じるのです。「私以外の女性をいいなと思ったの!?」という悔しさや、「まだ続いているの?」という不安も生まれます。

 しかし彼が風俗遊びをした場合は、それはあくまでも一時的な遊びであって、恋愛感情が発生している可能性は低いのです(彼がハマッて通い詰めていたら、恋愛感情があるかもしれませんが)。

 この恋愛感情の「ある・なし」が、普通の浮気と風俗との違いなのです。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


親の反対、相手の浮気…つらい選択をした男女が振り返る「好きなのに別れた理由」6選
「好きなのに別れた」という苦しい選択をした人たち。未練や後悔が残りそうな選択ですが、なぜそんなつらい決断をする必要があっ...
恋バナ調査隊 2025-02-13 06:00 ラブ
もう離れよう…「体目当て」の関係に気付いた5つの残酷な瞬間。異変や不安は見逃さないで
「彼は私の体だけが目当てなのかな…」、そんな不安を抱えている女性は必見! 似たような状況なら、残念ながらあなたの不安は的...
恋バナ調査隊 2025-02-11 06:00 ラブ
喧嘩中でもちょっと待った! 夫や彼氏…男のプライドをズタズタに傷つけるNGワード8選
 雄々しく見える「男のプライド」は、実はちょっとした言葉でも傷ついてしまうデリケートなもの…。でも、女性の中には無意識に...
恋バナ調査隊 2025-02-11 06:00 ラブ
職場バレンタインは“3つの先手”で揉め事回避!受け取った夫のチョコには不倫バレの証拠も?
 いよいよ、バレンタイン。好きな相手を想ってチョコレートを準備するのは楽しい一方で、職場でのバレンタインはぶっちゃけめん...
恋バナ調査隊 2025-02-10 17:10 ラブ
推し活も夜の娯楽も“色恋営業”がなくちゃ面白くない!? 51歳独女が実践する「傷付かない楽しみ方」
 パートナーなしの51歳独女ライター、mirae.(みれ)です。前回のコラムで私が実際に見た“色恋営業”の修羅場について...
mirae.(みれ) 2025-02-24 10:00 ラブ
「昔の僕は若かったなって感じですよ」愛のない結婚生活6年目、浮気相手との未来を語る34歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.232〜女性編〜」では、自ら懇願して結婚した夫の浮気に気付きつつ、自分が捨てられることに強い...
並木まき 2025-02-08 06:00 ラブ
「一か八か。避妊なしの一夜で授かり婚したのですが…」結婚生活の終焉を恐れるゆるキャリ38歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-02-08 06:00 ラブ
休日にLINEを送って失敗した3人の女。職場の男性へ“攻め”のお誘いしたのに盛大に誤爆…!
 職場の男性に片思いしている場合、休日にLINEを送って距離を縮めたいと思う人は多いはず。  でも、いざLINEを...
恋バナ調査隊 2025-02-08 06:00 ラブ
夫との子作り卒業。30代で性生活が無くなるのが不安です(38歳パート、2児のママ)
 38歳2児(10歳と8歳)のママです。週3回パートにでています。41歳の夫は会社員時代の職場の上司部下で、10年前に結...
植草美幸 2025-02-07 06:00 ラブ
アラフォー・アラフィフ世代のマチアプ恋愛。彼との関係が長続きする女性がやっている“単純”なこと
 せっかくマッチングアプリで知り合ったのに、実際に会ったら何を話したらいいのかわからなくて沈黙ばかりだった…。そんな経験...
内藤みか 2025-02-06 06:00 ラブ
“女の可愛い”に騙された男たち。「女性の可愛いは信じられない」発言につながる3つの原因は?
 男性と女性では、考え方や重要視しているポイントが違うことがあります。とくに男たちが声を揃えるのが「女の可愛いは当てにな...
恋バナ調査隊 2025-02-06 06:00 ラブ
不倫発覚で人生詰んだ女たちのドロドロLINE6選。え、わざと? 些細な匂わせでピンと来た!
 不倫をしている女性って「絶対にバレない」という謎の自信がある人が多いようですが、匂わせ発言や些細やりとりで不倫の事実が...
恋バナ調査隊 2025-02-05 06:00 ラブ
義実家嫌い界隈で注目される「死後離婚」のリアル。知っておきたいメリット&デメリットは?
 皆さんは「死後離婚」という言葉を聞いたことがありますか? 実は今、死後離婚を考える人が増えているというのです。今回は、...
恋バナ調査隊 2025-02-04 06:00 ラブ
墓場まで持っていく!「私だけの秘密」こそ夫婦円満の秘訣かもしれない
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
豆木メイ 2025-02-04 06:00 ラブ
「大人バレンタインのグルマン系香り術」【調香師が解説】貴女の脳を満たす甘い香りはどれ?
 女子にとって2月のイベントといえばバレンタインデー! 本命がいてもいなくても、チョコレートのような甘~い香りで気持ちを...
太田奈月 2025-02-04 06:00 ラブ
「女子会」なのに彼氏を連れてくる人の目的と心理。ねえねえ、一体なにがしたいの?
 その名の通り、女子だけが集う女子会。なのに彼氏を連れてくる人がいると、正直テンションが下がりますよね。「え⁉ なんで連...
恋バナ調査隊 2025-02-04 06:00 ラブ