無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

更新日:2024-11-01 17:03
投稿日:2024-11-01 17:00

 木村拓哉(51)がラジオ番組で、17日に亡くなった西田敏行さん(享年76)に対して発した言葉が物議を醸している。

 木村は、27日放送の「木村拓哉 Flow」(TOKYO FM)で共演経験もある西田さんについて、「本当にたくさんの笑顔をありがとうございました。虹の橋を渡った向こう側ではきっと好きな音楽を聴きながら、大好きなお酒だったりとかを楽しんでいただきたいなと思いますね」と追悼した。

■「ペットの死に際して使われる言葉」

 しかしこの「虹の橋を渡る」という表現が問題視されることに。通常、主にペットの死を表す際に婉曲表現として使われる用語で、X上では〈人間が亡くなった時に使う言葉ではありません。ましてや大先輩の恩人に向けて話すなどあり得ない〉などとあきれ声が上がっている。

現代にゃん語の基礎知識2018」(自由国民社)などの著作があり、ペット専門誌にも携わるライターの鈴木美紀氏はこう話す。

「この表現が日本で広まったのは20年くらい前からだと思います。ストレートに“死ぬ”などというのではなく、ペットが亡くなって強いペットロスを感じている飼い主の心情によく合っているので広まったようです」

 背景には、「ペットは家族」という考え方が浸透してきたことで、我がコとの絆を大切にする思いや、死でさえ飼い主とペットを分かつことはできないという気持ちがあるのではないかと鈴木氏は言う。その語源についてはこう話す。

「元ネタは、スコットランドに住むエドナ・クライン=リーキーという女性が、60年以上前に亡くなった愛犬メイジャーのために書いた『虹の橋(Rainbow Bridge)』という散文詩といわれています。本来は“飼い主を残して死んだペットは、最期の時の痛みや苦しみは消え去り、気持ちよくて快適な虹の橋のふもとで飼い主を待っていて、飼い主の死後、一緒に虹の橋を渡って天国に行く”という内容ですが、それが転じて、ペットが死ぬことを“虹の橋を渡る”と表現するようになったようです。現在は、犬でも猫でもペット一般に使いますが、人間に使うことは聞いたことがありませんね」(鈴木氏)

 キムタクといえば、昨年、旧ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川前社長の性加害が問題視された際、自身のインスタグラムに、敬礼ポーズとともに、「show must go on!」と投稿し、大炎上したことは周知の通り。

 たしかに西田敏行さんには「虹をつかむ男」という出演作があるが発言の文脈的には関係ないはず。今回も気の利いた表現を使おうとカッコ付けたあまりにすってんころりん、自らの無教養を露呈してしまった。

  ◇  ◇  ◇

 木村拓哉の立ち位置に似ていると言えば良いだろうか。関連記事【もっと読む】目黒蓮“おバカキャラ封印”でますます上がる俳優業のハードル 「何をやってもキムタク」化の不安…では、「誰を演じても本人」「無知ゆえの珍発言」で知られる目黒蓮について伝えている。

エンタメ 新着一覧


「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ
和田勉が転生したら中村倫也に!? 強烈インパクトで霞んだ礼子娘の初登場
 東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
桧山珠美 2024-03-18 14:30 エンタメ
「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...
沢尻エリカ不死鳥の如く女優復帰!大衆は真似できぬ人生転落リアルショー
 2月25日、沢尻エリカの女優復帰作となった主演舞台『欲望という名の電車』が千秋楽を迎えました。  「『残念プロフ...
堺屋大地 2024-03-16 06:00 エンタメ
NHK大阪が誘拐未遂事件をぶち込んだのなぁぜなぁぜ? かつ丼コント?
 誘拐犯が捕まってから、愛子(このか)は3日間も学校を休んでいた。スズ子(趣里)は、学校に行くようにと言うが、愛子は友達...
桧山珠美 2024-03-15 14:30 エンタメ
“テレ朝ドラマ”常連・ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志、降臨!
 大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝え...
桧山珠美 2024-03-13 14:30 エンタメ
りつ子スパークのラインダンス必見!ワクワクズキズキと笑顔が溢れる回
 羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をして...
桧山珠美 2024-03-11 15:30 エンタメ
“ユーミンドラマ”で見せたクソ女の夏帆、そして金子大地と中島歩に注目!
この投稿をInstagramで見る 【公式】「ユーミンストーリーズ」オムニバス夜ド...