「ちゃんと愛してもらえた?」シャワー禁止のミッションで芽生えたある感情 #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-11-08 06:00
投稿日:2024-11-08 06:00

いくらでも彼の言いなりになろう

「シャワーを浴びることを許されなかった私は、さらに全身から汗が噴き出してすごく恥ずかしかったんです。どうしても体臭が気になってしまって…。でも、亮平さんとしては、他の男の余韻に浸りながらのほうが興奮すると言っていました。

『他の男がマーキングした真理子に、最後は僕がマーキングするのがたまらないんだ』って(笑)。不思議ですよね。こうなると、婚外恋愛していることなど、すごく些細なことに思えてくるんです。

 人から見ると『歪んだ愛』『狂った愛』『都合のいい女』と思われるかもしれませんが、私は亮平さんが満足して、今まで以上に2人の絆が深まるなら、いくらでも彼の言いなりになろうと思いました」

そばにいてくれるだけでいい

 真理子さんの健気さに「いっそう愛しさが増した」と告げた亮平さんは、その後もクラブに通って真理子さんの売り上げに貢献をした。

 ホステスにとって売り上げの高さは、ホステス自身の価値を決定づける最も重要な評価基準だ。

「亮平さんのお陰で、ナンバーワンになれたんです。チーママが辞めて、売り上げトップのベテランホステスを抜いた時には、オーナーママからもお褒めの言葉をいただけて、本当に嬉しかったです。

 亮平さんとのお付き合いもうまくいっています。元々私は、『人に喜んでいただく』『人をもてなす』ということ自体が好きなんでしょうね。

 少々、無理難題を押しつけられても、目の前にいる人が笑顔になってくれれば私も幸せな気分になる。それがネトラレの性癖を持った亮平さんとの付き合いにも反映されているのではないでしょうか。

 奥様から奪おうなんてみじんも思いません。今のところ、結婚も考えていません。亮平さんがそばにいてくれる…今はそれだけで、私の心は満たされていますから」

 そう頬を赤らめた真理子さんは、凜と咲く花のように美しかった。

(了)

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「何もしないから」って言うけどさ…信用できない男のLINE3選
 男性の中には、どう考えても信用できない言葉を連発する男性って多いですよね。嘘が染み付いてしまったようにサラサラと言葉が...
恋バナ調査隊 2022-09-18 06:00 ラブ
恋愛の対象外になっちゃうかも…「男性に引かれる行動」5つをおさらい
 好きな男性と付き合えない、好きな男性の恋愛対象になれない、そんな悩みを抱えている女性は、一度自身の行動を振り返ってみる...
恋バナ調査隊 2022-09-18 06:00 ラブ
男性に心を開けない原因は? 乗り越えるための対処法も紹介
 周りの友達が恋愛を楽しむ中、「私は男性に心を開けない」と悩む女性が多いようです。それには、本人も気がつかない原因が隠れ...
恋バナ調査隊 2022-09-17 06:00 ラブ
夫と元妻が怪しい…婚活アプリ→授かり婚した29歳女性の不安
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-09-17 06:00 ラブ
復縁前提で離婚した元妻がいながら…29歳女性を妊娠させた男
「冷酷と激情のあいだvol.108〜女性編〜」では、アプリで知り合った男性・タイチさん(仮名)と授かりスピード婚に至った...
並木まき 2022-09-17 22:12 ラブ
ヤリモク回避&マッチングアプリでモテる法 絵文字乱用は論外
 顔も名前も知らない異性との出会いにドキドキできる、マッチングアプリ。上手に活用できれば、素敵なイケメン男性との出会いも...
恋バナ調査隊 2022-09-16 06:00 ラブ
時間の無駄、逃げて!「愛情がない男性」を見抜く4つの視点
 世の中には女性に対して愛情深い男性と、「とりあえず」 や「何となく」 で愛情がなくても女性と付き合う男性が存在します。...
恋バナ調査隊 2022-09-15 06:00 ラブ
イケメンの上手な褒め方とは?好感度爆上がりなコツを指南!
 誰だって褒められたら嬉しいもの。モテる女性は、男性を上手に褒める達人であることが多いのです。けれど多くの人が「イケメン...
内藤みか 2022-09-15 06:00 ラブ
原因別セックスレス解決法!男性との熱い夜を取り戻しましょ
「最近、全然していない……」と、夜の営みがレスになってしまったことに不満を覚える女性は多いようです。特に多いのが、結婚を...
恋バナ調査隊 2022-09-15 06:00 ラブ
何歳になっても「初恋が忘れられない」理由5つと乗り越え方
 初恋は誰にとっても大切なものですが、一般的には年齢を重ね、恋愛経験が増える事に忘れてしまうものです。しかし、いくつにな...
恋バナ調査隊 2022-09-14 06:00 ラブ
クズ男ばかり選ぶ女子に警告!いい恋愛ができない本当の理由
 好きな人から大切にされなかったり、本命になれなかったり……大人になるにつれていい恋愛ができなくなってしまったと悩む方が...
若林杏樹 2022-09-14 06:00 ラブ
「男ウケ悪いよ」発言にイラッ 自分を守るとっておきの一言
「もっと普通にしてたらモテると思うけどな」と、勝手な“普通論”を男性に押し付けられて、イライラすることがあります。もっと...
ミクニシオリ 2022-09-13 06:00 ラブ
「レンタル彼氏」ってどうなん? 注意するべき6つのポイント
 高級ブランド品や腕時計など、購入しなくてもレンタルできるサービスが増加傾向になるなか、女性たちから密かに注目されている...
恋バナ調査隊 2022-09-13 06:00 ラブ
“マウント彼氏”の対処法 心が休まるどころかめんどくさい!
 彼氏がいるからといって、必ずしも関係がうまくいっているとは限りません。中には、彼氏のマウントにうんざりしている人もいる...
恋バナ調査隊 2022-09-13 06:00 ラブ
別れは最後の手段! 彼氏との温度差を感じたら3つの対処法を
 付き合った当初は仲が良かったカップルでも「なんだか最近、彼氏と温度差を感じる」「別れたいと思ってるのかな?」と不安にな...
恋バナ調査隊 2022-09-12 06:00 ラブ
「新聞に毎朝アイロンがけ」いい嫁アピールが激しすぎるLINE
 SNSを覗いてみると、「私はいい嫁アピール」が激しい投稿をよく見かけます。毎朝グリーンスムージーで彼の体調を管理したり...