「う、うまい…」秋の京都で“当たりだけ”グルメ! コッペパン天国から地元民太鼓判の街中華・餃子まで

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2024-11-15 06:00
投稿日:2024-11-15 06:00
 先日、遅めの夏休みとして京都を中心に旅行へ出かけました。京都は「ここが私のアナザースカイ!」と両腕を広げたいほど、大好きな街。
 古き良き文化に触れることが楽しくなってきた、30代後半から京都愛が加速をして、現在に至ります。

紅葉目前! 秋の京都グルメ旅のススメ

 実は現地にガイドをしている友人がいます。友人いわく、

「紅葉のシーズン、増えるのは圧倒的に日本人の観光客だよ。外国人客は桜の方が好きだから、少し減るくらい」

 ということ。正直なところ、外国人観光客の増加に辟易していた身分です。秋の京都に日本人客=同士が増えるという構図であるのなら、ありがたい。

 それだけ京都市内を動きやすくなる可能性がありますからね。今年の秋はぜひ、ぶらり京都を検討してみてはいかがでしょうか。「そうだ、京都行こう。」のノリで。

 今回は読者の皆様に、先日の旅で私が回ったお気に入り京都グルメを紹介したいと思います。紅葉よりも一足先に(※)、京都観光の参考になれば幸いです。

 大勢でも「う、うまい…」とひとりごちながらでも、楽しいメニュー。ぜひお楽しみくださいませ。

昔懐かしのコッペパンサンドで朝ごはん

 …ウウ…あ、おはようございます。すみません、関西に来てからというもの、食欲と酒欲が止まらず、若干、二日酔いの朝を迎えています。が、そんなことには負けていられません。まずは1日の始まりに朝ごはんをどうぞ。

 向かったのは四条大宮にある『まるき製パン所』。毎朝6時半(!)から営業していて、昔懐かしコッペパンサンドを中心に販売されています。

 カウンターの向こうではたくさんのスタッフの方がパンを作られている風景も見えて、活気があってとてもいい感じ。

 この日は9時すぎに到着しましたが、もう数人の外国人観光客の方が並んでいました。カウンターで注文をして名前を言うと、出来あがり次第、名前を呼ばれます。

 つまり出来たてほやほやがいただけるというわけです。とはいえやはり人気店。私が受け取る頃には近所の馴染みのお客さんが並んでいました。

 いつもなら3つはいけるところですが、この後に他にも色々食べると考えて、『エビプリカツロール』(290円)と『ピザトースト』(260円)の2つを購入。近所の公園を調べて、コーヒーを買っていただきました。

「うまい!」と軽く興奮気味の、味の感想は写真キャプションをお読みください。

聖地巡礼を兼ねた、逸品カレーうどん

 実は私『日本カレーうどん協会』の会員をしております。カレーライスでもない、出汁とのハーモニーが重要なカレーうどんをこよなく愛しているのです。

 今回は会員の名誉にかけて行って参りました、蹴上にある『日の出うどん』。こちらのお店、映画『きのう、何食べた?』(ドラマの劇場版)で、シロさんとケンジが立ち寄ったお店。作品のファンとしても訪れてみたかったのです。

 この日は平日のランチタイムですが、店外で30分以上は待ちました。ちなみに周辺は南禅寺という観光スポットがあるので、多くの外国人観光客が来店中。

 私の滞在時間中、店内に日本人客は私だけ。ここは日本か、異国なのか。各国の言語が飛び交う店内、心の頼りは威勢が良かった、唯一日本語トークのできる女将さんでした。

 散々迷って、肉、お揚げ、九条ネギ入りの特カレーうどんを辛口で注文(1,300円)。辛さもトッピングも選べるので、自分好みにカスタマイズできますね。

 京都ならではなのだろうと思うのですが、関東で食べるカレーうどんと出汁が圧倒的に違う。汁が飲みやすく、一滴も残さずに完食。残してしまうのがもったいないと思えるほどの、上品さでした。

 当たり前ですけどチーズをかけるなど、無粋な技は必要ございません。モチモチなのに喉越しは良い麺と、カレーとのデュオを楽しみました。幸せー。

庭園を眺めながら、京都っぽいことできます

 前述の京都でガイドをしている友人に連れて行ってもらったのが、東山にある『無鄰菴(むりんあん)カフェ』

 無鄰菴とは明治27~29年に造営された、政治家・山縣有朋の別荘…と言っても長々となってしまうので割愛しますが、要は文化財の建物でいい庭を眺めながら、床に座ってのんびりとお茶をいただけるカフェです。

「やっぱり京都っぽいことしたいわよね~」なんていうあなたにお勧めです。ちなみに私は最中アイスとほうじ茶を注文して「ステキ~!」なんて言いながら、どっぷりハマってきました。

 ひさびさに会った友人と、2~3時間近く喋り倒していました。館内を案内してくれるガイドもありますし、休憩スポットには打ってつけです。

(無鄰菴の入場料600円、繁忙期は900円。喫茶セット1,200円)

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「委ねる」は読めるかも? 「委しい、委せる」はなんて読むのかな
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
仕事帰り、ぶつかりおじさんのちかん被害に遭遇!?  私はどう対処すれば…
 先日、電車の中で「ぶつかりおじさん」に遭遇し、周囲に分からないような形で身体を触られました。あの時、自分はどんな対応を...
選ばなかった人生を歩む「もう1人の自分」と話してみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
魅惑の“たまたま”の横から…モデル!? に立候補した茶トラ君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“刺身のツマ”じゃございません! 存在感爆上がりの「かすみ草」最新事情
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、神奈川の片田舎にあります。  大企業の研究所が多数点在しているせいか、他民...
同僚A「昨夜、課長と歩いてました?」同僚B「私も見ました」って…。職場グループLINE公開処刑!!
 グループLINEは、仕事上でもとても便利な連絡ツールですが、時に意地の悪い人がいるのも現実…。  職場での公開処...
ギャラ飲み収入だけで年400万円の貯金達成!元キャバ嬢が浪費しないワケ
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...
ぽかぽか陽気♪ ノスタルジーな小道で見つけた“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「立ちんぼ女子」は売春行為や街娼を指すことばではなかった
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
朝立ち、オマン湖、チンチン!普通の会話なのに下ネタかました的なLINE
 普通に会話しているだけなのに、相手からしたらどう考えても下ネタにしか聞こえない言葉ってありますよね。引きつった相手の表...
大谷の“一平ちゃん騒動”で不安 友人との金銭トラブルQ&A~弁護士解説
 ドジャースの大谷翔平(29)の専属通訳を務めていた水原一平氏(39)が、違法賭博に関与したとして球団から今月20日、電...
【スナック超入門編】どんな場所?若葉印のホステスが実感する5大特徴
 みなさんは、そもそも「スナック」がどんなところかご存知でしょうか?  キャバクラやガールズバーとは何が違うの?...
高級クラブのホステス→ギャラ飲み嬢に 面識なしで突然10万円ギフトが…
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
「正しくないこと」が「美しくない」とは限らないと知った
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...