秋ドラマ何見てる? 『海に眠るダイヤモンド』『無能の鷹』への本音を調査! あの「問題作」へは不満続出

コクハク編集部
更新日:2024-11-14 06:00
投稿日:2024-11-14 06:00

 2024年秋ドラマが出揃いましたね。放送開始日がばらついていたこともあり、やっと腰を据えて見始めたという人も多いのでは?

 良作が多いと噂の今期、「視聴継続しているドラマ」と「期待外れで早くも離脱したドラマ」への本音をリサーチしました。

『海に眠るダイヤモンド』重厚な脚本×実力派俳優の安定感

 今回、もっとも注目を集めていたドラマは日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)でした。日曜劇場ならではの重厚な脚本と実力派俳優の競演は見ごたえたっぷりで、「物語の壮大さ、奥深さ。キャストが好き」(69歳・主婦)と満足している人が多いよう。

「評判とのことで観たら面白かった。軍艦島やこの時代のことを詳しく知らないので新鮮だし、俳優陣が豪華で目の保養になる。群像劇ではあるが、神木隆之介の一人二役が面白い。軍艦島時代は“いい人”だが、現代のホスト役が今まで見たことのない感じで新鮮」(44歳・翻訳)

「日曜劇場らしいスケール感で、安定して見ていられる。神木隆之介、土屋太鳳、杉咲花の演技力は言わずもがな。宮本信子演じるいづみの正体も気になる」(47歳・新聞)


「野木亜紀子さん脚本ということで見始めました。軍艦島にも行った際、どんなふうに暮らしていたんだろう? と思っていたので、それが映像として蘇っていた感覚になり、とても興奮しました。ストーリーも面白いのですが、男女のゴタゴタよりはもう少し日曜劇場らしい要素を入れて欲しい」(41歳・WEB)

 一方、壮大すぎるスケールがあだになっているのか、不満を感じてきたという人も。

「結局どこに向かっていて、なんの話なのかよくわからない」(43歳・広告)

「ストーリーが分かりにくい。途中で見るのをやめた」(52歳・会社員)

『無能の鷹』社会人あるあるに笑えて共感

 次に評価が高かったのは金曜ナイトドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)でした。

「菜々緒さん演じる鷹野がハマり役だし、面倒見がいい上司・鳩山さんのエピソードが私の上司そっくりで同僚と盛り上がっています(笑)。

 他にも、会社員あるあるが詰め込まれていてキャラ描写が丁寧。特に鷹野の『会社に必要とされてるかは考えない。私がこの会社を必要としてるから』というセリフが印象的で、自分を低く見積りがちな日本の女性はあのメンタル見習った方がいいと思いました」(42歳・金融)


「ただただ頭空っぽにして笑えるドラマかと思いきや、新しい視点でなんかすごく考えさせられて勉強になる。いろいろなことを受け止められない人がいて、それをサポートしたり受け流したりできる人がいて、結果みんなが働ける職場になって行くのはすべての人にとって理想なのでは? 職場でカリカリイラつく回数が減らせそう。毎週金曜の夜が楽しみで仕方ない」(60歳・教諭)

「原作が大好きなので不安だったが、菜々緒を筆頭にみんなハマっていて、気づけば笑って見ていた。改変箇所はある程度あるが、ドラマ版として許せる。シリーズ化してほしい!」(45歳・ライター)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


寅子「あきらめたらそこで終わり」はもしや…名作漫画のイズムにニヤリ
 傍聴した裁判について尋ねた寅子(伊藤沙莉)に対し、穂高(小林薫)は皆で議論してみるよう促す。  暴力を振るう夫か...
桧山珠美 2024-04-11 15:25 エンタメ
トラコ入学、伊藤沙莉は表情筋を自由に操る女優…男装の山田よねにも注目
 昭和7年。晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子(伊藤沙莉)のクラスには女子の憧れの的の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユ...
桧山珠美 2024-04-08 18:38 エンタメ
“お騒がせ”青井実アナが心機一転、なにわ男子の道枝駿佑と似てるって⁉
 世の中の人がNHKに持つイメージといいますと、「真面目」「お堅い」「地味」といったところでしょうか。  そんな中...
逃げ恥の百合ちゃん役が“頭のいい女は頭の悪いふりをするしかない”発言
 穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。  娘に...
桧山珠美 2024-04-05 15:30 エンタメ
「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ
和田勉が転生したら中村倫也に!? 強烈インパクトで霞んだ礼子娘の初登場
 東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
桧山珠美 2024-03-18 14:30 エンタメ
「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...