更年期め、50代手前で不眠で悩むとは…「大変だ、眠れない!」試行錯誤の睡眠導入術

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2024-12-04 14:25
投稿日:2024-11-27 06:00

私が眠れた2つの方法

「調べる」と決めたその日から、“当たり前に眠る”ことで脳内はいっぱいになった。読書、聞き込み、インターネット、新聞と情報を集めつつ、実行していくと、いくつか効果が見られる方法があった。どうやら緊張状態を「ゆるめる」ことがカギだ。

 スポーツ選手のごとく、高級マットレスを導入も検討した。でもあきらかに高額だ。購入をするのならまずは資料から集めて…なんて進めていると、我が家にやってくるのはだいぶ先になる。

 ダメだ。私が眠れないことで困惑しているのは、今夜の問題なのだから。

 金がないなら知恵を絞れと、仕入れた情報を片っ端から試した。個人的に推したいのは『筋弛緩法』と呼ばれているもの。ベッドに入ってから、全身に力を入れて(怒り肩になるように)、10秒したら、スッと力を抜く。これを4~5回繰り返す。この動作を終えると「いつの間にか寝ている」という状態が私に元に戻ってくるではないか。眠っているけど、歓喜!

 いわゆる『瞑想』も眠りにつくことができた。ベッドに入ってから、自分の呼吸だけに意識を向けて、余分なことを考えない。普段、仕事を始める前に瞑想をすることがあるので、体が慣れていたのかよく効いた。これも喜びの舞!

 ローラーを使ったストレッチや、YouTubeを見ながらヨガも試しているけれど、私には上記2点の方法が性に合っていた。ちなみに飲酒をしてから寝るのは、ただ気絶している状態だけらしいので、ご注意を。

睡眠導入術の旅は続く

 また今夜も就寝時間はやってくる。心なしか「眠れるだろうか」と、緊張する時もある。自分に見合う睡眠導入術は見つけたけれど、これにもいつか“慣れ”が訪れるだろう。

 改めて子どもが遊び疲れて、電池切れして寝てしまう状態は、理想だ。そういえば、と医師が推奨する「更年期には適度な運動を」のアドバイスがチラつく。今夜は眠れるように、疲れてみるか。

 次回(#8)へ続く。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


鍵シッポでつかんだ幸せを“たまたま”にたっぷり貯めこんで♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
誰かを待つのも悪くない 夜の片隅とそれぞれの大切な時間
 誰かを待つ時間、実はそんなに嫌いじゃない。街の片隅に留まるには周囲が納得する理由が必要だったりするから。  最近...
ダブル女偏の「嫉妬」の語源は何?美容院でジェラシった話。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
先輩から「デートのチークはピンク系」デキる女アピの熱血LINE指導w
 他人からの評価を気にして、仕事や意識の高さ、モテ力など、「デキる女アピール」をしてくる女性は多いですよね。  で...
マナーを守って一緒に楽しもう!子連れライブ参戦キホンのキ
 40代女性は子育て世代。今までみたいに気軽にアーティストのライブには行けません。諦めるか、子連れで行くかの選択肢を迫ら...
飲み会でLINE交換→「えっ院長なの?」素性知った途端に本性見えたよ
 人には誰しも、表の顔と裏の顔があるものです。どんなに普段いい顔をしていても、ちょっとした瞬間に本性が垣間見えることも…...
おひとりさまって身軽だYO! ダヴィンチ、ニュートンetc.も生涯童貞!?
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
書店パトロール空振り?いや、逆ヤバ!文具女子博の雑誌付録は使い方∞
 慌ただしい年末年始で雑誌付録をチェックできていなかったな〜と書店をパトロールしました。  ピンとくる雑誌の付録が見つ...
「わがままだね」と言われたら…悪口どころか褒め言葉のワケ
「わがまま」と聞くと、みなさんはどんなイメージを持ちますか?  私は思いっきりネガティブなイメージしかなかったのです...
元TBSアナ→画家に転身 伊東楓さん「心の中の闇が創作欲をかきたてる」
 元TBSアナウンサーで画家として活動する伊東楓さん(30)は現在、ドイツの首都ベルリンを拠点にしている。なぜ、ドイツな...
元TBSアナで画家の伊東楓さん ほぼ手ぶら&すっぴん!? メイクで現れた
 元TBSアナウンサーで、現在は画家として活動する伊東楓さん(30)と待ち合わせたのは寒の入りを迎えた東京・新宿。ドイツ...
この景色は宝物だ いつかまた理由もなく思い出すんだろう
 ふと、なんの脈略もなく浮かぶ景色がある。  小学校への通学路、家族旅行の思い出、好きな子にフラれた帰り道。どうせ...
Amazon1位の白湯用マグカップは“以外”でも大丈夫? 販売元に聞く
「Amazonベストセラー1位」のオレンジ色のワッペンよ、なぜこうもわたしの購入意欲をかきたてるのか…。「知らんがな!」...
ありがたい幸運お年玉! 激レア縞三毛猫の“たまたま”に合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
絶対買い!運気満タンなシンピジュームは手軽価格&ランなのに寒さに強い
 年末のお歳暮商品として人気の高い「シンピジューム」の花鉢ですが、実は切り花としてもスゴイんだとか。華やかで可憐な見た目...
【開運&金運UP】日本三大金運神社・安房神社のお参りで、ご利益が!
 日本三大金運神社とは、山梨県富士吉田市・新屋山神社(あらややまじんじゃ)本宮・奥宮、石川県白山市・金劔宮(きんけんぐう...