柳葉敏郎はある意味国宝級。“ギバちゃんスピリッツ”を継ぐ俳優はどこにいる?

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-11-17 06:00
投稿日:2024-11-17 06:00

【本日のイケメン】柳葉敏郎(63歳・O型やぎ座)

 沢田研二さまがジュリーと呼ばれているのは日本国民誰もが知るところですが、この方がジョニーと呼ばれていることを知る人はどれほどいるでしょうか。

 知っている人はおそらく彼と同世代ではないか、と。毎週日曜日、NHK前での路上パフォーマンスを見に行った過去に赤面にしているなどということは…。

 原宿の歩行者天国には竹の子族もいましたね。ヒロくんこと沖田浩之、懐かしいです。「3年B組金八先生」の第2シリーズの松浦悟、好きでした。デビュー曲「E気持ち」(ちょっとこのタイトルは恥ずかしかったです)は、実家の押し入れを探せば出てくるかもしれません。

 話をジョニーに戻しましょう。そうです。本日のイケメンはジョニーこと柳葉敏郎(63)です。正直いってジョニーよりもギバちゃんのほうが馴染みがありますゆえ、以後、ギバちゃんで。


【こちらもどうぞ】timelesz 菊池風磨に「優秀な面接官」と称賛。人事のプロはどう見た?

80年代、「一世風靡セピア」として歌手デビューも果たす

 原宿の路上パフォーマンスをしていた「劇男一世風靡」の選抜メンバーが「一世風靡セピア」で、ギバちゃんも所属していました。

 他には“Vシネマの帝王”哀川翔や、バイプレイヤーとして活躍中の小木茂光、春海四方も。デビューシングル「前略、道の上より」で当時の歌番組に出演。ジャニーズアイドルとは違う硬派な雰囲気がなんとも良き、でした。

 先日、仲野太賀が「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した時のことです。彼の父、中野英雄はギバちゃんの付き人をしていて、子供の頃からお正月には毎年柳葉詣をし、お年玉をもらうのが年中行事だったとか。

 その父が「徹子――」に出演した際のVTRも流れたのですが、それもギバちゃんがらみの話でした。なんと長男の名前(つまり太賀のお兄ちゃん)、「武尊(たける)」はギバちゃんがつけてくれたそうです。

 ザ・日本男児という名前ですが、そういう名前を好むギバちゃんは、“男”にこだわり続ける男なのではないか、と。ジェンダーレスの時代にあって、“男”を極めるのは至難の業、なんなら、時代遅れと非難されるかもしれません。

 それでも“男”を貫くギバちゃん、これはもう国宝級に貴重な存在でしょう。

秋田に“Uターン”した理由は…

 結婚し、子供が生まれ、ふるさとで子育てしたい、と秋田に移住したのも、その表れです。ふるさとを大切にする気持ちはわかりますが、妻にしてみれば、縁もゆかりもない田舎に移住するなどいい迷惑です。

 たしかなれそめは芸能人のゴルフコンペで、見に来ていた妻が手紙を渡したというものでした。ギバちゃんがそこに書かれていた電話番号にかけて交際がスタートした、というような話をご本人が何かの番組で嬉しそうに語っていました。それって、逆ナンじゃね? と当時思ったものです。

ミポリンこと中山美穂にマジで惚れていたギバちゃんこと柳葉敏郎

 ちなみに、ギバちゃんのタイプはミポリンこと中山美穂で、10日放送の「なかいtoだれか」(フジテレビ系)でも盛り上がっていました。

 中居正広が「いや~ミポリンいいぞ~。隙がねえんだよ、いや無理だったな~。あんな毎日会ってたら俺やられちゃってさ。本当に俺、マジ惚れてたんだよ~。でもミポリン見向きもしてくれなかった」と、昔、ギバちゃんから聞いた、と暴露。

 ギバちゃんも赤面のエピソードでしたが、当時のミポリンは無敵でしたから。ギバちゃんとミポリンが共演したドラマ「すてきな片想い」(フジ系)は、これまで見た数々のラブストーリーの中でもかなり上位にくるほど、それはそれは胸キュンなドラマでした。

 いつかまた2人で大人のラブストーリーをやってくれないかなあ、と。野島伸司さん、お願いします。

 それはともかく、ミポリン好きのギバちゃんのお眼鏡に叶った妻が美しくないわけがありません。東京で他の男性に惚れられて不倫でもされたら大変と秋田に連れて行ったのかも、と邪推したくなります。

主演映画『室井慎次 生き続ける者』が公開中


 ギバちゃんはいま、映画「踊る大捜査線」の最新作に主演。「踊る――」といえば、フジテレビのドル箱とも呼ぶべきドラマシリーズです。にもかかわらず、新作が作られないのは、織田裕二が出演に難を示しているから(あくまでもウワサです)ということでした。

 ところがそんな悠長なことも言ってられず、あれだけ隆盛を誇っていたフジがいまや地盤沈下状態に…。そんなフジを救うべく、室井慎次、いやギバちゃんが立ち上がったといったところでしょう。

 ギバちゃんはやっぱり男の中の男です。60を過ぎて渋みも増し、イケメンぶりも上がりました。

 悲しいのはギバちゃんのスピリッツを継ぐ俳優がいないこと。高倉健から連なる男の中の男の系譜が絶滅してしまうのでは、と危惧します。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」メイコたちの“椰子の実”をどこかで聞いた…ヒロインの妹は歌う法則があるのか?
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)を仲直りさせようと、健太郎(高橋文哉)とメイコ(原菜乃華)は千尋(中沢元紀)と共に2人...
桧山珠美 2025-05-13 16:11 エンタメ
吉本退所でも…令和ロマンくるまの謝罪は“最適解”だった。批判される「松本人志の復帰」との対比で見えたもの
 令和ロマン・高比良くるま(30)が吉本興業との契約終了を発表した。オンラインカジノ疑惑が持ち上がった際にくるまが事前に...
帽子田 2025-05-13 12:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子らの一夜を想像して興奮が…のぶと嵩の恋はいつ始まる?
 のぶ(今田美桜)の発案で、女子師範学校の生徒たちは慰問袋を作ることに。休日には献金を呼びかけるなど、意欲的に取り組む生...
桧山珠美 2025-05-10 06:00 エンタメ
万博記念! 岡田准一、ツダケン…大阪出身の“キラリと輝く”イケメンたちを見よ
「大阪・関西万博」が始まって早や3週間。最初はさほどでもなかったのですが、ニュースなどで盛り上がっているのを見ていると、...
「あんぱん」健ちゃん=高橋文哉が“変な髪型”だった謎が解けた。ヤムおんちゃんの過去も気になる…
 ある日、嵩(北村匠海)は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。朝田家では、豪(細田佳央太)の壮...
桧山珠美 2025-05-07 17:00 エンタメ
「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-05-07 12:45 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ