なぜ女だけが罪悪感を抱く? 夕食の準備が間に合わない…ワーママが直面する仕事と家庭のプレッシャー

豆木メイ フリーライター
更新日:2024-11-26 06:00
投稿日:2024-11-26 06:00

働く母親の罪悪感

 仕事と育児の両立に悩む母親が抱える「罪悪感」は、私自身も深く共感できるテーマです。

 ウェルネスライフサポート研究所が働く母親1030人に対して行った調査によれば、働く母親の63.4%が職場や家族に対して何らかの罪悪感を抱いているとのこと。

 そして、不安を感じている人が65.7%、現状をつらいと感じている割合はなんと73.1%にものぼります。

 これほど多くの母親が「罪悪感」や「不安」を抱えながら日々を過ごしているのです。

 私自身もフルタイムで働き始めてからというもの、帰宅が遅くなると家族に申し訳なさを感じることが増えました。

 子どもに「おかえり」と言ってもらうたびに、「本当は私が言ってあげるべきなんじゃないか」と胸が痛みます。

男性と女性で異なる「仕事に対する意識」

 一方で、多くの男性は仕事で帰りが遅くなっても「負い目」を感じることはほとんどないように思えます。

 むしろ、「家族のために働いているんだ」という誇らしい気持ちを持っている男性も多いでしょう。

 これには社会的な背景が大きく影響しています。

「男性が働くのは家族を守るための責任」としてポジティブに評価される一方で、女性は「家庭のあらゆる役割を担ったうえで労働するべき」という古い価値観がいまだに根強く存在しているからではないでしょうか。

妊娠・出産でのキャリア離脱が生んだ後悔

 また、夫より収入が少ないという事実も、負い目を感じる大きな要因の一つです。妊娠や出産をきっかけに仕事を辞めた期間があり、その間にキャリアの空白ができたことを、正直後悔しています。

 もし、あのときキャリアを中断していなければ、今とは違う立場に立っていたのではないか…。そんな考えが頭をよぎります。しかし、実際に産休・育休を取得してキャリアを続けている友人たちの話を聞くと、その生活もまた決して楽ではありません。

 特に、小さな子どもがいる家庭では、突発的な病気や保育園からの呼び出しで仕事に穴を開けざるを得ない場面が多いそう。

 そのたびに周囲への申し訳なさや自分自身の疲労感が積み重なり、精神的にも追い詰められると言います。

 そう考えると、仮にキャリアを継続していたとしても、夫と同等、もしくはそれ以上の収入を得るのは難しかったのではないか、とも思えてきます。

 女性が働き続けることの現実を改めて突きつけられるテーマでもあります。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


子なし夫婦の「終活」ポイント4つと注意点。不安とリスクを減らす老後のために準備しておきたい
 子なし夫婦にとって大きな不安となるのが、死後に向けた終活です。不安なく安心して老後を過ごせるように、一つずつ課題をクリ...
恋バナ調査隊 2025-01-31 06:00 ラブ
好きぴと話したいけど話題がない時のLINE3選。コミュ力不安を解消する鉄板テクとは?
 好きな男性とLINEを交換したはいいものの、どんな内容を送っていいのかわからず、なかなか仲良くなれない…。  そ...
恋バナ調査隊 2025-01-31 06:00 ラブ
愛情を“悪用”された適齢期女性2人のケース。彼にお金を渡す前に「絶対チェックすべきこと」とは?
 世間では高齢者の詐欺被害がニュースになりがちですが、実は少なくない女性たちが、男性にお金を渡した後で連絡が取れなくなっ...
内藤みか 2025-01-30 06:00 ラブ
仲良し夫婦が電撃離婚する4つの理由。ラブラブから突然変異するものなのか?
 一見、仲良し夫婦がなんの前触れもなく離婚すると、周囲はとても驚きますよね。でも実は今、こういったケースが増えているよう...
2025-01-30 06:00 ラブ
モテるでしょうね! 思わず納得した凄腕LINE3選。褒め上手は愛され上手の近道か?
 モテる女性とLINEを交換した男性たち。実際にやりとりをしてみて「こりゃモテるはずだわ!」と納得した場面を見せてもらい...
恋バナ調査隊 2025-01-30 06:00 ラブ
婚活で譲れない条件4つ…身の程を知った上で高望みでもない。ただ急ぐあまり、見逃さないで
「身の程を知れ」、「高望みするな」。婚活をしているととにかく「理想を高く掲げてはいけない」と言われますよね。もちろん自分...
恋バナ調査隊 2025-01-29 06:00 ラブ
夫に隠していることの一つや二つ…? 夫婦であっても隠したくなる8つの話
 夫婦だからといってすべてオープンに話すわけではないでしょう。特に自分が不利になること、夫に知られたらマズいことは、たと...
恋バナ調査隊 2025-01-29 06:00 ラブ
「夫よ、当たり前と思わないで!」妻たちが抱える不満6選。いくつ共感できますか?
 今回は「夫よ、当たり前と思わないで!」という妻たちの悲鳴に近い不満を集めました。あなたにはどんな不満がありますか? き...
恋バナ調査隊 2025-01-28 06:00 ラブ
不倫経験者の男性を彼氏にする4つのリスク。それでも交際継続を見極めるポイントは?
 気になっている彼、あるいはすでに付き合っている彼が不倫経験者なら、この先のリスクを覚悟しておくべきかもしれません。リス...
恋バナ調査隊 2025-01-27 06:00 ラブ
「俺の体に悪いものは入れたくない」姉の占いで“すべて”を決める45歳男性、シスコン疑惑を否定するが…
「冷酷と激情のあいだvol.230〜女性編〜」では、結婚前提で同棲中の恋人・ヨウジさん(45歳・仮名)がベッドインの日程...
並木まき 2025-01-25 06:00 ラブ
衝撃!恋人が夜の営みを占い師の姉に相談していた…。“将来の夫と小姑”に幻滅する35歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-01-25 06:00 ラブ
サレ妻回避! 不倫男たちの身勝手な理由10選。カリギュラ効果で“隠れ常習”の可能性も?
 世の中には、隠れて不倫している男性がごまんと存在します。大人の女性なら「男ってそんなもんだろうな」と、薄々気づいている...
恋バナ調査隊 2025-01-25 06:00 ラブ
15歳下の不倫男に“頂き男子”の匂い。私は色ボケATMの女医ですか #4
 久美さん(36歳大学病院勤務医/既婚・子供なし)は、医師として仕事に邁進する日々だったが、母がガンで亡くなったことで人...
蒼井凜花 2025-03-03 19:09 ラブ
夫からのうれしかったサプライズ5選。アラフォー女性が思わず惚れ直した“ブツ”は?
 今回は、女性たちに「夫にされてうれしかったサプライズ」を聞いてみました。意外にも「高価なものをプレゼントをされた」とい...
恋バナ調査隊 2025-01-24 06:00 ラブ
「芸能人と知り合いたい、恋愛したい…」アラサー上京女子が選んだ3カ所のバイト先とその顛末
 芸能人や有名人と付き合ってみたいと考える女性は少なくありませんが、どこに行ったら有名人に接近できるのか分からず、遭遇す...
内藤みか 2025-01-23 06:00 ラブ