なぜ女芸人は「共演NG」が多い? ラランド サーヤにAマッソ 加納、サバサバ系ほど炎上するワケ

帽子田 芸人、ライター
更新日:2024-11-30 06:00
投稿日:2024-11-30 06:00

サバサバ系ほどトラブルを起こしがち

 なぜ皆いい人なのに、女性同士となると揉めるのか…。

 個人的な考えだが、女性芸人同士が揉める根底には「女性には負けられない」というプライドがあるのだろう。なぜなら、自分と芸風や属性が似ている人と揉めるケースが多いからだ。

 男性芸人は数が多い分、自分のライバルや類似タレントが分かりにくい。だが女性芸人は少数派なので、自分とポジションを奪い合う芸人が、はためにもよく分かる。傾向として、女性ピン芸人は女性ピン芸人と揉めるし、センス系女性芸人はセンス系女性芸人と揉めるのだ。

 これもまた個人的な感覚だが、「センス系」と言われている人ほど繊細で気付きやすく、多くのトラブルを抱える傾向にあると思う。さっぱりして男勝りに見える人ほど揉めていたりする。

この世界に「本気」であることの表れ

 僕と仲の良い女性芸人も「自分と少しでも被るような、面白い女後輩が出てきたら気にならないふりをしつつも必ずチェックする」と言っていた。

 もともと薄っすら気に入らなかった後輩が、「挨拶をしなかった」「態度が大きかった」という小さな無礼を働いた瞬間、それを錦の御旗にして揉め事に発展していくのだろう。

 僕個人的には、女性芸人がそんなに過剰反応するのも、この世界に本気であることの表れだと思う。

 昔ほどではないが、今だって女性がお笑いの世界に飛び込むハードルはかなり高い。そこで生き残っていこうとする女性は、いろいろと過敏に反応せざるを得ないのかもしれない(だからといって、他人に迷惑をかけていいわけではないが…)。

 気が弱かったり、ポジションを取る際に押し負けていては、女性芸人は前に出られないのだ。色々な葛藤を抱えながらも「お笑い」に真面目な女性芸人を僕は尊敬している。

帽子田
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別名義では芸人として活動。一時期は年100本以上のライブに出演、ライブ主催の経験もアリ。一応現役の芸人ではあるが、ただのお笑い、バラエティ番組ファンでもあります。

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