救急車も考えた、めまい初体験
更年期の症状の代表例のように挙がってくるのが、めまい。これを読んでいる人にも経験している人が多いと思う。
そもそも、めまいはなぜ起こるのかと調べてみたものの、原因があまりにも広範囲すぎた。まるで『相対性理論』をイチから調べろと言われているようなもので、凡人に理解できる範疇ではなかった。ということは、めまいはさまざまな病気の可能性がある。
それでも何かわかるものはないかと、インターネットや家庭の医学辞書を読み漁っていくと、低気圧、ストレス、脳梗塞、メニエール病、動脈硬化と読めば読むほど身震いのするワードが並ぶ。
しかも何カ所かは自分と当てはまる節がある。ちなみに更年期によって発生するめまいの症状は『血管運動神経症状』と総称されて、原因は自律神経のゆらぎによるもの。めまいだけではなく、吐き気、ホットフラッシュも伴うらしい。こりゃ、自分に当たってる~~。
私も人生で2回だけ、大きなめまいに襲われたことがある。
1回目は42歳。自宅で風呂も入って晩酌も終えて、さあ寝ようと立ち上がった瞬間に目の前が回り出した。本当に突然のことだった。
「あ…あれ? 私、どうした?」
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自宅でひとりコーヒーカップ状態に
当時、自宅には私ひとり(今もひとり)。助けを求めることもできず、倒れ込んだ。天井を見ながら、自分がコーヒーカップに乗っているかのように、ぐるぐると目が回っていたことを思い出す。
次第にその光景に酔ったのか気分が悪くなり、目をつぶった。おそらく20分近く、床に倒れていた。救急車を呼ぶことも考えたが、最終的に立ち上がり、歯を磨いて寝た。割と大変なことが起きたのに、歯磨きを忘れないのは我ながら人間らしいとしみじみ。
翌朝、近所のかかりつけ医(内科、外科など)に相談へ行く。体のどこかに違和感があれば、不祥へ転じないうちに即、医者で相談をするようにしている。
医者、薬嫌いなんぞナンセンス。頼れるものは藁でもすがる。
結局、かかりつけ医は専門医に診てもらったほうがいいと、大きな病院へ紹介状を書いてくれた。自宅でクラッと倒れただけのはずが、なんだか大ごとになってきたな、おい…。
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