女性の性の悩みやセックスレスはタブー視されがち。有楽町でのイベント開催は大きな一歩だ!

豆木メイ フリーライター
更新日:2025-01-07 06:00
投稿日:2025-01-07 06:00

「性的承認」がもたらす危うさ

 もう一つ興味深いトピックは、「承認欲求」と「性的に求められること」を結びつけるリスクについてです。

 性的に求められることで得られる承認欲求が、時に性的な搾取となってしまう可能性があるのは確かにその通りだと思います。

 筆者の場合は、仕事やSNSでの発信活動を通じて社会的な承認欲求はある程度満たされています。しかし、性的承認に依存してしまうと、夫婦関係が破綻したときに大きな孤独感に苛まれるのではないかと感じます。

 経済的に自立していない女性の場合、この依存はさらに深刻な問題となり、離婚したくてもできない、選択肢が狭まるという現実が待ち受けています。

 森林原人さんは、AV男優というキャリアを持ちながらも、男性中心の視点で制作されがちな業界を冷静に捉え、女性の視点に寄り添った意見を述べていたのが非常に印象的でした。

 実は過去に彼の著書を読んで感想を本コラム「AV男優本が想定外にイケてた!レスの“3大悲痛”を軽減させるヒントあり」に書いたことがあります。

有楽町マルイで性を語れる空間の意義

 普段から女性の性の悩みやセックスレスについてSNSで盛大に発信している私ですが、このテーマは依然としてタブー視されがちだと感じます。

 そんな中、有楽町マルイというアクセスしやすい商業施設で、性に関するイベントが開催されたことは、女性の性の開放への大きな一歩だと思います。

 本来であれば、性の悩みを友人同士でカジュアルに話せる環境が理想です。しかし、現実には「こんな話、誰に相談すればいいのだろう…」と一人で悩みを抱え込む女性が多いのではないでしょうか。

 性についてもっと気軽に話せる雰囲気が広がれば、自分の悩みを抱え込まずに済む人も増えるはずです。このイベントが、そんな新しい風を吹き込むきっかけとなることを心から願っています。

※トークイベントのアーカイブ動画
「ふたりの間に何が起きている? ~レス夫婦増加の理由~」

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

ライフスタイル 新着一覧


プレゼントが売ってな~い!クリスマスに奮闘する“パパママ”のドタバタLINE3選
 我が子を笑顔にしようと奮闘するパパママの姿はステキですよね。とくにクリスマスはそんなパパママが増えるはずです。ただ、バ...
美味しくてヘルシー!「無印良品」の“罪悪感なし”おやつ3選。甘いお菓子の代わりにイイじゃん♪
 最近パーソナルトレーニングを受ける機会があって、トレーナーさんから食事指導をいただきました。  正直「自炊をして...
やっちゃった!忘年会の“大失敗”エピソード。上司にダル絡み、社内恋愛バレ…もう会社にいけないよ~
 忘年会の夜には、魔物が潜んでいるらしい。「今日は飲むぞ!」の解放感とアルコールの勢いが合体し、気づけばスマホの写真フォ...
神たま猫のご利益ください! 開運“にゃんたま”を擦って運気を爆上げ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
義母の“下手な言い訳”が悔しい…「#ばぁばメロメロ」の投稿に衝撃。母親が家族への期待を諦めた日
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
私、くさい? 居酒屋で “加齢臭”の恐怖と戦う。中年オンナの体臭対策はどうするべきか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ズボラ女にこそ威力を発揮!年末の強い味方「ドライフラワー」の底力を見よ。“風水的にNG”は勘違い?
 あっという間に今年も師走に突入でございます。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋も、年末に向けて年末商品が店の外まで溢れてお...
「ウザいって言ってたよ」怖いのはネット? それとも…SNSなしでも“炎上”したあの頃。悪意が燃える瞬間
 SNSがコミュニケーションの重要なツールとなって久しい。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出させてく...
賃貸か購入か…40代からは住まいをどう選ぶ? “おひとりさま”の正解ポイント【資格保有者監修】
「賃貸か、購入か」。  住まいの話題になると必ず浮上するこのテーマは、避けて通れない話題です。特に子育ての必要がな...
恋する“にゃんたま”、全力ダッシュ! 気持ちがあふれて思わずピョン♪
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
口癖は「うちの血が濃い」…義母の“幻想”を崩壊させた息子の行動。愛情の深さはDNAで決まるの?
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
「夫のスマホを監視してます」円満なのは表面だけ? 実は怖~い“我が家の闇”7つ
 一見仲良し家族だけど、実は…という他人からは見えない家庭の闇。今回は、皆さんから寄せられた「我が家の闇」エピソードを紹...
「スケジュール管理ができない人」は一体何だというのか。運だけで生きてきた私に浮上した、ある疑惑
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
「住職おくって」に爆笑! 恥ずかしいLINEの“打ち間違い”3つ。欲しかったのはそれじゃない泣
 急いでLINEをしなければならないときや考え事をしている最中にLINEするときこそ、文面はよーく確認したほうがよいかも...
「とめ子って可愛い」時代錯誤と笑われた名前が“レトロブーム”で大逆転。28歳女性が気づいた“流行”の儚さ
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって異なる名前の傾向。名前が社会的ラベルになる現代では、名前を見ただけで性格...
【表現クイズ】江戸時代の“生理用品”、別名は「猿、馬、狐」どれでしょう(難易度★★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...