15歳下の不倫男に“頂き男子”の匂い。私は色ボケATMの女医ですか #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-03 19:09
投稿日:2025-01-24 06:00

離島への旅費等で20万円

 久美さんは不安になり、卓也さんに率直に告げたという。

「彼に包み隠さず話しました。『若くてキレイなホステスと一緒だと、私が心配だから黒服の仕事は断念してほしい』『昼職と兼業だと、寝不足で体調を崩したり肝臓を壊す可能性もある』と素直に伝えたんです。しばらく考え込んでいた彼でしたが、最終的には『わかった。久美さんが嫌ならやめるよ。その代わり、IT社長に誘われたら客として銀座のクラブ『Q』に行くのを許してほしい』と妥協案を出されてしまって…。さすがにダメとは言えず、渋々納得しました。

 また、月の半分は沖縄の離島で働くため、逢える時間を増やしたいと話すと『航空チケット代と宿泊代を負担してくれるなら、有休をとって久美さんのところに行くよ』と持ちかけられました。まるで『頂き男子』ですよね(笑)。

 でも結局、2泊3日で彼を離島に呼ぶことになって…。チケット代と宿泊費に加え、私が日中仕事をしている間の暇つぶしの費用として、総額20万円。そんなバカなことを! と思う人もいるかもしれませんが、私の精神的な不安が消えるなら20万なんて安いと思いました」

甘い言葉を伝えてくれるけど

 卓也さんが離島に来てくれた時には、職場関係の人が来ない場所でデートを楽しみ、夜は彼が泊まるビジネスホテルで一緒に過ごしたという。

「彼の『久美さんと一緒だと、素敵な体験ができるよ。ありがとう』『これからも一緒にいたい』と言ってくれるようになって幸せでした。銀座のクラブには時々客として通っているようですが…とにかく、あまり深く考えないことにしました。彼は来月も離島に来てくれるので、さらに20万円を渡しましたよ。

 そうそう、父の再婚話ですが、何とサラさんはカタコトの日本語と英語しか話せないと、父を通じて知ることとなったんです。

 彼女の母国語はマレー語です。父はマレー語を勉強しているようですが、サラさんとの会話はつたない日本語か英語。意思疎通も十分ではない女性との再婚なんてあり得ないと再度告げました。以前、卓也くんのアドバイスで、サラさんと女性同士で話す機会を設けようと思いましたが、日本語がうまく話せないとのことでその件は保留です。

 それにしても、言葉も十分話せない異国の女性との再婚を考えているだなんて、父にはほとほと呆れてしまって…」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


マジ羨ましい…神のように優しい「神彼氏」の作り方とは?
 友達の彼氏がレストランで毎回ご飯を奢ってくれるって聞いて、「うちの彼、全然そんなことしないよな」と思った経験はありませ...
若林杏樹 2023-10-18 06:00 ラブ
付き合ってもソッコーで破局の謎…恋愛が短期間で終わるタイプの問題点
「好きな人と結ばれてもすぐに別れてしまう」。そんな悩みを抱えている女性もいるのではないでしょうか? 短命な恋愛ばかりだと...
恋バナ調査隊 2023-10-18 06:00 ラブ
貴女はどのディズニープリンセス気分?フェロモンジャッジ愛され香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-10-17 06:00 ラブ
脳内で美化されてない? 元彼と復縁→後悔した女性とそのトラブル
 別れた彼に未練がある女性は復縁を望むでしょう。ただ、復縁しないほうが幸せになれるケースもあります。  元彼に復縁を迫...
恋バナ調査隊 2023-10-17 06:00 ラブ
夫の過去の嘘許せますか?交際人数盛り申告からマジで笑えない婚姻歴まで
 信用している夫に嘘をつかれるのは嫌ですよね。たとえ結婚前の過去の話だとしても、内容によっては不信感を持つでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2023-10-16 06:00 ラブ
「体の相性?子作りには支障ない」結婚延期の不満を切り出せない42歳男
「冷酷と激情のあいだvol.164〜女性編〜」では、プロポーズをしてきた恋人のカズトさん(42歳・仮名)との体の相性が悪...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ
気持ち良くも楽しくもない…体の相性が最悪で結婚に踏み切れない39歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ
「嫌いから好きに」ってある♡恋愛対象外だった男性にハマったきっかけ
 人の感情は180度変わる場合があります。大好きだった彼をすっかり嫌いになることもあれば、嫌いだった人を好きになるケース...
恋バナ調査隊 2023-10-14 06:00 ラブ
ナルシストに要注意!自信のある人と似ているけれど全く別物
 みなさんはナルシストな人って、どう思いますか? 私はぶっちゃけ、恋愛関係になるのは二度とごめんです!  ナルシストは...
おくげちゃん 2023-10-13 06:00 ラブ
一時のきゅん♡に溺れたのが運の尽き…複数の不倫を経験した女性の末路
 アラサー・アラフォーになると、周りにいる素敵な男性はほぼ妻帯者。「好きになった彼が既婚者だった」なんて経験をしたことが...
恋バナ調査隊 2023-10-13 06:00 ラブ
モテるおばあちゃんに3つの秘訣 マネして人生を上向きに!
 加齢により「女」という武器を使えなくなる女性がいます。その一方でおばあちゃんになってもモテる女性もいます。  できる...
内藤みか 2023-10-12 06:00 ラブ
元彼は心も体も許した存在だもの…昔の男と不倫に溺れた既婚女性たちの話
 1度愛し合った仲の「元彼」は、あなたにとってどんな存在でしょうか?  今回は、元彼と不倫関係になった女性たちのエピソ...
恋バナ調査隊 2023-10-12 06:00 ラブ
まるで魔法の一言!男がついついあなたに心を開いちゃう質問
 男性は一般的に、自分から感情や考えをオープンにする機会が少ないですよね。  しかし、それは男性が心を開きたくない...
若林杏樹 2023-10-11 06:00 ラブ
うざすぎる! 既婚者からの迷惑なアプローチ撃退に効果的な3つのセリフ
 男性から口説かれるのは嬉しいですよね。でも、どんなに素敵な男性でも相手が「既婚者」なら話は別。妻に愛を誓ったにも関わら...
恋バナ調査隊 2023-10-11 06:00 ラブ
セルフプレジャーはどこでしてる?場所選びで大事なポイント
 私は、セルフプレジャーやラブグッズのレビューをブログやSNSで発信しています。  そんな中、女性いつ、どこでセル...
豆木メイ 2023-10-10 06:00 ラブ
妄想はタダな上に楽しい♡ 独身女性が考える結婚したらやりたいこと
 結婚せずとも幸せになれる現代でも、やはり「大好きな人と結婚したい!」と思っている女性は多いですよね。「大好きな人と結婚...
恋バナ調査隊 2023-10-10 06:00 ラブ