15歳下の不倫男に“頂き男子”の匂い。私は色ボケATMの女医ですか #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-01-24 06:00
投稿日:2025-01-24 06:00

離島への旅費等で20万円

 久美さんは不安になり、卓也さんに率直に告げたという。

「彼に包み隠さず話しました。『若くてキレイなホステスと一緒だと、私が心配だから黒服の仕事は断念してほしい』『昼職と兼業だと、寝不足で体調を崩したり肝臓を壊す可能性もある』と素直に伝えたんです。しばらく考え込んでいた彼でしたが、最終的には『わかった。久美さんが嫌ならやめるよ。その代わり、IT社長に誘われたら客として銀座のクラブ『Q』に行くのを許してほしい』と妥協案を出されてしまって…。さすがにダメとは言えず、渋々納得しました。

 また、月の半分は沖縄の離島で働くため、逢える時間を増やしたいと話すと『航空チケット代と宿泊代を負担してくれるなら、有休をとって久美さんのところに行くよ』と持ちかけられました。まるで『頂き男子』ですよね(笑)。

 でも結局、2泊3日で彼を離島に呼ぶことになって…。チケット代と宿泊費に加え、私が日中仕事をしている間の暇つぶしの費用として、総額20万円。そんなバカなことを! と思う人もいるかもしれませんが、私の精神的な不安が消えるなら20万なんて安いと思いました」

甘い言葉を伝えてくれるけど

 卓也さんが離島に来てくれた時には、職場関係の人が来ない場所でデートを楽しみ、夜は彼が泊まるビジネスホテルで一緒に過ごしたという。

「彼の『久美さんと一緒だと、素敵な体験ができるよ。ありがとう』『これからも一緒にいたい』と言ってくれるようになって幸せでした。銀座のクラブには時々客として通っているようですが…とにかく、あまり深く考えないことにしました。彼は来月も離島に来てくれるので、さらに20万円を渡しましたよ。

 そうそう、父の再婚話ですが、何とサラさんはカタコトの日本語と英語しか話せないと、父を通じて知ることとなったんです。

 彼女の母国語はマレー語です。父はマレー語を勉強しているようですが、サラさんとの会話はつたない日本語か英語。意思疎通も十分ではない女性との再婚なんてあり得ないと再度告げました。以前、卓也くんのアドバイスで、サラさんと女性同士で話す機会を設けようと思いましたが、日本語がうまく話せないとのことでその件は保留です。

 それにしても、言葉も十分話せない異国の女性との再婚を考えているだなんて、父にはほとほと呆れてしまって…」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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