お受験界隈が中居正広に激怒!? ACジャパンの「教育虐待」CMに一部で批判が殺到している理由

小政りょう ライター
更新日:2025-01-31 13:27
投稿日:2025-01-24 06:00

フジテレビがACジャパンCMだらけに

 先日引退を発表した元SMAPの中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与していたとする一部メディアの報道や、それに伴う同局の対応をめぐり、多数の企業が同局でのCM放映差し止めなどの措置を取っています。

 その空いた枠に代替放送されているのが「公益社団法人ACジャパン」の広告。「決めつけ刑事(デカ)」「なかやまけんみゃくん」などが話題となる一方で、教育虐待をテーマにしたACジャパン・NHK共同キャンペーンのCMが賛否両論を浴びています。

 特に中学受験界隈の掲示板やオープンチャットやSNSのコミュニティでは、怒りの声が上がっているようです。

【関連記事】イケメンな「NEXT中居正広」は誰? 即戦力、対抗馬、野球枠…余人をもって代え難しは幻なり

暗い部屋で母親が「あなたのためだから…」

「あなたのためだから・・・」と銘打たれたこのCMは、暗い顔をした小学校高学年とみられる少年が、河川敷を歩いているところから始まります。羨ましそうな笑顔で野球チームの練習風景を見ている少年は、コーチとみられる男性が声をかけると逃げていきます。

 場面は変わって、暗い勉強部屋で母親と少年が机を前にしているシーンに。母親は高得点の少年に向けて「頑張ったね」「今は勉強しているだけでいい」「ぜんぶあなたのためだから」と怪しげに声をかけます。そして、少年は暗い顔で「これは僕のためだ」と自分を追いつめているのです。

 その後は「子どもの精神的幸福度・先進国38か国中37位」「子どもの心を尊重していますか?」という問いかけと、笑顔で野球チームの練習に混ざる少年の姿で終わります。

内容はいいけど…この時期になぜ?

 奇しくも、現在はこのCM内の少年と同年代が立ち向かっている中学受験の最盛期。1月中は埼玉、千葉と受験が行われ、2月1日からは東京と神奈川の中学も入試を控えている、ピークといっても過言ではない時期です。

 SNSなどでは自身の経験の他、かつて発生した教育虐待に端を発した殺人事件などを想起した人もおり、その問題提起に共感・賞賛する意見が見られます。一方で、中学入試を控えた子を持つ多くの親が嫌悪感を露にしていました。

 掲示板やオープンチャットでは以下のような声が見られます。

《自分たちがこう見られていると思うと胸がキュッとする》
《子どもは自分の意志で夢に向かって勉強を頑張っているのに偏見である》
《スポーツの世界でも親からの教養と虐待があるのになぜ勉強だけがこういう扱いなのか》
《クレーム入れたいレベルで不快。このようなCMがあってもいいけど、敏感な時期にわざわざ流す必要はない》

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


いくつになっても、誰かに褒められるのはやっぱりうれしい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ハロウィンの新顔!小粒な「ソラナムパンプキン」は枝にぶら~んぶら~ん
 まもなくハロウィン。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに、今年も大きなパンプキンが店頭を占拠する季節がやってま...
出産を機に中途半端なキャリアに…今にマッチした働き方は?
 先日X(旧Twitter)で、米ハーバード大学教授のクラウディア・ゴールディン氏がノーベル経済学賞を受賞したニュースを...
シンデレラ城より“我が城”が好き!LINEが示すめんどくさがりやの実態
 めんどくさがりやの人は、できるだけ身動きしないで済むように、いろいろな方法を駆使し、少しでも楽な生活を追求していますよ...
水しぶきの向こうに見えた太陽 長く暑かった季節を偲んで
 次の季節に向かうとき、少し寂しくなるのはなぜだろう。  高3の夏の終わりに自分の手でプールのカギを閉めたときとは...
出産で疎遠に…結婚後に態度が変わる女友達の特徴&無理しない付き合い方
 学生時代に仲の良かった女友達も、結婚した途端に疎遠になってしまったというのはよくある話です。どうせなら、結婚しても長く...
発達障害グレーゾーンの長男が憎い…ある一言で私の何かがプツンと切れた
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
パーフェクト“たまたま”の精悍&クールな眼差しに痺れちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴールデンボンバーの「女々しくて」は言い得て妙だった!
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
LINEのない生活は無理!父の死、仕事の失敗、自分の病…心が救われた話
 仕事で大きなミスをして落ち込んだり、大事な人を失って悲しんだりと、気持ちが沈んでしまう瞬間がありますよね。そんなとき、...
他人の不幸は蜜の味でも不倫より「よろめき」のほうが風情があっていい
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
義母が若すぎるとこうなるのか!介護の心配もジョークで交わせるって素敵
 年下の男性と結婚した場合や、夫の母親が若くして出産している場合には、若すぎる義母が誕生するケースがあります。中には、義...
ほっこり読み切り漫画/第59回「ボクは君で、君はボク」
【連載第59回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「「しっ...
「たかが、ものもらい」じゃなかった 30代女、霰粒腫の手術をしました
 先日、眼科で右目のまつ毛の生え際にあった“しこり”の切除手術をしました。「たかが、ものもらい」と思っていたのですが、こ...
久々に会ったペルシャ料理店の友人は変わらず元気だった
 お互いにいい歳。出合った頃より額は広くなったし、シワも増えた。  そして、なぜだか年々服装がハデになっていくんだ...
木下優樹菜はイチャイチャ公開…子の将来に悪影響を及ぼす母親の恋愛は?
 元タレントの木下優樹菜(35)が“アクセル全開”、SNSの投稿や出演番組があれやこれやと話題になっている。  た...