【2025年中学受験最前線】教育のプロに聞く“飛ぶ鳥を落とす勢い”の意外な注目校は?

コクハク編集部
更新日:2025-01-24 06:00
投稿日:2025-01-24 06:00
 今年も中学受験シーズンに突入した。勝ち抜くには情報入手は必要不可欠、来年度の傾向は?

首都圏の受験者数は過去3番目に多い

 模試の実施や入試情報の提供をする「首都圏模試センター」によると、2025年の1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)を中心とした私立・国立の受験者数は約5万2300人と推計。過去3番目に多くなる予測だという。

 埼玉県は1月10日から、千葉県は同20日から、2月1~2日には東京都と神奈川県が入試を控える。受験生の親にとっては、来年度の傾向は気になるところだが…。

 中学・高校受験の動向に詳しい「森上教育研究所」の森上展安代表に聞いた。

「昨年よりは微減していますが、受験者数は過去3番目に多く、高倍率で推移しています。傾向としては、偏差値50以上の難関・上位・中堅校の受験者は微減している一方、偏差値49以下の学校は増加。受験生の4割近くを占めています。背景として昨年から高校の授業料無償や授業料支援制度(私学助成金)が始まったため、高偏差値の上位校を目指す生徒以外も、面倒見の良い私立を目指す流れができました」

 また、コロナ禍でICT(情報通信技術)を使った授業対応が早かった私立の教育環境を考えて、受験を望む親も増えたという。

 では、注目の中学校は? 森上代表のコメントとともに具体的に見ていこう。


【こちらもどうぞ】「今、今、今!」今でしょは生ぬるい!? ママ友からのお受験“圧”LINE3選

2025年、首都圏で注目の中学校は?

日本学園中学校・高等学校(東京・世田谷区)

「男子校ですが、26年4月から明治大学の系列校になります。『明治大学付属世田谷中学校・高等学校』は、共学ですから、来春入学の学生も高校からは共学に。他の系列校と同様、明大への推薦枠もありますから、今回は激戦になっています」

開智学園・開智所沢中等教育学校(埼玉・所沢市)

「昨年、新規開校し、今年の受験者は昨年度の約2倍で1万5000人を超える人気です。長年、トップだった栄東中学校を抜いています。会場数が多く、受験するほど加点されるなど独自の試験制度がウケました」

光塩女子学院 中等科・高等科(東京・杉並区)/日本女子大学附属中学校(神奈川・川崎市)

「光塩女子学院と日本女子大附属はいずれも『午後入試』を導入します。受験科目は算数のみ。午前中に本命校を受験し、午後も活用できるため、最近導入校が増えていますし、2校も受験者数増が期待されています」

  ◇  ◇  ◇

 受験スタイルは毎年新しくなる。情報は26年入試を考えている親もチェックしておきたい。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
『姑息(こそく)』本来の意味は“ずるい”ではなく、一時しのぎ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ぼっちの年越し最高!大人の女性だからこそ許される“心の洗濯”プラン5選
 お正月といえば、恋人と過ごしたり、実家に帰省したり、賑やかに過ごす人が多いですよね。でも実は今、ぼっちでも一人のお正月...
【45歳からの歯科矯正】まじか。矯正8カ月で主治医から衝撃の提案が…
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり読み切り漫画/第63回「フクフクモフモフ規格外ナノダ」
【連載第63回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
子、姪、甥への「お年玉適正価格」問題 親戚と決めた我が家のルールは…
 子供たちのお正月の楽しみといえば、なんといっても「お年玉」ですよね。でも、大人にとっては「親戚の子へのお年玉の額をどう...
「自信がない人」必見! 必要なのは“勇気”なのかもしれない
 突然ですが、みなさんは自信と勇気の違いって説明できますか? 私はよく自信がなくて悩むのですが、本当は「勇気のなさ」こそ...
鮮やかな朱色にハッとする 見つけたのは秋が忘れていった物
 ずいぶんと歩いたけれど、ひときわ映える朱色にハッとして顔を上げた。 「秋の忘れ物」もきっと鳥に見つかって、最後は...
共働き夫婦はいつ洗濯物を干すのが正解? 一長一短な6つの選択肢
 現代では、多くの夫婦が共働きですよね。そこで問題となるのが「洗濯物をいつ干すか」という点です。特に朝からのフルタイム出...
Tバックで足が速くなる? 40女が自己ベストを更新できたワケ
 先日行われた「第18回湘南国際マラソン」の「ファンラン10kmの部」に参加してきました。ランニング歴15年にして初の1...
カメラマンの本領発揮! ウブ“たまたま”を追いかけパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
節約は正義!家庭で過ごすクリスマスアイデア【飾りつけ編・レシピ編】
 一年の最後の大イベントといえば、やっぱりクリスマスですよね。特に子供のいる家庭では、部屋の飾りつけやパーティー料理など...
2023-12-07 06:00 ライフスタイル
縁起悪っ!ポインセチアが毎年グッタリな人へ…NG事項と育て方のコツ
 クリスマスを彩る真っ赤なポインセチアですが、実は暑い地方が原産で「寒いのは苦手」。そんなポインセチアを綺麗に長く楽しむ...
「うちの夫が美容に目覚めたら…」謎のこだわりと行き過ぎた美意識エピ
 美容といえば、女性を連想しますよね。でも最近では、男性もメイクやスキンケアをするなど美意識に変化が現れています。  ...
探し物のほうも「見つけられるタイミング」をうかがっている
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
気が重すぎる…。年末年始に義実家への帰省を円滑に回避する4つの方法
 年末年始が近づくにつれて「義実家への帰省がしんどい」と、気が重くなる妻たち。せっかくの新年なのに、1日中気を遣って食事...