近眼と老眼の混合。コンタクトレンズかメガネか、おばさんは迷ってます

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-03-04 18:07
投稿日:2025-02-19 06:00
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第18話は「コンタクトレンズと老眼と私」。

マスクとメガネはうざったい

 私の眼事情について前回のエッセイでも触れてきた。今回はメガネが楽、でもコンタクトもやっぱりいいけど疲れそう。この2点で揺らぐおばさんをお楽しみいただきたい。

 近眼、老眼のミックスで最近はほとんどメガネをかけて視界を保っている。パソコン作業用と、近視用の2種類を使い分けていて、老眼鏡は持っていない。手元はメガネを外すとよく見えるタイプの老眼だ。この視力、視界になったのもコロナ禍からだと記憶している。

 このスタイルがどうもしっくり来ないのは、今時分から春にかけて必須のマスクをしたとき。耳はピアス、マスク、メガネと装着するものが多くて負担になってしまう。いろいろと対策を重ねても、どうしても曇ってしまうメガネもそう。顔を覆うのは1アイテムくらいが妥当らしい。2アイテム(メガネ、マスク)になるとモヤモヤしてくる。

 それに気づいたのが先日、舞台鑑賞へ出かけたのでひさびさにコンタクトレンズをつけたときのこと。近視用に作ってあるので、遠方はクリアに見える。が、手元のピントはどうにも合わなくなってきた。メガネならパッと外して裸眼で手元を見直すけれど、コンタクトはそうもいかない。これが煩わしくなってしまい、最近はコンタクトがご無沙汰だ。

 でも件の2アイテム装着で感じるうっとうしさはない。顔の中に1アイテム装着=マスクのみなら自然な状態でいられることを、メガネ生活に慣れすぎて忘れていた。このままコンタクト生活に戻る…か?

【こちらもどうぞ】まさか痴漢に遭うとは…更年期真っ最中のおばさんの身に降りかかった「性的な危険」

眼精疲労と涙量と

 やっぱり便利だねえ、と思いつつ、コンタクトをもう一度つける気分にもう一歩進まないのは、いろいろと理由がある。メガネの楽さに慣れてしまったこと、年齢で目が乾きやすくなってしまったこと。もともとドライアイなので目薬は常備しているけれど、それでも追いつかず。涙量が減っているんだなあと、眼球で知る老化。加えて眼精疲労もある。書く仕事柄、パソコンに向かっている時間が多く、肩こりもひどい。

「凝っている箇所に指が入らないんですよね…」

 整体師さんたち泣かせの肩である。仮にコンタクトレンズの視力を弱めてパソコン作業に設定して、手元のピントも合わせて、30代のように毎日つけられるかと問われると、やはり面倒だ。最近は遠近両用タイプもあるらしいが、そこまでこだわる予定もない。よって黒縁メガネよ、出動を頼む。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


コロナ禍の敬老の日に何を贈る? ド定番アイテムとその理由
「私ってそんなに老けて見えるのかしら?」  猫店長「さぶ」率いる我が花屋。ご来店なさったお客様から会うなり質問され...
他人の服を汚した時の4つの対処法!トラブルを避けるには?
 うっかり飲み物をこぼしてしまったなどで、他人の服を汚してしまうと焦りますよね。特に、相手が激しく怒ってしまった場合には...
“にゃんたま”のあとを追って思い出す…ジブリ映画の名ゼリフ
 きのうもきょうも、にゃんたまωのあとを追う!  私はたまに、ジブリ映画「耳をすませば」の“ある台詞”を思い出しま...
ダイソーの「もしもノート」を買ってみた 2021.9.12(日)
 先日、ダイソーで「もしもノート」なる商品を見つけました。  その名の通り「もしも」の時に備え、自分の情報を記すも...
“攻める女”瀧内公美<前>「このままでは役者生命が続かない」
 映画『火口のふたり』(2019年、R18+指定)で柄本佑さん(34)と主演を務め、第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女...
“攻める女”瀧内公美<後>「褒められると危険を感じてしまう」
 女優、瀧内公美さん(31)の主演映画『由宇子の天秤』が、9月17日より渋谷ユーロスペースにてロードショー(ビターズ・エ...
嫁姑バトルはLINEでも!嫁が送ったスカッとする返信5選
 核家族化が進んだ現代では、嫁姑が同居しているケースは少なくなっていますよね。にもかかわらず、嫁姑問題は今も変わらず根深...
人気ホステスたちに学ぶ!義理や恩とのほどよい付き合い方
 義理って大切だと思いますか? 私はとても大切なことだと思っていて、恩を感じている人にはなるべくたくさん返したいと思って...
夏を見送るちょっぴりセンチメンタルな“にゃんたま”をパチリ
 夏が去りゆくきょうは、白い砂浜が広がるビーチ入口で、夏を見送るにゃんたま君です。  彼は、幸運をひっかけてくれる...
スポンジがダメにならないカレー鍋の洗い方 2021.9.9(木)
 カレーは、簡単に作れておいしいのでサイコーですよね。唯一の欠点を挙げるならば、食べ終わったあとの「鍋」だと思います。後...
縁起が悪いっていうけれど…実はご利益たっぷりな「菊の花」
 花屋でお客様の接客をさせていただいていると、「お悔み用」の御用途で花束やアレンジメントをお買い求めにお客様が毎日いらっ...
柄本佑が語る!<後>芝居も生き方も「3割の余白と逃げ道を」
 黒木華さん(31)と柄本佑さん(34)が夫婦役で初タッグを組んだ映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(ハピネ...
柄本佑が語る!<前>映画人なら腐るほど役者さんを観ないと…
 黒木華さん(31)と柄本佑さん(34)が夫婦役で初タッグを組んだ映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(ハピネ...
苦しくないの? 猫の「ごめん寝」姿を愛でる 2021.9.7(火)
 雨が続き、ちょっと肌寒さを感じる9月のある日。愛猫もんさまがまたしても変な恰好で寝ていました。  まるで土下座謝...
シャープな後ろ姿がカッコイイ!“にゃんたま”のデートを激写
 日差しは強いけど、海を渡って来る風が気持ちいい。きょうは、若いふたりのデート中にお邪魔しました。  キリリと小粋...
震えが止まらない…夫の浮気相手から妻に届いた怖いLINE5つ
 浮気に苦しむ女性は多いですよね。特に、浮気相手が強気な女性だと、さらに厄介です……。今回は、夫に浮気されている女性「サ...