いつも余裕でいるために「お金よりも大事」なこと。スナックのママに教わった“人モテ”のコツ

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2025-02-21 06:00
投稿日:2025-02-21 06:00

暇な店内…なぜママは余裕でいられるの?

 スナックに通うようになると、お客さんが一人だけ、なんて日に遭遇することもあります。そういう時、私は貸し切りで嬉しい気持ちと、本当に大丈夫なのかと焦る気持ちとで揺れてしまいがち。

 でもママたちはいそいそ営業することもなく、落ち着いた様子。なんでそんなに余裕なんでしょうか?

  ◇  ◇  ◇

【神回の四コマ漫画】アルハラ回避! スナック嬢が実践する「酔わない飲み方」3つ。お酒嫌いは「あの飲み物」を垂らしてみて

「お金よりも大切なこと」を教えられた

 私が好きなスナックは基本的にはどこも小さなお店です。ママやマスターが一人と従業員のお姉さんが一人いるくらいの規模なので、お客さんが私だけ…みたいなこともそこそこの頻度であります。

 お客としての立場であれば「貸し切りラッキー!!」なのですが、自分がお店側の時はそうはいきません。たとえ笑顔で仕事していても、背中は冷や汗でぐっしょりになってしまいます。

 ところが、ママたちは割とあっけらかんとしていることが多くて、「まあ来る来ないはお客さんの自由だし、こんな日もあるわよ」と。私はそんなママの態度を見て、こんなに余裕ぶってても内心は焦ってるんだろうな、武士は食わねどってヤツだろうなと思ってたわけです。

居心地のいいお店のために、ご機嫌な自分でいる

 でもどうやら本心からそう思ってるらしいんです。ママ曰く「居心地のいいお店には必ずお客さんは来るし、来てくれたら必ずご機嫌で帰さないといけない。そのためには、どちらかに無理をさせてはダメ」なんだそうです。

 そういえば以前にも「席は空いてるのにママがお客さんを追い返した理由」の記事を書きましたが、その内容にも通じるところがありますね。自営業ですからもちろんお金は重要なんだけど、そのためにはまず人を大事にしないといけない。そしてもっと大事するべきは自分のこと。

 実はこの話、聞いた時にはあまり実感がなくて「いい話だな~」くらいにしか思っていませんでしたが、最近身につまされる出来事があり、記事を書きながらもじんわり沁みているところです(笑)。やっぱり人間、忍耐が大事なのかもしれません。

【登場人物紹介】

コミ:自信がほしい主人公。人が揉めそうな空気に敏感でいつもオドオドしがち。

マキさん:どろんぱナンバーワンホステス。おっとりした見た目に反して毒舌、3人の子持ち。

ママ:どろんぱのママ。この道ン十年の大ベテラン。自分にもお店にも自信が溢れる強メンタル。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【女偏の漢字探し】「振」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
トホホ…義母へのLINEは後悔の嵐。「いつでも来て」は社交辞令なのに!
 今回お送りするのは「義母への後悔LINE」。送るか迷ったときは少し時間を置いてからLINEしたほうがいいかも。「あんな...
2025-05-03 06:00 ライフスタイル
“会話下手”はそこがダメ! スナックママが指摘する「3:1」の法則とは?
 みなさんは自分のことを会話上手だと思いますか? スナックなどの水商売で最も大切なスキルがこの会話力なのですが、何をもっ...
理解不能!「外出キャンセル界隈」あるある。空腹は寝て解消、高級レストランよりカップ麺…ってウソでしょ
 お風呂に入るのが億劫になり、入浴を諦めてしまうクセがついている人を指す「風呂キャンセル界隈」。SNSを中心に話題になり...
なんて経済的! タフでお得な花々5選。おしゃれ植物「ラックス」はゴミ捨て場でも美しく咲く
 本日も猫店長「さぶ」率いる我がお花屋に隣接している「ほっぽらかしラボ」(売れ残った二軍、三軍の花鉢商品の置き場)をボー...
もう嫌!「節約疲れ」する前に…ストレスなく試せる5つの貯金方法
「毎日毎日節約のために出費を抑えた生活をしていて、全然楽しくない」と感じているそこのあなた! それは、節約疲れが出てきて...
ツー“にゃんたま”撮影に成功!さらに茶色のイケ猫が…♡ 可愛いアクシデントあるある
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
お客は昔の恋人か? 傲慢な一言に「じゃあ、あんたがやってみろよ」と反論するか問題
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
酔っ払い同士のLINEに爆笑! きのこたけのこ論争から記憶喪失コンビまで恥ずかしっ…
 人はお酒を飲むと日頃心に秘めている本音が出てきますよね。酔っ払い同士のLINEをのぞいてみると、本音同士の面白い会話が...
商店街で「縄張り荒らし」騒動が勃発! ムキムキお兄さんを近隣おじさまと奪い合う…顛末はいかに
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
中年のニラが歯に挟まる問題。口内インフラも老朽化するのだ。治療は保険治療か、それとも自費か
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ワーママも専業主婦も、みんな違ってみんないい。それでも女は“自分の収入”を持った方がいいと思う
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
切ない…親の老いを実感したエピソード。ゴミ屋敷一歩手前、母の死から父の独り言が急増
 GWや年末年始など、長期休みに帰省する人は多いですよね。実家で過ごすと「懐かしい」「ホッとする」と感じ、心身ともに満た...
アラフィフ独女が『人事の人見』を見て思うこと。平成の働き方はもう通用しない…私たちはどう振る舞うべき?
 アラフィフ独女ライターのmiraeです。前回のコラムでもお伝えしたとおり、アラフィフである私は、氷河期世代として社会に...
夫のいびきがうるせえ! 約6割の人が悩んでいる睡眠問題、「対処法がわからない」は卒業しましょ
 眠い眠い眠すぎる! 「春眠暁を覚えず」昔の人はよく言ったもので、つい昼間でもうとうと…。  この眠気、我が家に関して...
2025-04-29 06:00 ライフスタイル
シッポがピン!「今日のご飯は鯛だニャン♪」ご機嫌“たまたま”たちが集結したよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...