夫婦ではの役割分担の違い
夫と妻では、家庭内で果たしてきた役割が大きく異なります。特に、50代・60代の世代では、夫が仕事に専念し、妻が家庭を守るという価値観が強く残っています。
それゆえ、妻は長年「子どものため」「家族のため」と、自分の時間を犠牲にしてきた人が多いのです。
一方、夫にとって仕事は「家族を養うためのもの」であり、家庭を支えているという自負があります。
子どもの教育資金や子育てにかかる費用を稼ぐことも子育てである、と思っている人も多いです。
しかし、妻は子どもや家族のために尽くしてきたことこそが「支え」だと感じている人が多いため、子どもが独立したら「やっと自分の時間が持てる」と考えるのは自然なことかもしれません。
子育て後の「自由時間」
男性は仕事に多くの時間を費やしてきた一方で、社会的なつながりを持ち続けられます。
会社の同僚や友人との関係があり、仕事の達成感を感じる場面も多いはずです。
しかし、妻は家庭中心の生活を送っているため、自分の時間を後回しにしてきた人が多いです。
社会との接点が限られる中で、子どもが自立した後は「次は自分の番!」と、自分のために時間を使いたいものです。
妻にとっては「やっと手に入れた自由」。夫の思い描く“第二の新婚生活”に付き合うよりも、「自分のために生きる時間」を優先したくなるのは当然です。
老後の生き方に対する意識
近頃、老後を「夫婦で過ごすもの」というより「自分の人生を楽しむもの」へと意識が変化している人が多いように思います。
昔は「老後は夫婦で支え合うのが当たり前」という考えが強かったですが、今は人生100年といわれる時代。「子育てが終わった後、どう生きるか?」は人生の大事なテーマです。
そのため、前述した「熟年離婚」や中年以降のパートナーシップ、再婚といった新たな選択肢を選ぶ人が増えているのも納得です。
夫婦のあり方やパートナーシップの形は多様化しています。結婚したからといって、必ずしも一生を共にする必要はありません。
特に、こうした新しい価値観や生き方に柔軟に共感し、積極的に受け入れるのは、やはり女性の方が多いと感じます。
人生の後半戦においても、新たな環境や人間関係を求めてアクティブに楽しむ女性でいたいものです。
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