timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃

こじらぶ ライター
更新日:2025-03-22 06:00
投稿日:2025-03-22 06:00

前例無しの異例だった新生timeleszを生んだタイプロ

 一大ムーブメントを巻き起こした新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」(通称タイプロ)を経て、8人体制となった新生timeleszが本格始動している。

 timeleszは2024年、旧ジャニーズ事務所がSTARTO ENTERTAINMENT(以下、SE社)に変わる中、旧メンバーの中島健人(31)脱退もあり、佐藤勝利(28)、菊池風磨(30)、松島聡(27)の3人となったタイミングで、Sexy Zoneから改名。「仲間探し」としてタイプロを開催し、同事務所俳優部から寺西拓人(30)、原嘉孝(29)の2名と、一般公募から橋本将生(25)、猪俣周杜(23)、篠塚大輝(22)の3名が加わることとなった。

 旧事務所時代も含め、既存のデビューグループが新メンバーを募集したのは初。それもジュニアを経ない一般人も応募可能だったため、SE社ファンからは賛否の声があった。ジュニアの中には、デビューを競って長年切磋琢磨してきた人気グループがいくつも存在する。彼らより先に、ジュニアとしての鍛錬を積まず一般公募組がデビューグループに加入することに対し、SE社の伝統を重んじるファンからは否定的な意見もあがったのだ。

岡田准一のジュニア歴は3カ月、松島・マリウス葉・佐藤も…

 ただ、古くは1995年、バラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の公募から合格し、ジュニア期間わずか約3カ月でV6としてデビューした岡田准一(44)の例もある。他にも10年以上ジュニアを経験している先輩を追い抜いての抜擢は、これまでに幾例もあった。timeleszの松島、旧メンバーのマリウス葉(24)、佐藤もそれぞれ約8カ月、約10カ月、約12カ月と、事務所屈指の早さでデビューしている。

 タイプロは、Netflixで2024年9月から2025年2月まで世界に向け配信されていた。一般公募組とは言え約5カ月、半ば公の人となって、審査員であるtimeleszから指導を直接受けたり、共にパフォーマンスもしてきた橋本、猪俣、篠塚。彼らは昨日まで素人だった人物が突然デビューしたわけではなく、早々に抜擢をされた岡田や松島らに近い形のデビューと言えるのではないだろうか。

 また、2011年にデビューした旧Sexy Zoneだが、マリウス、中島がグループから抜け3人になった際には、その体制維持を求めるファンが多かった。それでもメンバーの増員を提案・敢行した菊池の行動力は、凄まじいものがある。

【こちらもどうぞ】SNSで目立つ「新生timelesz」への厳しい声 オーディション番組なぜ荒れる? マニアでも予想不能な展開に

アジア進出を狙う実行力とグループ遍歴

 先輩であるNEWSやKAT-TUNがメンバーの相次ぐ脱退により3人体制になった後、それ以前と比べると、グループというより個人での活動に比重が置かれていった。

 かつてYouTube「ジャにのちゃんねる」で「アジアにリーチしたい」とも語っていた菊池は、グループのさらなる飛躍のためにも、増員は不可欠と考えたのだろう。 デビュー前ではあるが6人から9人への増員を経て、現在大成功を収めているSnow Manの渡辺翔太(32)、目黒蓮(28)らの意見に耳を傾けていたことからも、それが伝わる。

 さらに、菊池自身、グループメンバーが移り変わっていくことも、複数回経験してきた。菊池は2009年、中島、中山優馬(31)、現SixTONESの松村北斗(29)と髙地優吾(年齢非公開)の5人からなる中山優馬 w/B.I.Shadow名義で一度、CDデビューしている。当時「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)などにも出演し、そのまま活動は継続していくものと思われた。

菊池風磨は死ぬほど売れる選択をした

 ところが、同グループ結成とほぼ同時期に、5人にHey! Say! JUMPの山田涼介(31)、知念侑李(31)を加えた7人組のNYC boysも結成され、同年の「NHK紅白歌合戦」にNYC boys名義で出場。さらにそこから中山、山田、知念の3人だけがNYCとして翌年デビュー。菊池と中島は、中山優馬 w/B.I.Shadowデビューの2年後に、Sexy Zoneとして佐藤、松島、マリウスと共にあらためてCDデビューするというメンバーの変遷を体験した。

 当時メンバーの増減に一般公募は絡んでいなかったものの、その時その時で最善の編成を柔軟にしていくという事務所の方針に従い、事務所内での厳しい争いに打ち勝ってきた菊池。そんな彼が、グループから2人抜けた段階で、より良い形を目指しタイプロという勝負に打って出たのも納得がいく。

 SE社ファンは、旧事務所時代からの伝統を守りたい考えを持つ人々が多いが、その伝統は当時の事務所がボーイズグループ一強体制だったからこそ成り立っていたものだろう。現在は事務所の垣根無く、国内外の数多の人気ボーイズグループがしのぎを削っている。様々な声はあるが、この5人となら戦っていけると菊池らが確信できたのが、選ばれた新メンバーなのだろう。

新生timeleszメンバー“無双状態”に?

 今年2月に無事8人体制となり、すでにバラエティ番組、音楽番組、ラジオなどへの露出が始まっているtimelesz。「国民の元カレ」の愛称でInstagramフォロワー100万人超えと勢いに乗る寺西、ムードメーカーでジュニア時代から目黒との親交も厚い原、パフォーマンス力も高く大人の色気を放つ橋本、ポワポワとして天然な可愛らしさを連発する猪俣、高学歴高身長で冷静さと努力家の両面を持ち合わせる篠塚と、新メンバーの魅力も十二分だ。

 4月から冠バラエティ番組「タイムレスマン」(フジテレビ系)が放送されることも発表された。8人の新生timeleszがどこまで駆け上がっていくのか、これからの快進撃が楽しみだ。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


羽生結弦のお相手が判明! “ママと仲良し”男性の妻に必要な素養とは?
 8月4日、電撃結婚を発表したフィギュアスケーター・羽生結弦(28)。世界中が注目していた相手について、今月16日に「週...
さすが!寿恵子の娘・千鶴(本田望結)は最先端をいくモダンガール
 関東大震災で被災した万太郎(神木隆之介)たちは、寿恵子(浜辺美波)の店のある渋谷へ向かった。渋谷一帯は被害が少なく、「...
桧山珠美 2023-09-21 15:50 エンタメ
万太郎と徳永(田中哲司)の名シーン、別れも「万葉集」で心ぴたり
 万太郎(神木隆之介)は徳永(田中哲司)に辞表を提出。植物学教室を去る日、佑一郎(中村蒼)が大学へやってくる。翌年度から...
桧山珠美 2023-09-19 16:57 エンタメ
東出昌大「5時に夢中」で謙虚炸裂! 出演映画では私生活の修業を生かす
 東出昌大(35)の評判が爆上がり中です。  現在、映画「福田村事件」(森達也監督)に出ており、宣伝を兼ね、ぼちぼ...
「そんな若じゃき、ワシは愛したじゃが」竹雄の言葉に蘇る2人の歴史…
 逸馬(宮野真守)が連れてきた資産家の永守(中川大志)は、万太郎(神木隆之介)の図鑑の出版や標本の保存に投資をしたいと申...
桧山珠美 2023-09-16 16:20 エンタメ
田中みな実「三太郎」CMの鬼嫁が好評、元彼ネタ散りばめ行きつく先は?
 フリーアナウンサーで俳優の田中みな実(36)が絶好調だ。12日にはティファニー表参道のオープニングイベントにベージュの...
野暮な演出はナシ!万太郎と早川(宮野真守)感動の再会までテンポよく
 徳永教授(田中哲司)から、国が推し進める神社合祀令を神狩りだと断じ、反対する南方熊楠には深入りするな、と釘を刺された万...
桧山珠美 2023-09-14 14:50 エンタメ
配役に一本の筋…小林一三役・海宝直人は日本のミュージカル界を背負う男
 日本全国の植物を載せた図鑑がまもなく完成しようとしていた。が、浮かない様子の万太郎(神木隆之介)。これまで応援してくれ...
桧山珠美 2023-09-11 16:10 エンタメ
ジャニーズ会見で水がぶ飲みの東山新社長、イノッチは結婚指輪はめる派だった【写真付き】
 先週のトピックはなんといっても、7日に行われた故・ジャニー喜多川氏の性加害問題についてのジャニーズ事務所会見でしょう。...
安藤美姫は私生活の切り売りも辞さない…愛娘との2SHOTの先に“奥の手”
 フィギュアスケートの元世界選手権女王、安藤美姫(35)が6日に自身のInstagramに投稿した10歳の娘・ひまわりち...
万太郎夫婦の2カ月ぶりの夜…寿恵子お手製渋谷マップは一見価値あり!
「歩いて、観察して、万太郎さんならそうする。行こう、渋谷が私の横倉山になるまで」  新たな決意を胸に、再び渋谷へ向...
桧山珠美 2023-09-08 16:06 エンタメ
ただ落涙!去りゆくひとに“花道”、万太郎の手には亡き長女・園子の絵
 大学に辞表を提出した野宮(亀田佳明)、東京を去る前に長屋を訪れ、生まれたばかりの千鶴を含む槙野家の肖像画を描く。 ...
桧山珠美 2023-09-06 14:11 エンタメ
竹雄と綾の屋台「土佐」開店が超高速すぎる! 材料はいつ調達したの?
 十徳長屋の古参住人、牛久亭久兵衛(住田隆)が真打に昇進し、長屋を去ることに。万太郎(神木隆之介)らの前で落語を一席、披...
桧山珠美 2023-09-04 18:19 エンタメ
市原隼人のセクシービーム“大量注入”で盛り上がったのは間違いない
 市原隼人(36)はいつも眩しそうです。どうしてあんなに眩しそうなのか。私が考えるに、自分が放つセクシービームが乱反射し...
アイクぬわらの“おはガール”自宅連れ込み報道も「新社屋の呪い」にぴたり
 お笑いタレントのアイクぬわら(37)が8月28日、テレビ東京系の子供向けバラエティ番組「おはスタ」の卒業を突然、発表し...
2023-09-01 06:00 エンタメ
お見事!寺田心から濱田龍臣への人気子役リレー、キャスティングの妙
 万太郎(神木隆之介)が台湾に旅立ってしばらくのこと。大荷物を背負って、ひとりの青年が、万太郎を訪ねて長屋にやってきた。...
桧山珠美 2023-08-31 15:10 エンタメ