韓国で増える非婚主義。老後を意識するアラフィフ独女の心は複雑です…

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-03-31 06:00
投稿日:2025-03-31 06:00
 韓国では経済的な負担の大きさや価値観の変化により、結婚を選ばない「非婚主義」が増えています。この傾向は日本でも同様で、結婚を「しない」「できない」若者が増加中。かつては当たり前だった「結婚=幸せ」という考え方が変わりつつある今、結婚に対する意識の変化は社会全体にどのような影響を与えているのでしょうか。
 アラフィフ独女の私が見た韓国の状況を交えながら、日本の現状も考えてみたいと思います。

韓国の若者に増える「非婚主義」

 10年ほど前から、韓国の若者、特に女性の間で、結婚をしないことを選択する考え方である「非婚主義」が増加しています。これは単なる恋愛離れではなく、社会全体の価値観の変化や経済的要因が深く関わっていると言われています。

 まず、経済的な側面が大きな理由として挙げられます。韓国では、住宅価格の高騰や生活費の負担が大きく、結婚を経済的に負担と感じる人が増えているからです。特に首都であるソウルの不動産価格は若者にとって手が届きにくいものとなっており、結婚後の生活に対する不安が大きいのです。

 また、価値観の変化も重要なポイント。韓国では女性の社会進出が進み、キャリアを優先する女性が増えており 、さらに「結婚=幸せ」という従来の考え方が見直され、「自分の人生を自由に生きる」ことを選ぶ人が増えています。

 加えて「4B(結婚しない、恋愛しない、出産しない、性関係を持たない)運動」 などのムーブメントが若い世代に支持されていることも、その傾向を裏付けています。実際、筆者が韓国で見たテレビのニュースでは、複数の若者たちが「結婚したいか?」というインタビューを受けていましたが、彼らの答えのほとんどが「お金がかかるからこのままでいい」「子どもはお金がないからいらない」「結婚はめんどくさい」というものでした。

 韓国政府は少子化対策として様々な支援を打ち出していますが、非婚を選ぶ若者の意識を根本的に変えるには至っていません。今後も未婚率の上昇が続くと予想されています。

 そして、韓国の芸能界でも「非婚主義」を公言するアイドルや俳優がいるのも注目ポイントです。

【こちらもどうぞ】私が48歳まで処女だったワケ。30代日本人女性の3人に1人が性体験なし

「非婚主義」を宣言する芸能人も

 例えば、以前から非婚を宣言していた俳優のチョン・ヒョクは、テレビ番組で「今も非婚主義なのか?」と問われた際に「今もそうだ。時間が経てば経つほど、非婚主義の気持ちが強くなっている」と語り、大きな話題となりました。

 また、日本でも人気の高い女性アイドルグループ「少女時代」のメンバーであるサニーも、「実は19歳の時から、独身主義だと言っている」と明言。そのほか、元「MOMOLAND」のヨンウも「私は独身主義で、一人で暮らすのが大好きだ。自分のお金は自分で使いたい」」ファンを驚かせました。

 さらに、SHINHWA(シンファ)のメンバー、キム・ドンワンは自宅で「非婚式」を開催 。この「非婚式」はテレビの演出として行われたようですが、「結婚式」ならぬ「非婚式」はユニークな発想とも言えるかもしれません。しかし、芸能人の影響力は大きく、特に若者にとって彼らの生き方は価値観の参考となることが多いのも事実。彼らの「非婚宣言」は、社会全体の結婚観にも少なからず影響を与えていると考えられます。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「私は犬、彼は猫」同棲前にペット問題勃発!不安を抱く女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-12-03 06:00 ラブ
ペットの問題じゃない?恋人との将来に疑問を持ち始めた男性
「冷酷と激情のあいだvol.119〜女性編〜」では、同棲の話が出ている恋人・タケオさん(44歳/仮名)とのペット問題が勃...
並木まき 2022-12-03 06:00 ラブ
「次はゴム装着」でクロ確定!浮気現場よりも証拠になり得るLINE3選
 夫の浮気で慰謝料を請求したい場合、浮気現場の写真があれば有力な浮気の証拠になりますよね。でも、探偵に頼むのは料金が高い...
恋バナ調査隊 2024-08-29 14:44 ラブ
論理的な男ってステキ♡でも彼氏にするなら絶対要注意のワケ
 合理的に行動できる人や、論理的に話せる人ってかっこいいですよね。私の経験上、こういう人は男性に多い気がします。  で...
おくげちゃん 2022-12-02 06:00 ラブ
“根こそぎ”食べるの勘弁して!「食べ尽くし系夫」賢い対処法
「食べ尽くし系夫」という言葉をご存知ですか? その名の通り、家の中の食べ物を全部食べてしまう夫のことです。家事に仕事に子...
恋バナ調査隊 2022-12-02 06:00 ラブ
“ひとり旅上手”こそ恋の好機 計画時からメリットしかない!
 旅行支援や激安チケットなどをきっかけに、観光地も賑わいを取り戻しつつあります。そんななか、ひとり旅をする女性も目につき...
内藤みか 2022-12-01 06:00 ラブ
“はずれ夫”を引いちまった!結婚を後悔させる男の賢い対処法
 結婚が決まったら、誰もが幸せな生活を想像するでしょう。しかし、実際の結婚生活は思った以上に難しいもの。一緒に生活したら...
恋バナ調査隊 2022-11-30 06:00 ラブ
これって束縛?彼氏が「女友達」と飲みに行くのは許せない!
 彼氏に対して束縛したくないし、めんどくさい女とも思われたくない……。  し、しかしですよ。 「女友達と飲みに行く」...
若林杏樹 2022-11-30 06:00 ラブ
クロ確定の証拠入手先は? ツメ甘男の浮気を見抜いたエピ3選
 あなたは「私の彼は絶対に浮気しない」と言い切れますか? もしかしたら彼は、うまく隠しているだけで、今まさに浮気中かもし...
恋バナ調査隊 2022-11-28 06:00 ラブ
子なし女とプチ遠距離不倫に悩む男「いつまで待たされる?」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-26 06:00 ラブ
子作りの最後の機会でも…離婚→再婚を迷う女性の2つの悩み
「冷酷と激情のあいだvol.118〜女性編〜」では、不倫相手である菜摘さん(38歳・仮名)が「離婚する」と言いながら一向...
並木まき 2022-11-26 06:00 ラブ
浮気男がかます「言い訳あるある」大全 彼の口癖と比べてみて
 浮気している男性は、必死に隠そうとします。ただ「マニュアル本でもあるのか?」とつっこみたくなるくらい、ほとんどの男性が...
恋バナ調査隊 2022-11-26 06:00 ラブ
「パイパイほしいでちゅ」妻号泣!夫⇔不倫女のアウトなLINE
 世間を騒がす芸能人や著名人の不倫報道。いざ自分の身に降りかかったらあなたはどうしますか?  今回は信頼していた...
恋バナ調査隊 2022-12-10 21:46 ラブ
新海誠作品「言の葉の庭」は“年下男子に好かれるツボ”だらけ
 年上女性と年下男性を描いた映画はたくさんありますが、そのなかでも男性の人気が高いのは『言の葉の庭』。 『すずめの戸締...
内藤みか 2022-11-24 06:00 ラブ
何かの罠?元彼の結婚式に呼ばれた!出席の判断基準&注意点
 結婚式は、新郎新婦にとって純粋な愛を誓う神聖な儀式です。でも、世の中には稀に「元彼から結婚式の招待状が届いた」という人...
恋バナ調査隊 2022-11-24 06:00 ラブ