妄想が現実になり、さまざまな初体験も
そもそも伊智子さんが緊縛に目覚めたのは幼少期。父親の官能小説をこっそり読んだ時のこと。はっきりとは理解出来なかったものの、“拘束”にうっすらとしたエロスを感じたといいます。やがて小学生になり、緊縛や、凌辱といったいわゆるマゾヒズムを刺激する事柄に、興奮を覚えることを認識したという伊智子さん。けれどもそれらを実現することは、なかなか難しかったと言います。
「今のパートナーと出会う前に、付き合ってきた男性とは、ほとんどそういうのは無かったんです。たまたま何人か、アナルセックスをする人だったり、たまにちょっとネクタイで縛るくらいの人もいましたが、エッチに関してはほぼ妥協して付き合ってました。それでもどうしても、興味があって、ちょっとだけ拘束プレイ系のイメクラや、SMクラブでM女として働いて、性癖を満たしてもいたんですが、わたしの場合は、緊縛とエッチがセットなのが好きで、お店では叶わず……」
性癖を満たすのは、無理なのかと諦めていた時に、出会ったのが、いまのパートナーでした。
「拘束されたいっていう妄想が、いまのパートナーと付き合ったことで現実になって、いまでは特に何か道具を使わなくても、自己暗示というか、自分で手を上にあげて固定したりして入り込むことができるようになりました(笑)。あとは、イラマチオやビンタと、乳首をつねられることは、初体験だったし、どれもいきなりだったんだけど、気持ちよくて受け入れられたし、ハマってしまったんです。最近はアソコへのビンタと、蹴られるのにハマってます」
一方で、伊智子さんが相手のリクエストで、責めることもあるといいます。
「パートナーは、自分が責められるのも好きなので、たまに私が前立腺とか手コキとかします。10回のセックスのうち、8割がパートナーがSで、2割が私がSって感じですかね。エッチのリクエストも、お互いに受け付けているし、毎日エッチな話をしています。大前提として、普段の会話がないと、エッチについても話せないので、何かいいなと思ったことは常に共有するようにしています」
パートナーに性癖を理解してもらえないと悩むなら…
性癖を前面に押し出したセックスが合致したふたりは、出会って一年後に結婚。今でもセックスに飽きることなく、夫婦として共に生活を送っているそう。
「セックスで妥協しないでいい人って、旦那が初めてですが、これって、最初からアダルトイベントで出会ったおかげだと思うんですよ。性癖が合う相手とは、嫌だなと思うポイントや、そのほか生活する上での感性も合う可能性が高いのかも知れません」
パートナーに性癖を理解してもらえないと悩むのならば、いっそのこと、性癖を通して出会った人をパートナーにする。性癖がもたらした、幸せなマッチングが、世の中には存在するのです。
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