どうにかして許してほしいけど
「だからこそ、どうしたら美幸が考えを変えてくれるかなって、必死で模索しています。
表面上だけ取り繕っても通じないだろうし。だからと言って、今はもうやましいことがないから、何かを改善すればいいって話でもないじゃないですよね。
離婚を取り消してもらうのは、マジで難しいとは思っているんですけど。どうにかして妻に許してもらいたいんですよね…」
タクヤさんは親しい友人に相談してみましたが、「お前がおかしいよ」と当時の不貞を厳しく叱責されるばかり。打開策が出てくるどころか、縁切りを言い渡されました。
万策尽き果てたとため息をつく、その表情には疲労が色濃く浮かんでいます。
実家で肩身の狭い日々
家を出た後、どうしているのかと尋ねるとーー。
「家を出て実家に世話になっています…。美幸がね、ウチの親にも離婚の意思を伝えていたんですよ。だから俺の実家もピリピリしていて、なんだか肩身が狭いです。
妻にはビジネスホテルにいると伝えています。実家にいると知ったら、俺の両親を言いくるめようとするでしょう。そうすると、ますます俺の旗色は悪くなる。
離婚が成立したら、俺はこのまま実家で暮らすんでしょうね。それは避けたいけれど…。
10年前の浮気のせいで、まさか今になってこんな事態になるなんて、思ってもいなかった。あの時、離婚せずに済んだから、許してもらえたとばかり…。甘かったんですね…。
反省していますけど、もはや何をどうしたらいいのかわからない。頭がおかしくなりそうです」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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