女性事業者はとってもタフ! 微妙にズレてるおじさま役員との差よ…古い商店会の“これから”は?

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2025-05-28 06:00
投稿日:2025-05-28 06:00
 とうとう最終回、この10カ月、ポンコツ商店会話を長らく読んでいただきありがとうこざいました。

 この商店会もポンコツを卒業し、まだまだ組織としては未熟だけれど、近隣商店会とボチボチ肩を並べることができるくらいにはなりました。ホッとひと息です。

 昨年の春、突然商店会会長を拝命し、私自身勝手がわからず、悩んだり凹んだりすることもありましたが、そんな時、女性会員の方々の応援に何度も救われました。最終回は、ポンコツ卒業を後押ししてくれた素敵な女性会員を紹介します。

商店会には「女性オーナー」の事業者も多い

 我が商店会には、女性経営者の事業者が多く、飲食店、ヘアサロン、洋裁教室、保育園など多岐に渡っている。大抵は女性一人で切り盛りしており、皆様とってもタフ。

 中でもテイクアウトのデリを経営するM女史は、商店会の再出発の際、周囲の飲食店に入会を勧めてくれた最強の支援者。商店会の再出発前も…

「おつかれですー! 今、会員何人集まりました?」一軒一軒会員勧誘中の私に、M女史が声がけ。
「う一んと、 20人くらいかなー。結構不在の人がいたり、忙しいから後で来てって言われたりして、ちょっと難航中」と私。
「私、仲良しさんに入会のお誘いしときますよ!」とM女史、神台詞!

 この後、 M女史の声掛けで数人が商店会に入会。「今はポンコツだけど、今、一から頑張ってる商店会なんだよ! 一緒に入らない一?」といった気軽なお誘いのおかげ。感謝。

 M女子は長年海外のレストランで単身働き、東京に戻ってエスニック料理のデリを開業。この来歴だけで、すでにたくましい。そのうえ面倒見が良く、コミュカがめちゃ高い。こういう軽い感じで動いてくれる女性の支援、すこくありがたかったなぁ。

【初回はこちらから】“幽霊商店会”から「相談がある」と突然言われ、会合に出てみると…何!ナニ!!なにー!!!

芋づる式にコミュカ高い系の「女性オーナー」が入会

 M女史のお誘いのおかげで、近隣の洋裁教室の女性オーナー、Oさんが入会。コミュカ高い系のお仲間は、やはり同じように感じが良くてコミュカが高い。そのうえOさんはめちゃくちゃ人懐っこい。お人柄もあり、お教室の生徒さんはかなりの数。ほぼロコミで生徒さんが集まるという、なかなかのやり手。

「私、こういう地域活動やってみたかったんです! お仲間欲しくてー。ぜひ一緒に色々活動させてください」とOさん。個人事業主って、地域と繋がりたいっていう人、結構多い。

「今度、お祭りあるんですけど、そのお手伝いとかしていただけます?」と早速引き込む私。
「やりますやります、誘ってくれてありがとうこざいます」うわー、こういう一言、すごーく嬉しい。

 商店会活動ってほぼ無償の活動。だから「誘ってくれてありがとう」という言葉を聞くことは皆無。いつもどうかご協力お願いします、と頭をさげるばかりなので、Oさんの感謝の言葉は心に響く。感謝(拝)。

フィッシュバーン真也子
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コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

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