鈴木拡樹「40歳ってもっと貫禄のある年齢だと思ってた」30代からの変化と“大人”として目指すもの

望月ふみ
更新日:2025-05-20 06:00
投稿日:2025-05-20 06:00

 舞台『刀剣乱舞』シリーズの三日月宗近役などで知られる鈴木拡樹さんが、『髑髏城の七人 Season月≪下弦の月≫』以来、約7年ぶりに劇団☆新感線の舞台に立ちます。

 鬼が棲まう平安の世を舞台にした、2025年劇団☆新感線45周年興行・初夏公演いのうえ歌舞伎【譚】Retrospective『紅鬼物語』で、鬼の痕跡を残し忽然と姿を消した妻と娘を10年にわたり探し続ける平安貴族の源蒼を演じます。

 この6月に40歳になる鈴木さんから、自身の10年前に思いを馳せた「コクハク」を聞きました。チェキプレゼントもお見逃しなく!

【関連記事】鈴木拡樹さん【サイン入りチェキ】を1名にプレゼント!

SNSで話題の公演ビジュアル。“風”の技術に驚愕

――とてもかっこいい公演ビジュアルで、公演発表の際からSNSでも話題になっていました。ビジュアル撮影に挑んだときのことを教えてください。

 台本をまだいただいていない時で、時代背景と役柄だけ聞いていました。なので平安時代の源氏のことや、どういった暮らしをしていたのかを調べて撮影に挑みました。たくさん撮って、かっこいいショットを使っていただきました。スタジオ撮影では、実は想像していなかったすごい風を受けたんです(笑)。風の技術を利用したものもかなり撮ったので。

――風の技術を(笑)。平安貴族役、とてもお似合いです。

 ありがたいです。まだ稽古に入る前でしたが、キャストのみなさんお似合いでしたし、写真を見て、このメンバーでやるんだと、空気感と雰囲気を感じられました。柚香光さん(※)が撮影のトップバッターだったのですが、入れ替わりの瞬間が「はじめまして」でした。「こんな感じで撮りました」というのを見せていただいたんですけど、柚香さん「これ、オールOKでしょう!」という感じで、すべてかっこよくて、驚愕でした。

※元花組トップスターの柚香光さんは、本公演が宝塚歌劇団退団後初の舞台。行方知れずになった源蒼の妻・紅子を演じます。

様々な役者が集った「異種格闘技戦」

――実際に台本を読まれたときの感想は?

 妖怪にまつわるお話を含め、“物語”って、平安時代に生まれたものが多いんですよね。それだけ文学が進んだ時代で、女性も書かれていた時代だった。なので鬼が絡んだ今回の物語はしっくりきましたし、なかでも“鬼”が架空のものではなく、実際にいるという設定も、時代背景と合っていると感じました。人と鬼が大きなテーマになってくると思いますが、ほかにもいろんな形の家族の話が絡んでいて、とても面白いと感じています。

――製作発表会見の際にも「異種格闘技戦」と話題に上っていたように、ゴールデンボンバーの喜矢武豊さん、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でデビューした一ノ瀬颯さん、乃木坂46の元メンバーの樋口日奈さん、大衆演劇出身の早乙女友貴さんと、本当にいろんなジャンルで活躍されてきたみなさんが集まった舞台です。

 みなさん、それぞれに特化したものを持たれています。歌、ダンスをされてきた方も多いですし、劇団☆新感線も歌、ダンスが見せ場のひとつなので、とても贅沢だなと感じますね。

望月ふみ
記事一覧
70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。

X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


『バチェラー・ジャパン』シーズン6、私ならこう射止める! 尾﨑真衣、竹下理恵、鈴木光の「作戦より大切なこと」とは?
 尾﨑真衣さん、竹下理恵さん、鈴木光さんが『バチェラー・ジャパン』シーズン6の配信前に、6代目バチェラーとガールズたちの...
中村未来 2025-05-30 12:00 エンタメ
『波うららかに、めおと日和』瀧昌さまが最高です。本田響矢、目黒蓮、水上恒司を“軍服イケメン御三家”と呼ぶ
 瀧昌さまに夢中です。そうです、『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)で芳根京子演じるヒロインなつ美の夫、あの瀧昌...
「あんぱん」名言集は寛先生からヤムさんへ…。相変わらずの登美子、“パンの数”は再婚の匂わせなの?
 嵩(北村匠海)はのぶ(今田美桜)に思いを告げられないまま、東京へ戻ることに。帰り際、嵩が朝田家の前を通りかかると、次郎...
桧山珠美 2025-05-28 12:40 エンタメ
「あんぱん」寛先生(竹野内豊)の戒名になるほど…人柄を表すようでGJだ
 寛(竹野内豊)が亡くなり、悲しみに暮れる柳井家。千代子(戸田菜穂)はのぶ(今田美桜)と弔問に来た羽多子(江口のりこ)を...
桧山珠美 2025-05-27 16:07 エンタメ
『べらぼう』瀬川(花の井)ロスに捧ぐ。小芝風花の“初々しい演技”が見れる初期5選「魔女の宅急便」も実は…
 NHK大河ドラマ第64作として2025年1月より放送中の『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』。毎回SNSなどでも話題になる...
zash 2025-05-25 06:00 エンタメ
春ドラマ、旧ジャニ出演の良作&ガッカリは? 道枝駿佑「キャスター」超えは“リアルさが圧巻”だったあの作品
 4月にスタートした2025年春ドラマも、ほとんどが中盤に差し掛かりました。  今回はその中でも、民放ゴールデン・...
こじらぶ 2025-05-24 06:00 エンタメ
「あんぱん」のぶの決断に寅子を思い出す…朝ドラヒロインから現代女性へのメッセージか?
 昭和14年12月、柳井家に嵩(北村匠海)から手紙が届く。卒業制作を最高傑作にすると力強く書かれた手紙に、うれしそうに笑...
桧山珠美 2025-05-23 17:45 エンタメ
バチェラー6、女性参加者14名が発表! 美ボディトレーナー、チアリーダー…推しメンは? 過去出演者「清楚系美人ばっか!」「センスありすぎ笑」
 6月5日より配信される『バチェラー・ジャパン』シーズン6。先日、6代目バチェラーとして久次米一輝氏が発表されましたが、...
中村未来 2025-05-23 10:32 エンタメ
「あんぱん」悲しい“神回” 。蘭子(河合優実)のあまりにもすごい慟哭と、のぶ(今田美桜)の涙
 豪(細田佳央太)の戦死の報せに、悲嘆する朝田家。皆が口々に「豪は立派だ」と言う中、押し黙る蘭子(河合優実)。深夜、線香...
桧山珠美 2025-05-21 14:29 エンタメ
ずっと迷走気味の犬飼貴丈、指原莉乃の家庭に入るのか? 推しアイドルとファンの結婚、共通点は…
 犬飼貴丈が話題です。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストグランプリ受賞&『仮面ライダービルド」主演と、まさに王道をゆく...
「あんぱん」この見合い相手、あの朝ドラの“不倫男”じゃないか! ラスト2分にも衝撃…
 朝田家に上品な婦人(神野三鈴)が訪ねてくる。その婦人は、夫が結太郎(加瀬亮)にあるお願いをしていたと話す。後日、のぶ(...
桧山珠美 2025-05-20 18:05 エンタメ
「嵐」紆余曲折の26年を振り返る。意外なメンバー抜擢、売上苦戦…それでも幸せな時間を共有できるわけ
 5月6日、国民的グループである嵐が来春開催するツアーを経て、2026年5月いっぱいで活動終了することを発表した。嵐は2...
こじらぶ 2025-05-20 06:00 エンタメ
【37万再生】Snow Man、4人のわちゃわちゃが可愛い!「マリオカート ワールド」CM動画は必見です♡
 6月5日に発売される「Nintendo Switch2」と専用ソフト『マリオカート ワールド』。そのCMが5月15日に...
「あんぱん」“柳井嵩子”事件、ドロドロ展開を期待してごめん。黒井先生の凛とした姿は見事でした
 卒業が近づいてきたある日、のぶ(今田美桜)は黒井(瀧内公美)から手紙の差出人『柳井嵩子』が偽名なのではと指摘される。関...
桧山珠美 2025-05-17 06:00 エンタメ
恋は「狩られる前に、狩れ!」ファーストサマーウイカ、トキめいた芸能人と“推し活”も告白
 作家・朱川湊人さんの直木賞受賞作から生まれた物語を映像化した、ヒューマンドラマ映画『花まんま』が公開中です。 鈴...
望月ふみ 2025-05-21 16:14 エンタメ
嵐、解散の衝撃。大野くんの“ワイルド系”への変貌に「アイドルへは戻らない」という決意を見た
 ゴールデンウィーク最終日、嵐が来年の5月いっぱいで活動を終了するというニュースが舞い込み、日本中に激震が走りました。 ...