混乱する「2025年7月大災害」騒動。ネット上の噂や陰謀論にハマった人にどう対応すべき?

コクハク編集部
更新日:2025-05-17 06:00
投稿日:2025-05-17 06:00

ストレス過多な人ほどハマる。対策は?

「拡散されてしまう偽・誤情報や陰謀論の特徴は、全くの作り話とも言い難く、もっともらしい書籍や資料など"裏付け的なモノ"があるところ。

 たとえば7月の自然災害なら、たつき諒氏の過去の予言や書籍があります。コロナワクチンの陰謀論の裏には、実際に接種者から副作用と認定された報告があがっていることがある。根拠のないデタラメでもないため、周囲は説得が難しいのです」

 井上氏によると、これまで民間企業などの調査によって偽・誤情報などにハマる人には傾向があることが分かっている。経済・介護・子育て・人間関係の過度なストレスで、生活に追われているほどネット上の情報に頼ってしまうそうだ。

 いずれも孤独になりやすい状況だろう。もうひとつの傾向が高学歴の人だという。

一旦は「否定しないこと」が大事

「オウム真理教の幹部は国立大や難関私大の卒業生が多かったことから、過去の調査では高学歴の人ほど、偏った情報に洗脳されやすいことが分かっています。真面目な優等生タイプですね。

 ここからは説得方法ですが、まず生活圏のストレスを抱えている相手には、否定しないことが大事。"科学的根拠がない"という理屈は反発を招きます。相手が陰謀論めいたことを話し出したら、『確かに地震は、いつ来てもおかしくないから準備しないとね』『コロナに限らず、ワクチンの歴史を見ると失敗もあるから過信はできないよね』などと、一旦意見を受け入れます」

 そのうえで、『地震はこの1000年で何回起きてる? 意外と少ないね』などとネット上の情報がすべて正しくないことも伝えると理解しやすいという。また後者の高学歴相手なら、国内外の有名な教授の論文などを集めて読んでもらうのも効果的だそうだ。

「こちらは逆に科学的根拠を示すことで、冷静に判断できる人が多い」という。備えは大事だが、何事も妄信的になってはいけない。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


出産で疎遠に…結婚後に態度が変わる女友達の特徴&無理しない付き合い方
 学生時代に仲の良かった女友達も、結婚した途端に疎遠になってしまったというのはよくある話です。どうせなら、結婚しても長く...
発達障害グレーゾーンの長男が憎い…ある一言で私の何かがプツンと切れた
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
パーフェクト“たまたま”の精悍&クールな眼差しに痺れちゃう
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゴールデンボンバーの「女々しくて」は言い得て妙だった!
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
LINEのない生活は無理!父の死、仕事の失敗、自分の病…心が救われた話
 仕事で大きなミスをして落ち込んだり、大事な人を失って悲しんだりと、気持ちが沈んでしまう瞬間がありますよね。そんなとき、...
他人の不幸は蜜の味でも不倫より「よろめき」のほうが風情があっていい
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
義母が若すぎるとこうなるのか!介護の心配もジョークで交わせるって素敵
 年下の男性と結婚した場合や、夫の母親が若くして出産している場合には、若すぎる義母が誕生するケースがあります。中には、義...
ほっこり読み切り漫画/第59回「ボクは君で、君はボク」
【連載第59回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「「しっ...
「たかが、ものもらい」じゃなかった 30代女、霰粒腫の手術をしました
 先日、眼科で右目のまつ毛の生え際にあった“しこり”の切除手術をしました。「たかが、ものもらい」と思っていたのですが、こ...
久々に会ったペルシャ料理店の友人は変わらず元気だった
 お互いにいい歳。出合った頃より額は広くなったし、シワも増えた。  そして、なぜだか年々服装がハデになっていくんだ...
木下優樹菜はイチャイチャ公開…子の将来に悪影響を及ぼす母親の恋愛は?
 元タレントの木下優樹菜(35)が“アクセル全開”、SNSの投稿や出演番組があれやこれやと話題になっている。  た...
子供の言葉遣いが悪い時はどうすれば? 考えられる4つの原因
 子供が保育園や小学校に通い出すと、悪い言葉遣いを覚えて帰ってきます。また、悪い言葉遣いはSNSや動画サイトなどからも大...
“たまたま”の日常♡ この写真にぴったりな名前を選んでニャ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
コクハク専属ライバー コクハクリーダーズ第1期生を大募集!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第1期生」...
金木犀の香りが空前のブーム!甘く懐かしくアンチエイジングに運気UPも
 とある量販店に行った時のことです。入り口付近に黄金色の商品ばかりが並び、遠巻きに見ると店舗全体が黄金色に輝いてみえる。...
タイパ? なにそれ。映画館で初対面の作品と出会う胸のときめき
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...