ドラマも映画も永野芽郁が不在でも困ることなし…2025年は20代女優の当たり年

更新日:2025-05-29 17:03
投稿日:2025-05-29 17:00

【芸能界クロスロード】

 今年は20代女優の当たり年!

 永野芽郁は25歳で初のスキャンダルに見舞われた。二股交際に田中圭との不倫疑惑を「文春砲」が狙い撃ち。まともに被弾し、次々と仕事を失い女優生命のピンチを迎えている。

 他の20代女優は本業で当たり年を予感させる活躍が続いている。

 NHK朝ドラは「おむすび」の橋本環奈(26)が3月まで務め、バトンを引き継いだのが同じ福岡出身で2歳年上の今田美桜。前作が不評だったこともあり放送中の「あんぱん」は好評。今田の女優評価も上がっている。

 大河「べらぼう」では小芝風花が27歳で堂々と花魁の役をやり遂げた。今年から事務所をトップコートに移籍したのが転機になったのか、大河初出演で女優の資質を開花させた。小芝と入れ替わるように花魁役で登場したのが26歳の福原遥。2022年の朝ドラ「舞いあがれ!」のヒロインに続き「正直不動産」シリーズなどNHK好みの女優のひとり。「透明感ある女優でスキャンダルもない。永野が得意にしていた“働く女”の役に代わる存在」(テレビ関係者)と言われ“ポスト・永野”の1番手か?

 民放ドラマでは芳根京子(28)が昨年2本のドラマに主演した勢いのまま今年も1月期に続いて現在も「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)で主演を張る。「特に数字を取る女優ではないが、演技力は高く安心して任せられる女優」と評されている。

 映画界では“東宝シンデレラ”出身の浜辺美波(24)。朝ドラ「らんまん」のヒロインを経て映画「ゴジラ-1.0」で注目を浴びた。暮れには「紅白」で初の司会をこなした。昨年は3本の映画に主演。今年もすでに1本の映画に主演。来年の大河「豊臣兄弟!」出演も決まった。

「事務所の先輩である長澤まさみと東宝映画の2本柱を担う」と言われている。

 他にも広瀬すず、上白石萌音、脇役で光り出した堀田真由と20代女優は個性豊かな面々が揃う。

デビューした頃はほとんど目立たない女優だった河合優実

 大手事務所に所属する彼女たちは野球に例えればドラフト上位の女優。順当な活躍だが、ドラフト外から出てきたのが河合優実。浜辺と同じ24歳だ。

 デビューした頃はほとんど目立たない女優だった。高校生のイジメをテーマにした映画で注目され、一昨年のNHKドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」で「この女優、凄い」と関心が高まった。昨年、主演映画「ナミビアの砂漠」でカンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞。さらに主演した「あんのこと」では母親から体を売ることを強要される娘を好演。「20代でヌード、絡みを迫真の演技でできる女優は他にいない」と業界からも高い評価を受ければ、ドラマ界も関心を持つ。

 昨年、TBSが「不適切にもほどがある!」で阿部サダヲの娘役に起用。狙い通りに大当たり。ドラマは大きな話題を呼んだ。

 放送中の「あんぱん」ではヒロインの妹・蘭子役。

 主役を食ってしまいそうな存在感を放つが、NHKも心得たもので蘭子の出番を少なめにしているようにも見える。

 河合の全身で圧倒する演技に視聴者も「次はどんな作品でどんな役を」と期待を膨らませている。永野の主演映画「かくかくしかじか」の意味は“このように”の意味。ドラマも映画も永野がいなくとも“かくかくしかじか”困ることはなさそうだ。

(二田一比古/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う
 1日放送「ダウンタウンDX」(日本テレビ系・読売テレビ制作)に故・西城秀樹さんの息子・木本慎之介(20)が出ていました...
なぜ令和ロマンは賞レースに出続ける?3冠制しヘイトも無視する戦闘力
 芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」(テレビ朝日系/以下ABC)が7月7日に開催。M-1に続き、令...
帽子田 2024-08-03 06:00 エンタメ
航一の秘密、明かされる。久々の回想シーンでも発揮した直道の顔芸パワー
 判決後、涼子(桜井ユキ)の店で寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たちは偶然顔を合わせる。  戦争で娘と孫を亡く...
桧山珠美 2024-08-02 16:00 エンタメ
【写真特集】ワンピース姿を披露する、珍しく清楚なあやまん監督
【この写真の本文に戻る⇒】 【独自レポ】あやまんJAPANは健在だった! Tバックにぽいぽいコール、コンプラ無視の危ない...
優未の言葉「困っている子を助けるのは普通」に教えられた真っ当なコト
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察に相手にされず...
桧山珠美 2024-07-31 16:30 エンタメ
赤いミサンガの女・美佐江、来た~!“放置エピソード”の回収がお見事
 寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を...
桧山珠美 2024-07-29 16:45 エンタメ
目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇
 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMEN...
こじらぶ 2024-07-27 06:00 エンタメ
「ごめんなさい」を連呼する航一。“戦時中の何か”は来週判明する?
 玉(羽瀬川なぎ)の将来を奪ったのは自分だと、涼子(桜井ユキ)も悩んでいた。寅子(伊藤沙莉)は2人の決断を応援するため、...
桧山珠美 2024-07-29 15:49 エンタメ
涼子さまの消息も明らかに…「ヒロインじゃない面々」のその後を描く意味
 寅子(伊藤沙莉)は「学校に友達はいない」という優未(竹澤咲子)の発言が気にかかる。  出勤すると、杉田(高橋克実...
桧山珠美 2024-07-23 15:45 エンタメ
夏ドラマ何見てる?『新宿野戦病院』『ブラックペアン2』への本音を調査
 2024年7月スタートの夏ドラマが出揃ってきましたね。今期もたくさんのドラマが放送していて、どれを見ればいいのかわから...
“カウンセラー”星航一(岡田将生)、ちぐはぐぶりがチャーミングだった件
 父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に、寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡...
桧山珠美 2024-07-18 15:50 エンタメ
なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 7月に入り、2024年夏の新ドラマが次々にスタートしています。なかでも話題になっているのが、宮藤官九郎脚本の『新宿野戦...
高橋克実「ショムニ」超えの名演技に注目!歴代朝ドラで舌打ちといえば…
 山の境界線をめぐる現地調停で書記官の高瀬(望月歩)と申立人の森口(俵木藤汰)との間にトラブルが発生。寅子(伊藤沙莉)も...
桧山珠美 2024-07-17 15:30 エンタメ
木村拓哉は逆に演技がうまい! わざと「いつもキムタク」を貫く役者魂
 最新主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)が高視聴率でフィニッシュし、かつての人気ドラマの映画版...
堺屋大地 2024-07-17 06:00 エンタメ
我々は何を見せられていたのか…さよなら『バチェロレッテ・ジャパン』S3
 毎週木曜日のお楽しみ『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3がついに完結しましたよ!
【写真で振り返る】『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3の名場面
【この写真の本文に戻る⇒】我々は何を見せられていたのか…さよなら『バチェロレッテ・ジャパン』S3