NHK大河「豊臣兄弟!」で永野芽郁の代役を務める白石聖は“ブレークの法則”に乗れるのか?

更新日:2025-06-08 17:03
投稿日:2025-06-08 17:00

 田中圭(40)との不倫疑惑で、女優・永野芽郁(25)の降板が相次いでいるが、来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演も辞退し、降板となったことは周知の通り。

 永野の役どころは、仲野太賀(32)演じる豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の初恋の女性だったというが、6月のクランクインを前に急きょ代役に抜てきされたのが白石聖(26)だ。決して知名度が高いとはいえない女優に一気に注目が集まったが、一体どんな女優なのか。

「タレントパワーランキング」(アーキテクト)などで、タレントの取材や分析を手がける女優評論家の高倉文紀氏は「最初にインタビューしたのは、8年前の2017年、彼女が十代の頃です。その後も何度かインタビューしていますが、当時から、思慮深くて控えめなタイプでしたね」と話す。

 白石は神奈川県出身。高校2年生の時、原宿通りでスカウトされてデビュー。子供の頃は、決して芸能人を目指していた訳ではなかったようだ。高倉氏が続ける。

「芸能人は、アイドルにしても女優にしても、やはり前へ前というタイプは多いのですが、彼女の場合は、そういう感じが全くない不思議な落ち着きがありました。もちろん今は、女優としてのオーラがあって、元気な役なども多いのですが、素顔は内省的で、自分に何が求められているか冷静に分析している感じです。高い分析力とそれに裏打ちされた演技力。それにより主演でも脇役でもハマるので、出演は途切れず、女優としての評価は高かった。ドラマの番宣でバラエティー番組に出演した際も、収録後、『私、大丈夫でしたか?』と、周囲のスタッフに聞いていた姿が印象的です。代役は注目されるということもあり、これから知名度、そして好感度は確実に上がっていくと思います」

 高倉氏の言う通り、なんらかの理由で助っ人として急遽登板する「代役出演」は、注目度が高いこともあり、復活やブレイクへ繋がることが多いという根強い“法則”がある。スポーツ紙芸能担当記者の話。

「川口春奈も、2020年の大河『麒麟がくる』で、薬物事件で降板した沢尻エリカに変わって放送開始直前に代役を引き受け、難役を演じきりました。当時、川口は、過去の主演ドラマの視聴率不信で低迷していましたが、代役出演を機に評価はV字回復。今の活躍の足がかりを掴みました。また2024年の大河『光る君へ』では、同じく薬物事件を起こした永山絢斗の代役に竜星涼が出演し、高評価を得ています。古くは、2013年の舞台『おのれナポレオン』で天海祐希が心筋梗塞で倒れた際、代役として準備期間わずか2日間で緊急出演し完璧な演技を見せた宮沢りえの例もあります。宮沢もこれにより、当時、下降気味だった自身の評価を爆上げ復活させました。代役は、引き受ける方は大変ですが、視聴者は元々の出演者と内心見比べながら見るので注目される上、さらに同情の感情もプラスされるので、俳優にとっては、実は美味しい案件なんです」

 白石は図らずも訪れた千載一遇の大チャンスをものにできるか。

  ◇  ◇  ◇

 この春の一大スキャンダルとなった、田中&永野の不倫疑惑。広がり続けるその波紋…【関連記事】も必読だ。

エンタメ 新着一覧


「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になっていた
 リモートワークの日は、羽鳥さんのモーニングショーからそのまま「じゅん散歩」(月〜金曜9時55分、テレビ朝日系)を見るの...
【写真特集】懐かしい!16年前の渡辺梓さん
  【この写真の本文に戻る⇒】「じゅん散歩」のロケに突然、朝ドラ女優が登場! しかも黒髪から“ファンキーヘア”になって...
「クソばばあ」に「クソ小僧」、涼子のリアクションにも注目
 寅子(伊藤沙莉)は、戦争によって航一(岡田将生)が背負った苦しみに寄り添いたいと思う。  一方、寅子から「よりど...
桧山珠美 2024-08-08 16:37 エンタメ
早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う
 1日放送「ダウンタウンDX」(日本テレビ系・読売テレビ制作)に故・西城秀樹さんの息子・木本慎之介(20)が出ていました...
なぜ令和ロマンは賞レースに出続ける?3冠制しヘイトも無視する戦闘力
 芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」(テレビ朝日系/以下ABC)が7月7日に開催。M-1に続き、令...
帽子田 2024-08-03 06:00 エンタメ
航一の秘密、明かされる。久々の回想シーンでも発揮した直道の顔芸パワー
 判決後、涼子(桜井ユキ)の店で寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たちは偶然顔を合わせる。  戦争で娘と孫を亡く...
桧山珠美 2024-08-02 16:00 エンタメ
【写真特集】ワンピース姿を披露する、珍しく清楚なあやまん監督
【この写真の本文に戻る⇒】 【独自レポ】あやまんJAPANは健在だった! Tバックにぽいぽいコール、コンプラ無視の危ない...
優未の言葉「困っている子を助けるのは普通」に教えられた真っ当なコト
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察に相手にされず...
桧山珠美 2024-07-31 16:30 エンタメ
赤いミサンガの女・美佐江、来た~!“放置エピソード”の回収がお見事
 寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を...
桧山珠美 2024-07-29 16:45 エンタメ
目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇
 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMEN...
こじらぶ 2024-07-27 06:00 エンタメ
「ごめんなさい」を連呼する航一。“戦時中の何か”は来週判明する?
 玉(羽瀬川なぎ)の将来を奪ったのは自分だと、涼子(桜井ユキ)も悩んでいた。寅子(伊藤沙莉)は2人の決断を応援するため、...
桧山珠美 2024-07-29 15:49 エンタメ
涼子さまの消息も明らかに…「ヒロインじゃない面々」のその後を描く意味
 寅子(伊藤沙莉)は「学校に友達はいない」という優未(竹澤咲子)の発言が気にかかる。  出勤すると、杉田(高橋克実...
桧山珠美 2024-07-23 15:45 エンタメ
夏ドラマ何見てる?『新宿野戦病院』『ブラックペアン2』への本音を調査
 2024年7月スタートの夏ドラマが出揃ってきましたね。今期もたくさんのドラマが放送していて、どれを見ればいいのかわから...
“カウンセラー”星航一(岡田将生)、ちぐはぐぶりがチャーミングだった件
 父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に、寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡...
桧山珠美 2024-07-18 15:50 エンタメ
なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 7月に入り、2024年夏の新ドラマが次々にスタートしています。なかでも話題になっているのが、宮藤官九郎脚本の『新宿野戦...
高橋克実「ショムニ」超えの名演技に注目!歴代朝ドラで舌打ちといえば…
 山の境界線をめぐる現地調停で書記官の高瀬(望月歩)と申立人の森口(俵木藤汰)との間にトラブルが発生。寅子(伊藤沙莉)も...
桧山珠美 2024-07-17 15:30 エンタメ