黒谷友香、50歳目前で感じる“服選び”の変化「ファッションは失敗してもいい」ステキでいられるコツとは?

望月ふみ
更新日:2025-06-13 06:00
投稿日:2025-06-13 06:00

すごい先輩ほど、人間性のすばらしさを感じる

 そうなんです。今回、私も観に行く予定なのですが、稽古期間にお手紙を書いてお渡ししたんですけど、そのお手紙を持って「受け取ったよ」とお写真を送っていただいたんです。稽古で大変なときに、後輩に対するそうした気づかいをしてくださって。本当に感動しますよね。

 すごい方になるほど、細やかなことができる、人間性のすばらしさを感じます。キラキラした吸い込まれるような眼力もすごくて、憧れと同時に、「私も頑張らなきゃ!」と思います。

――そうしたキラキラした先輩方が身近にいるのは大きいですね。

 大きいと思います。20代のころに「どういう女性になりたいですか?」と聞かれたら、そのときも目の前に「40代、50代でステキな先輩方がいたので、そうした先輩たちのようになりたいです」答えてきました。

 いままさに私が50代に入るタイミングで、仲代さんや、今回演じたヒロコ先生のようなすごい方々と実際にお会いして、また「自分もそうなりたいな」と思う。そうしたエネルギーが生まれるのが、出会いの素晴らしいことだと思います。

可能性のあることは続けていきたい

――とはいえ、40代、50代は現実には心身に大きな変化もあるので、少しふさいでしまっている人もいると思います。そうした人に何かひと言いただけませんか。

 たとえば家に閉じこもり気味になってしまっていたとしたら、ちょっと散歩をしてみたり、行きたかった美術館に思い切って出かけてみるとか。それが難しくても家のなかで料理を極めて、スパイスを買いに行くとかね。もともと自分の好きだったものから派生して、少し足を伸ばしてみるのがいいんじゃないでしょうか。

 お裁縫が好きなら生地を買いに行くとか。スパイスも生地もネットで買えるけれど、あえて少しだけ近所に出てみる。日光に当たるのも大事だし、場所を少し変えてみるだけでも気分が変わると思います。家の周りをちょっと散歩するだけでも。

――そうかもしれませんね。

 私はガーデニングが好きなので、自然のある場所で過ごすことで、東京でのお仕事も頑張れていますし、家ではボールやバンドを使った軽い体操をしたりしていますよ。役者のお仕事も、自分にとって可能性のあることは続けていきたいですからね。

■映画ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~は全国公開中

(C) 「ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~」製作委員会オフィシャルサイト https://godmother-movie.com/

望月ふみ
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70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。

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