さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?

小政りょう ライター
更新日:2025-06-26 12:24
投稿日:2025-06-26 12:24

急ごしらえの「仲直り企画」は痛々しい

 ただ、ウエストランドやバイきんぐは上下関係がはっきりしており、避けられている方が特に何も感じてなさそうなのが関係性として見ていて気持ちいい不思議な所です。

 バッテリィズは4月19日(土)放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)で、ボケのエースがツッコミの寺家について性格が全く合わないとし、「寺家のこと嫌いです」と5年前に伝えていたことが明かされました。

 そしてさや香の不仲ぶりは、各バラエティ番組でネタにされるほど有名。しずるは先日放送された『にけつっ!』(ytv系 6月11日放送)でコンビ出演した際にも不仲をネタにトークを繰り広げていました。

 コンビ仲がいいことは、悪いことではありません。むしろその方がいいはず。

 ただ、今回の流れ星の『相席食堂』や、さや香が先輩芸人からさや香がコンビ仲について説教をうけている『ゴッドタン』、『アンタウォッチマン』などを見ていると、コンビ仲を無理に正そうとしなくてもよいのでは……と思うのです。おぼんこぼん企画では、じっくり時間をかけ、周囲の人を巻き込み、解散のリスクを背負いながら、仲直りに至りました。

 ただ、それができない場合の急ごしらえの仲直り企画は、見ていて痛々しいです。

 今回の流れ星の『相席食堂』は、結局多少の雪解けが見えた程度、さや香の『アンタウォッチマン』は、説教をしているサンドイッチマンの伊達さんの言っていることが正論すぎるがゆえに、ふたりは言葉少なに厳しい顔……。無理に他人が介入しても余計傷口が広がりそうな予感さえします。

不仲コンビならではのメリットもある

 実は、不仲コンビだからこそのメリットもあります。それは、個人個人の活動が捗ること。

 さや香を例に挙げると、石井さんは得意のダンスやゲーム関係の番組にソロで出演する機会が多くなっており、新山さんは『ロンドンハーツ』などでのいじられや、大阪教育大卒業の頭脳を生かし、クイズ番組によく出演しています。


 ふたりはそれらの番組にソロとして出ていても何も違和感がありません。番組に呼ぶ方も、セットで呼ばなければいけないというしがらみから解放され、番組が求める能力がある方をピンポイントでキャスティングできるという利点があるのではないでしょうか。

 それぞれの特技や特性ある場合、ピンの仕事で生きやすいのです。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」のぶと八木にラブコメ展開の予感がする…! 嵩には“ジェラシー”がよく似合う
 ハンドバッグを渡しそびれた嵩(北村匠海)に、蘭子(河合優実)はなぜのぶ(今田美桜)に気持ちをぶつけないのかと尋ねる。羽...
桧山珠美 2025-07-22 18:32 エンタメ
「あんぱん」ヤムさん(阿部サダヲ)の変わらぬ風貌が謎だ。釜じいの“一言”が今回のハイライト
 釜次(吉田鋼太郎)の葬儀が営まれる中、草吉(阿部サダヲ)が姿を現す。またあんぱんが食べたいと言うのぶ(今田美桜)たちに...
桧山珠美 2025-07-19 11:15 エンタメ
「あんぱん」紅白未出場、浅田美代子の歌唱をここで聞けるとは。吉田鋼太郎の笑顔もグッとくる
 三姉妹揃っての朝田家ご帰還。朝ということは、蘭子(河合優実)は昨夜、のぶの家にお泊りしたのでしょうか。ならば、久々の三...
桧山珠美 2025-07-17 17:39 エンタメ
選挙 行ってみなきゃ言えなくね? 人気男性グループが“ラップ”で投票を呼びかけ「最高!」「こんなアイドルいる?」と反響
 7月20日に行われる第27回参議院議員通常選挙(以下、参議院選挙)を控え、11人組ボーイズグループ・INIの池崎理人さ...
「あんぱん」薪鉄子が持つ“小道具”の細かさに気づいた? すれ違いコントは見なかったことにします
 鉄子(戸田恵子)からの電話に出た東海林(津田健次郎)は、ひとり考え込んでいた。鉄子がそんなに怒っていたのかと、慌てて謝...
桧山珠美 2025-07-16 17:31 エンタメ
もはや『M-1』は芸人だけのものじゃない? 万博、地方創生…吉本が目指す“次のフェーズ”
 6月25日、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の開催会見が東京・渋谷よしもと漫才劇場で開かれ...
令和ロマン・高比良くるまが“騒動”で得た「天下を獲る」ために必要な武器
 オンラインカジノ問題をめぐって活動を休止していた令和ロマンの高比良くるまさんが4月28日、約2か月ぶりに復帰しました。...
田原俊彦よ、「※ただしイケメンに限る」はもう通用しない。世のオジサンは彼の“勘違い”から学ぶべし
 6月15日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にて、ゲスト出演した田原俊彦が、女性アナウンサーにセクハラを...
堺屋大地 2025-07-14 11:50 エンタメ
【募集】夏ドラマ何見る? 期待してる&ガッカリを教えて!『ひとりでしにたい』『ちはやふる』『しあわせな結婚』etc
 コクハクでは2025年名夏ドラマを対象としたアンケートを実施します。7月よりスタートする夏ドラマ、「期待している」「面...
「あんぱん」嵩らの“腹痛”は史実とちょっと違う? 懐かしい2人の登場には狂喜乱舞! 生きていてよかった…
 東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが「ガード下の女王」はなかなか見つからない。みんなで屋台...
桧山珠美 2025-07-11 18:33 エンタメ
「あんぱん」メイコ、夢はお嫁さんでいいのか? 健太郎(高橋文哉)ともう1人の“三角関係”を妄想する
 東京出張の前日。みんなで取材する代議士の資料を確認していたのぶ(今田美桜)は、岩清水(倉悠貴)が話す「ガード下の女王」...
桧山珠美 2025-07-10 18:34 エンタメ
timelesz、新体制が“古参ファン”に受け入れられる日は来るのか? 旧ジャニ「シャッフルメドレー」不参加の賛否
 7月5日、櫻井翔(43)が総合司会を務める音楽特番「THE MUSIC DAY 2025」(日本テレビ系)が放送され、...
こじらぶ 2025-07-10 11:50 エンタメ
石田ひかり53歳、今を生きる女性に伝えたい“楽しく生きていく”ためのメッセージ|映画『ルノワール』
 1986年のデビューから、映画『ふたり』『はるか、ノスタルジイ』や、連続ドラマ『悪女』、連続テレビ小説『ひらり』、『あ...
望月ふみ 2025-07-10 11:50 エンタメ
『あんぱん』ツダケンの“にゃあ”が秀逸だにゃあ!「月刊くじら」には色々とツッコミどころもあるが
『月刊くじら』創刊号は2日で2000部を売り切り、好調な滑り出しを見せる。嵩(北村匠海)は『月刊くじら』編集部に異動に。...
桧山珠美 2025-07-09 17:00 エンタメ
【10万いいね】鈴木えみ、20年前→現在の比較写真が“美しすぎる”と絶賛「変わらなすぎ!」「今の方が可愛い説まである」
 ファッションモデルから俳優業まで、幅広い分野で活躍する鈴木えみさん(39)。2025年7月7日に自身のInstagra...
春ドラマの評判を調査!本命『最後から二番目の恋』は2位。1位は意外な快進撃。日常系が人気、刺激疲れか?
 2025年の春ドラマが、次々とフィナーレ。今期はSNSでバズった顔ぶれも多く、ドラマファンからしても楽しいシーズンだっ...