「大阪万博」開幕から2カ月、どうなった? 変化した5つの常識。インパク、わんぱく…ファン専門用語も解説

小政りょう ライター
更新日:2025-07-01 11:50
投稿日:2025-07-01 11:50

変わった常識《3》

【前】パビリオンは予約必須。予約なしだと楽しめない

【今】予約しない方がフットワーク軽く動ける

 筆者が最初に行った4月中旬は、2カ月予約と3日前予約、イタリアパビリオンやくら寿司の独自ルート予約を持っておもむき、なおかつ当日予約も入場後にGETした上で万博を楽しめました。しかし、入場者数が増えていくにつれ、予約自体が激戦に……。

 7日前抽選の当選確率は3割から5割だといいます。独自ルート予約も転売屋に買い占められたり、しかも予約開始直後に満員、当日予約も困難なため、NO予約で来場することが当たり前になってきました。

 しかし、予約なしの方が行列の状況を見ながら、臨機応変にうごいた方が、パビリオンも自由に入れ、万博を楽しめるのではないかと筆者は思います。大屋根リングに登ったり、グルメや、各国パビリオン前で行われるショーなどにゆっくり時間を使うことができます。

 当初、並ばない万博をうたっていましたが、予約のみや、めったに一般開放していないパビリオンより、どんなに長く並んでも「確実に見たいものを見れる」パビリオンの方が来場者の満足度が高いような印象です。

変わった常識《4》

【前】ぬいぐるみはミャクミャクくじがお得。水も無料で補給できる

【今】裏ワザやお得情報などない! 混雑で裏ワザも常識に…

 最初の来訪時、筆者はテンションが上がり、ミャクミャクくじで散財したことをレポートしました。しかし現在、日本館裏のミャクミャクくじのブースは1人1回のみ平均2時間待ちで、夕方には打ち切られることもあるとか。

 また、暑くなり会場内各所にある給水器も行列が当たり前になってきた様子。お金を出して水をラクに買うことがコスパいい裏ワザになっている皮肉な現状です。

 情報がすぐに拡散する時代、多くの先陣たちが「これはお得!」「裏ワザ!」とシェアすることによって常識となり、その情報がお得でも裏ワザでもなくなっているように思えます。

 SNSで紹介されて自身の目に届いたものは、どんな無名の人の投稿であっても「みんな知っている」ことを心得た方がいいでしょう。筆者はマレーシア館のフードのロティーチャナイを絶賛するSNS投稿を目にして、その翌日の昼、楽しみに購入しにいきましたが、すでに売り切れていました。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


親不孝じゃないよ! 実家に帰省しない時の冴えた言い訳6選
 シルバーウィークが終わったら、もう年末年始はすぐそこ。長期休暇に帰省をする人は多いですよね。「実家でのびのびすごそ〜♡...
頭重感とは?MRIは異常なし、頭痛の“震源地”は肩こりだった!【薬剤師監修】今すぐできる改善法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
懐かしの「アジャパー」ポーズを激写! お茶目な“たまたま”にほっこり
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
仏様のお供えは「花」とは限らない! もうすぐお彼岸、仏花にまつわるケンミンSHOW的な話
 ねこ店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の仏事に手厚い土地柄の片田舎にあります。とりわけ、夏のお盆からお彼岸月の9月...
ロボット掃除機より優秀!? “激落ちくん”のお掃除スリッパが突き付けた我が家の床の現実
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
私の心が狭いのか? 甥っ子が放った「お金持ちだから好き」発言にモヤモヤした話
 あっという間に、9月ですね。早い! 夏休みの帰省で姪っ子や甥っ子に会った方も多いのでは。  筆者にも、5歳の甥っ子が...
テーブル下でこっそり放熱中…ステンレスで涼をとる賢い“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どものいない祭り
 都会の喧騒の中で見つけた祭り。  そこにははしゃぐ子どもの姿はなかった。  たまにはいいかな、自分のためだ...
ほっこり癒し漫画/第81回「センセッ ジカンデスヨッ」
【連載第81回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「鉄漿」って読める? ヒント:最古のメイク
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
子ども同士のLINEにもドラマが!将来の夢はスパイに忍者…ピュアな感じがたまらん
 最近では、小学生でもスマホを持っている子が増えていますよね。連絡ツールとして友達とLINEを使いこなし、時代は変わった...
女はお嫁さん要員? 年収800万でも「行き遅れ」と見下される田舎の地獄
 西新宿の高層ビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、悠々自...
毒親の介護をしたくない 実家から逃げた女が「決別」のため払った金額は
 西新宿のビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、おひとりさ...
田舎を捨てた「独身女」は不幸ですか 絶縁した家族が来て…今さら何の用?
 いまだ残暑が残る9月の初め。月曜日のAM7:30。  すでに汗ばむ陽気に包まれながら、西村咲子は新宿西口の高層ビ...
職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...