慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

更新日:2025-06-28 17:03
投稿日:2025-06-28 17:00

【あの有名人の意外な学歴】#16

 菊川怜(女優/47歳)

  ◇  ◇  ◇

 高学歴タレントの代表格ともいえる菊川怜(47)について「この人は何をしたかったんだろう」と半ば否定的なニュアンスを込めながら首をかしげるのは慶応大医学部の元教授だ。東大理Ⅰに現役合格。工学部建築学科に進み卒業した菊川は理Ⅰ以外に慶応大医学部と早稲田大理工学部にも合格している。理Ⅰと早大理工なら受験者の大半は東大を選ぶ。しかし、理Ⅰと慶応大医学部となると微妙だ。

「偏差値は慶応医のほうがかなり上。理Ⅰはすべり止めと考えるのが普通」と大手予備校の進路指導。「そもそも、この2つを併願するのは珍しい。医師や医学研究者を目指しているのなら、国公立大医学部との組み合わせになる」という。

 菊川は医師になるつもりはなく、単なる腕試しで偏差値の高い慶応大医学部にチャレンジしたのだろうか。「だとしたら、他の医学部志望者にも大学にも失礼」と憤るのは前出の元教授だ。「定員数が非常に少ない医学部に遊び半分で受験して、結局、蹴るというのなら、最初から受けるべきではない」と切り捨てる。

「菊川の生き方にはどこか行き当たりばったりのところがある。核となるものが感じられない」と話すのは芸能記者だ。東大2年の時、新宿を歩いているとスカウトされ、モデルの仕事を始めた。

「本人はバイト感覚だったようですが、あれよあれよという間に売れっ子になってしまった。そして、卒論で忙しいさなかに女優デビュー。それでも両立させてしまうのだから、潜在能力は計り知れないが、すべてが受け身なんです」

 この記者は結婚に関しても同様の傾向が見られたと指摘する。2017年4月、カカクコム社長やクックパッド代表執行役を歴任した実業家の穐田誉輝氏と結婚した。

「交際3カ月足らずのスピード婚。そして3人の子どもをもうけながら、昨年11月電撃離婚。流れに逆らわない彼女らしさが表れている」

 そうした生き方を形成したのは中学・高校時代ではないかと話すのは、菊川が在学した私立桜蔭学園のOGだ。

 女子中高一貫校では国内最難関。大学進学実績もずばぬけている。

「目標にまっしぐらに進んでいく。桜蔭の生徒は集中力がすごいんです。ただ、今から思うと、目標を決めるにあたっては自身の判断より他者に影響された部分が大きい」

 集中力を養うのに「礼法」の授業が寄与した。畳の部屋で礼儀作法の基礎を学ぶのだ。このOGは「おかげで脇目も振らず、受験勉強に取り組めた」と振り返る。

 桜蔭が東大合格者数で初めてトップ10に入ったのは1994年。以来、25年まで32年連続でトップ10入りを果たしている。もっとも人数が多かったのは96年の93人(5位)。この中に菊川も含まれている。

「1学年の生徒数が235人ですから、かなりの高確率で東大に行くことになる。菊川さんとは年度が違うので、はっきりしたことはわかりませんが、周囲の雰囲気にのまれて、慶応大医学部より東大を選んだような気がします」(OG)

 最近、画面への露出がやや減っている菊川だが、母親として力強い姿を見せてほしいものだ。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「べらぼう」初回、セクシー女優3人が裸死体姿に…AV業界人どう見た?「裸に意味を語らせる照明が必要」
 5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
【募集】冬ドラマ何見る?『べらぼう』『家政夫のミタゾノ』『日本一の最低男』など期待&ガッカリ教えて!
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
【2024年人気記事】『新宿野戦病院』小池栄子の英語、海外はどう思う?「下手というより…」
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
映画「聖☆おにいさん」全力でおバカを演じる松ケン&染谷将太たち。評価は真っ二つだけど…
「M-1グランプリ2024」の準優勝バッテリィズに元気をいただきました。エースでしたっけ。やはり“おバカ”は最強です。優...
ラウール、高橋文哉…2024年「国宝級に検索されたイケメン大賞」TOP5の最も検索された日は…?
 2024年もあとわずか。今回は今年1年を通じて活躍したイケメンが、いかに世間の人々の注目を集めたかを調べてみたいと思い...
こじらぶ 2024-12-28 06:00 エンタメ
【最新回のおむすびにモヤっと】「豚肉と玉ねぎのニンニク炒め」はサラダの後に作ったほうが…
 スナック「ひみこ」で、佳代(宮崎美子)と話す結(橋本環奈)。永吉(松平健)とただいるだけで幸せだと言う佳代の言葉を聞い...
桧山珠美 2024-12-27 19:30 エンタメ
「M-1」令和ロマンが主人公なら、エバースは裏主人公。泥臭い秀才コンビを応援したくなるのが人のサガだ
 今年も最高の盛り上がりを見せた「M-1グランプリ」(ABC・テレビ朝日系)。令和ロマンが史上初の2連覇を果たしたものの...
帽子田 2024-12-27 06:00 エンタメ
面白かった「秋ドラマ」を調査!『海に眠るダイヤモンド』を抜いた1位は?期待外れに“あの作品”がまた…
 続々とクライマックスを迎えている2024年秋ドラマ。今期は見ごたえたっぷりの作品が揃い、ドラマに夢中になっていた人も多...
【今日のおむすびにモヤっと】別人と化したナベベ(緒形直人)、ギャルに救われた話は見せ場になったはず
 翔也(佐野勇斗)と別れた結(橋本環奈)は、合コンの場で栄養士になる意味がないのではと言われ、帰り道に考え込んでしまう。...
桧山珠美 2024-12-25 16:30 エンタメ
「M-1」2位! バッテリィズ・エースの愛され力。“アホ”が殺伐とした現代に必要とされるワケ
 もはや年末の風物詩となった『M-1グランプリ』(ABC・テレビ朝日系/以下M-1)が今年も12月22日に開催され、チャ...
【今日のおむすびにモヤっと】翔也は金髪ギャル男というよりディランに見える!?
 野球ができなくなった翔也(佐野勇斗)は、総務課でフルタイムで働くことになるが、パソコンを使えないため先輩からお荷物扱い...
桧山珠美 2024-12-24 17:19 エンタメ