「鉄腕DASHにTOKIOの名前入ってないの奇跡」…解散しても「タイトル変更回避」の妙に識者が言及

更新日:2025-07-01 17:03
投稿日:2025-07-01 17:00

「ザ!鉄腕!DASH‼」(日本テレビ系)が6月29日に放送された。特番ではないが、視聴者から大きな注目を浴びていたのは、番組のメーンだったTOKIOの解散後、初となる放送だったからだ。

 TOKIOは6月25日に解散。元メンバーの国分太一(50)に「重大なコンプライアンス違反があった」からだ。TOKIOの名前がなく、かつ国分抜きという点以外は通常どおり放送されたことに、視聴者からは《(「鉄腕!DASH!!」の番組名に)TOKIOの名前入ってないの奇跡やな》という声が上がるなど、驚きも広がった。

 1995年から30年続いたTOKIOの“看板番組”と言っても過言ではないが、一方で、出演者の名前やグループを含む“冠番組”ではない。だからTOKIO解散後もタイトルを一切変更せずに放送できたわけだ。TOKIOという大きなネームバリューがあるにもかかわらず冠番組になっていなかったことに驚く声は多いが、同志社女子大学の影山貴彦教授(メディア論)は、その理由は「同番組の成立過程にさかのぼって求めることができる」とこう説明する。

「1995年11月に『鉄腕!DASH‼』というタイトルで深夜放送の30分番組として始まった際、番組には司会者がおり、それは福澤朗さんと故・山口美江さんでした。一方、TOKIOは番組の中心的な出演者ではありましたが、まだ、94年のCDデビューから間もないこともあり、『冠を背負えるほどには至っていない』という判断があったかもしれません」

 当初の形態からは、TOKIOの名前を冠する番組にはなり得ない状況だったということか。影山氏は番組の転機についても語る。

「番組は98年に毎週日曜日の夜7時スタートというゴールデン帯に進出し、TOKIOのネームバリューもこの頃は上がっていましたから、98年以降は『TOKIOの冠番組にしようと思えばできた』という状況になったはずです」

 ただ、その後も「TOKIO」の冠がつくことはなかった。

「ここから先は推測になりますが、『冠番組にはできるが、そうはしなかった』という状況だったのではないでしょうか。というのも、同時間帯は96年4月から2014年9月まで明石家さんまさんの『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)の裏で、TOKIOは98年3月まで『からくりTV』に出演していました。かつて世話になった番組の真裏で冠番組を持つのは信義に反すると、TOKIO側や日本テレビ側が考えた可能性は否定できないのでは」

 筋を通した結果、後のタイトル変更にも至らなかった可能性があるということか。今となれば、TOKIO自体が“消滅”したわけで、結果オーライ?

  ◇  ◇  ◇

「鉄腕」の時の姿からは想像もできない本性が隠れていたようだ。関連記事【もっと読む】国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇…では、国分太一の裏の顔に迫っている。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」健ちゃん=高橋文哉が“変な髪型”だった謎が解けた。ヤムおんちゃんの過去も気になる…
 ある日、嵩(北村匠海)は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。朝田家では、豪(細田佳央太)の壮...
桧山珠美 2025-05-07 17:00 エンタメ
「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-05-07 12:45 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ