石丸伸二、議席ゼロでも“上から目線”の謎。ひろゆきやホリエモンの批判をかわすロジックが斬新すぎません?

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2025-08-04 13:02
投稿日:2025-07-09 11:50

彼は頭がいいけど…

 石丸様と言えば、昨年の都知事選投開票日の夜に放送された選挙特番に出演した際の、元・乃木坂46の山崎怜奈さんとのやりとりも記憶に新しいところ。

 山崎さんが石丸様に、やりたい政治は国政レベルなのか都政レベルなのかといった質問を投げかけると、「前提のくだりが全く正しくない」と失笑し、「全然次元が違う」などと辛辣な言葉を並べ、ピシャリと否定。山崎さんが「すみません、不勉強で…」と謝罪するという展開になっていたのでした。

 そのシーンについていろいろな意見があるでしょう。あそこまで高圧的に対する必要はあったのかと考える人もいたはず。

 仮に石丸様が言うとおり山崎さんの解釈がおかしかったとしても、彼女はある意味、都民代表であり、同じように勘違いしていたり疑問に思っていたりした人は一定数いたはず。ですから、誤解している都民への説明として普通に答えてあげればよかっただけの場面で、あんな見下すような態度を露骨に出す必要はないという意見もあるでしょう。

だってこんな政治家、見たことない

 …………「お勉強が得意で頭はいいのかもしれないけど精神年齢が低すぎる」って穿った見方をした人、それは間違っていますよ!! 「気に食わないことがあると相手を論破して自己満で気持ちよくなってるだけの幼稚なお子ちゃま」でもないですよ!!

 石丸様はインタビュアーを務めた山崎さんに、引いては彼女と同じように誤解していた都民たちに、もっと政治知識を身に付けて最低限のレベルには達してほしいと願っていたに決まってるでしょ! “時代の寵児”である自分に説明を求める前に、ちゃんと前提を正しく理解できるぐらいは勉強しておけよと、都民のためを想ってそう指導していただけですよ!!

 要するに石丸様は、「自分には甘く、楽々達成できる低いハードルにして予防線を張っていた」とか、「他者には厳しく、ハードルを乗り越えられないとさげすんで相手にしない」とか、そういう誤解が生まれようとも自分の信念を貫く“新時代の政治のプロ”なのです!

 だってこんな政治家、いままで見たことも聞いたこともありませんでしたから……。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
公式X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


女性のセルフプレジャーはなぜ浸透しない? パートナーとの性交渉とは別物だと考える理由
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。 「セルフプレジャ...
結局「嘘も方便」なのよ…サンタクロースの正体を知った子どもの末路
 クリスマスイブですね。みなさんは、サンタクロースを何歳まで信じていましたか?  筆者は保育園の年中さんでサンタクロ...
すべてが完璧! 至高“たまたま”のベストアングルは譲れない
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【ルポ】顔出し告白!ギャラ飲みで稼いだお金は「テニミュ」の推し活にぶっ込む26歳キラキラ女子
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
40代、あちこち不調が…老いを痛感した9つの瞬間、頭の感覚と体が連動しない
 40代になって、一気に体の不調が増えた人は多いはず。見た目が若くても、やはり加齢による体の変化はごまかせません。今回は...
冬の色の街で
 生ビールの文字が呼んでいる。  まだ早いかな?  もういいか。  
美人に使われる女ことば「柳眉倒豎」って読めますか?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
子どもが「メイクしたい」と言い出したら? 知っておきたいリスクとコスメ選びのコツ
 もし自分の子どもが「メイクしたい」と言い出したら、あなたはどうしますか? 自分のコスメを使ってメイクしてあげようと思っ...
会話泥棒はLINEでも絶好調だった3種。「私も、昔…」で流れを根こそぎ持っていく
 人の話を遮って自分の話にすり替える“会話泥棒”、あなたの身近にもいるのではないでしょうか? 承認欲求が強い人や、目立ち...
モーニング食べたら食パン1斤!? 勝負の2025年、心に刻む「岐阜のサービス精神」
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
返信に困る…体調不良自慢LINE3選。体温計の写メ付きで頑張るオレの猛アピール
 あなたの周りにいませんか? 体調不良のLINEにを自慢のニュアンスがある人…。心配されたいアピールが強めの人や、「私の...
ゾゾッ 真冬のスナック怪談。誰もいない店に足音が…ママの「強烈な一言」で霊も退散!?
 いよいよ来週はクリスマス、それが終われば年末ですね。みなさんが目にするコンテンツもロマンチックなものが増えているのでは...
40代の救世主か!?「美的GRAND」付録が私達の悩みを分かりすぎで困る
 40代からのネオ・エイジングマガジン「美的GRAND」は、付録も40代がど真ん中でヒットするアイテムばかりです。 ...
今しか聞けない子供の可愛い言い訳8選。胸がキュンキュンしてまうやろー
 子育てをしていると子供の言い訳を微笑ましく感じる瞬間があります。今回は、定番セリフやほっこり系、しんみりするものなど、...
買って失敗!ダイソー詰め替え容器の“天国と地獄”。オイルやシャントリ、小分けするのにベストな商品は?
 髪の毛用にボディマッサージ用に何かとオイルが手放せない乾燥肌の40代編集部員です。2、3種類をオイルを用途や気分に合わ...
忘年会キャンセル界隈に立ちはだかる壁。飲み会回避に使える理由6選
 12月も中旬に差し掛かり、もう年末も目の前。冬休みを目前にワクワクしている人も多いと思いますが、ちょっと待って。社会人...