田原俊彦よ、「※ただしイケメンに限る」はもう通用しない。世のオジサンは彼の“勘違い”から学ぶべし

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2025-07-14 11:50
投稿日:2025-07-14 11:50

かつての「モテ男パワー」が通用しなくなった

 誤解を恐れず言うならば、普通のオジサンからされるとセクハラだと思うような言動も、イケメンアイドルにされれば訴えるどころか喜ぶ女性は一定数いたはず。

 わかりやすく例を挙げておきますが、ベタベタ触る過剰なボディタッチや「今晩どう?」なんてベッドインの誘いは、普通のオジサンにやられた場合はセクハラ認定するのに、イケメンアイドルにされた場合は歓喜していたという女性は、少なからずいたでしょう。

 もちろんすべての女性に該当するわけではなく、一定数の割合の女性に限った話ではりますが、イケメンにだけは通常の“倫理法則”を当てはめないというケースはよくあったのです。

 さて、ビッグで大スターだった全盛期のトシちゃんは、イケメンの頂点に君臨するような存在でした。ですからアウトなセクハラ言動も無効化できていたのです。

 しかし時の流れは残酷。スーパーイケメンだったトシちゃんももう64歳。オジサンを通り越して初老です。

 ご本人は今でもイケイケのモテモテだと思っているのでしょうが、モテ男パワーは激減しまくっていて、もうほとんど残量ゼロ。“倫理法則”を無視してアウトをセーフに変えられるなんて、いまのトシちゃんにできるわけがなかったのです。

「昔イケてたオジサン」の勘違いを正すプロ

 あれほどモテモテで天下を獲っていたトシちゃんでさえも、加齢によってモテパワーが激減しているのに気づかずに同じスタンスでいると、地獄に堕ちる。ならばいまでもイケてるとかいまでもモテるとか思い込んでいる「昔イケてたオジサン」は、もっとヤバい。

 そう、トシちゃんは自らを犠牲にして“「昔イケてたオジサン」の勘違いを正して危機意識を高めるプロフェッショナル”に徹してくれたというわけです!

 昔からのノリを忘れらずに「普通ならアウトだけど俺ならセーフ」と思っている世の「昔イケてたオジサン」のみなさん、それ普通にめっちゃアウトになりますよ? どうかトシちゃんの犠牲を無駄にせず、感覚をアップデートさせてください。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「わたしのお嫁くん」洗濯物をたたむ高杉真宙、下着はどうしてるの?
 波瑠(31)主演「わたしのお嫁くん」(フジテレビ系)は女性に優しいドラマです。厳密に言いますと、仕事大好き女子にとって...
ジョン万次郎(宇崎竜童)登場、ビビる大木の話を真剣に聞いておけば…!
 綾(佐久間由衣)を探しに、高知へ向かった万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)。自由民権運動の結社「声明社」の集会場で綾...
桧山珠美 2023-04-28 16:20 エンタメ
木村拓哉・中居正広・香取慎吾ら共演NG緩和? キンプリ脱退組に影響か
 最近、元SMAPのメンバーについて、各メディアの対応に“異変”が生じている。ダウンタウン・松本人志(59)と元SMAP...
こじらぶ 2023-04-28 06:00 エンタメ
姉弟で結婚!? 「家政婦は見た!」ばりに聞き耳たてる竹雄(志尊淳)
「植物学は嫌いになりました」と本心を偽ってタキ(松坂慶子)に告げた万太郎(神木隆之介)。植物学への想いを封印し、当主とし...
桧山珠美 2023-04-25 18:58 エンタメ
水谷豊含む中高年らの豪華舞台「帰ってきたマイ・ブラザーズ」に思うこと
 水谷豊が23年ぶりに舞台に出演するというので、生・右京さん見たさに行ってきました三軒茶屋・世田谷パブリックシアター。共...
「二度とそばを離れん!」神木隆之介&志尊淳は私生活でも“ラブラブ”
 東京で幼少の頃から憧れていた植物学者の野田基善(田辺誠一)と里中芳生(いとうせいこう)と面談し、ますます植物の研究にの...
桧山珠美 2023-04-21 16:30 エンタメ
新井、水卜両アナ結婚報告に賛否「公共の電波の私物化」不快に思うのは?
 会社員の一般男性との結婚と第一子妊娠を発表したフリーアナウンサーの新井恵理那(33)が19日、インスタグラムを更新。「...
浜辺美波初登場!万太郎(神木隆之介)は女を見る目があった
 東京に向かう万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)。蒸気船と汽車を乗り継ぎ、その道のりは遠いが、今回は日本地図で行程を紹...
桧山珠美 2023-04-19 16:30 エンタメ
綾野剛にそっくりな幸吉、佐久間由衣の役名をひっくり返すと綾野に…!
 いよいよ、神木隆之介(29)登場。万太郎はもう18歳に。相変わらず植物に夢中で、当主としての務めは二の次。そんな万太郎...
桧山珠美 2023-04-17 16:00 エンタメ
「あなたがしてくれなくても」永山瑛太はレス妻を敵に回す台詞を…!
 前回、再放送の「眠れぬ森」(フジテレビ系)にハマってしまい、改めて当時のキムタクのイケメンぶりに気付いた云々と書きまし...
「らんまん」ウラの見所!小卒にも怯まない万太郎の「金色の道」に期待
 隣国のさるお方のせいで、13日8時からの地上波放送はお休み。翌日、第9話、第10話と2話続けて放送することに。私も含め...
桧山珠美 2023-04-14 16:30 エンタメ
宇野実彩子には不釣り合い? NEWS小山と「結婚へ」報道で“珍”現象
 ジャニーズの「NEWS」小山慶一郎(38)が、エイベックスのダンス・ボーカルグループ「AAA(トリプル・エー)」宇野実...
「らんまん」ウラの見所!ざんばら頭の寺脇康文とジャニーさんがリンク
 9歳に成長した万太郎(小林優仁)。峰屋の当主としてしっかりと挨拶していました。姉・綾(高橋真彩)も、万太郎のお目付け役...
桧山珠美 2023-04-10 16:30 エンタメ
【「らんまん」第1週】まさかの母他界、朝ドラの主人公は変人が面白い
 土曜の朝ドラは、月~金曜までの計5日間をギュッとコンパクトにまとめたダイジェスト。2020年度前期の「エール」から、制...
桧山珠美 2023-04-09 06:00 エンタメ
「風間公親-教場0-」のおかげ キムタク本家の“ちょ、待てよ!”を堪能
 春の新ドラマが始まりました。イケメン的に注目なのは、やはり、10日スタートのフジテレビ月9木村拓哉(50)主演「風間公...
道端ジェシカ、田中聖…薬物絡みの逮捕はどのくらい家族に影響する?
 合成麻薬MDMA所持の疑いで警視庁に逮捕されたモデルの道端ジェシカ(38)について、東京地検は5日、処分保留で釈放。ジ...