遠野なぎこが吐露していた「朝ドラ女優の重圧」 橋本環奈も黒島結菜も…キャリアのマイナスになるケースも
遠野なぎこ(45)の自宅から、死後数日が経過した遺体が発見されてから間もなく2週間が経つが、いまだ身元は特定されていない。
破天荒なキャラでバラエティー番組に出演していたが、俳優としての遠野の評価は決して低くなく、自身で公表した摂食障害などの病気がなければ、今も活躍していたのではないか。そんな遠野の名前を一躍、全国区に押し上げたのは、19歳でヒロインを演じた1999年放送のNHK連続テレビ小説「すずらん」だった。
「遠野は18歳になるまでの間に活動を一時休止しましたが、それ以前に95年放送のNHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』やTBSドラマ『未成年』などで注目を浴び、不思議な魅力のある若手女優として注目を集めていました。その中でも、『すずらん』のヒロイン・常盤萌の透明感のある美しさは際立っていて、視聴者の心を射止めました」(ドラマ制作関係者)
しかし、その裏では"朝ドラ女優"としての重圧に苦しんでいたことを遠野は著書で明かしている。清純派としていかにも「処女です」という顔をしてカメラの前に立ちながら、常に「遊びたい!」という欲求に駆られ、撮影終盤には妻子持ちの男性と不倫をしていたそうだ。当時の遠野の事務所もそのことを把握していたという。それだけが原因ではないだろうが、せっかく女優として知名度を上げたのに、徐々に遠野は露出を減らしていった。
今も苦戦が続く黒島結菜
朝ドラ女優と呼ばれる女優の多くは、朝ドラがきっかけで飛躍して人気女優の仲間入りをするケースもあるが、それがかえって"重し"となって、その後、伸び悩む人もいる。その筆頭が夏菜(36)だろう。すでに女優やグラビアアイドルとして活躍していたが、オーディションで2012年度後期の「純と愛」のヒロインに選ばれるも、厳しい演技指導や、ストーリー展開の酷さから夏菜に視聴者の批判が集中。夏菜はそのストレス解消のため、撮影期間中は酒浸りの日々を送るようになってしまったという。
「昨年度後期の『おむすび』でヒロインを演じた橋本環奈(26)も、朝ドラ出演がマイナスになった一人でしょう。NHKのイチ押しで、まさに"鳴り物入り"の出演でしたが、その低評価は女優人生における"汚点"とまで言われるようになりました。22年度前期に『ちむどんどん』のヒロインを務めた黒島結菜(28)も、それまで順風満帆の女優人生を歩んでいましたが、出演を機に評判が一転。以来、同ドラマのイメージを一新すべく、全くキャラの違う役に次々に挑戦していますが、うまくいっていません」(前出のドラマ制作関係者)
パワハラ報道があった橋本は別として、黒島と夏菜は「本人の演技は申し分なく、脚本と演出がひどすぎた」(民放ドラマディレクター)という評価がドラマ界では暗黙の了解となっている。それでも復活に苦戦するのは、それだけ朝ドラヒロインは視聴者に強いインパクトを与え、その後の役者人生を左右してしまうような強い負荷が女優にもかかるからだろう。 遠野もそんな朝ドラのジンクスが抜け出せなくなった一人だったのだろうか。
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遠野なぎこの「扱いの難しさ」は業界に知れ渡っていた。関連記事【もっと読む】遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった…では、本人の気難しさについて伝えている。
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