爆笑問題・太田光の政治キャスターが「見どころ満載」と評判上々…今回は“炎上”しなかった参院選特番ウラ事情
お笑いコンビ爆笑問題の太田光(60)がスペシャルキャスターを務めた20日のTBS参院選特番「選挙の日2025」は、太田の各党首へのインタビュー内容などが注目を集め、メディアで報じられる結果となった。
太田が同局の選挙特番で起用されたのは4度目。今回は与党で過半数割れの大敗も、続投の意思を示す石破首相にはこう言った。
「日米交渉は赤沢さんと石破さんが中心になってやってきたもので、なんとしてもやり切ってほしいなというのが僕の本音です。でも、国民の状況からすると、そうではない可能性もありますよね」
そして「今の石破さんは交渉相手アメリカから見ても、このリーダーと話しても意味ないんじゃないかと思われる状態にあるのも確かなんじゃないかと思う」と迫った。
その一方で、国民民主党の玉木雄一郎代表に「今後は野党が一つにまとまって」と野党共闘と訴えるも、「その発想自体が古い」と玉木代表に返される場面も。「日本人ファースト」を掲げる参政党の神谷宗幣代表とは、7月12日放送の同局「報道特集」での山本恵里伽アナウンサーの発言をめぐって、「(支持者によって)個人攻撃、道徳のかけらもない人格否定のようなものが行われてるとしたら……それはやめていただきたい」と太田が追及。神谷代表から「私があおったとか許せないと言ったことは一切ない」と打ち消され、ちょっとした論争にもなった。
「これまで、政治キャスターとしての太田については、質問が長すぎるとか、論点があいまいとか、返答の話の腰を折るという批判が寄せられていました。また2021年10月衆院選での特番では、やはり大敗ムードで当人も当落線上だった自民党の甘利幹事長(当時)に『ご愁傷さま』と言って、この発言が傍若無人で無礼だとバッシングされました。しかし今回は落ち着いていて、有権者目線での質問をストレートでぶつけていた。それなりに中身のある議論を展開したと評価されています」
とは、スポーツ紙社会部デスク。
「日曜朝の情報番組『サンデー・ジャポン』司会での率直な物言い、議論スタイルが長く支持されていますけど、政治番組でもポジションを得た感がありますね。各局のタレントコメンテーターをみても、たとえば日テレ『zero選挙2025』の櫻井翔らに比べて、気を吐いたのではないでしょうか」という。
■得意の毒舌を封印し、政治キャスター像をつくりあげたか
ベテランリポーターの小柳美江さんはこう言う。
「太田光さんの政治家への質問は、これまでちょっとネチネチした感じもあったように思います。そういう芸風といえばそうなのでしょうけど、今回はとても真っ当で、相手が誰であれ、聞きたい質問をズバズバと向けていて良かった。それによって、引き出せたコメントもあったと思いますよ。情報番組などの時と分けて臨むようにしたのかもしれませんね」
所属事務所社長で夫人の太田光代氏は、太田について「テレビに出ていない時はネタを考えるか、新聞読んだり調べものしかしてない人」と周囲に語っている。これまで誤解されがちだったが、経験を重ね、努力がようやく実を結んだようだ。
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